2008年08月09日

今シーズン2度目の対話集会

今日は、鳴門・大塚スポーツパークアミノバリューホールの視聴覚室で
今シーズン2度目の対話集会が行われた。

対話集会はいつも通り伊藤部長の司会で、定刻の午後13時30分にスタートし、
予定の90分間を20分ほどオーバーして15時20分頃まで行われた。

まずは司会の伊藤部長から。
「ファン・サポーターは事前申し込み60名、当日参加10名の計70名が出席、
ヴォルティスからは高本代表取締役社長、中田強化部長、富本取締役、
そして司会・伊藤営業部長の4名が出席している。この後の試合のために
ほとんどのスタッフが設営・準備に出ているので、4名だけになってしまった。
なお、本日は四国放送、徳島新聞社等のメディアの取材が入っている。」

続いて高本社長から挨拶。
「チームとして本当にイライラする状況だからこそ、皆さんの忌憚のない
話を聞かせてほしい。」

伊藤
「いつもと形式が変わるわけではないが、前半はチーム関係全般について、
後半はそれ以外のこと、全般的な質問を受け付ける。」


「この対話集会は、ヴォルティスのスタッフ全員に聞いてもらいたいが、
試合前は大半のスタッフが会場の設営・準備にあたっていて出席できない。
それよりは例えば明日のサテライトの試合後にTSVのピッチの上でやれば、
時間を気にせずにできるし、スタッフも話を聞ける。」

「今日はこの後で試合があるので時間が足りなくなるかもしれないが、
そういう場合には質問をメール等で集めてどこかで回答してほしい。
また、限られた時間を有効に使うために、事前に質問を集めておいて、
それに対する簡潔な回答を当日に紙で配るという方法もあったのでは?」

高本
「最初の頃は試合のない日に開催していたが、試合当日の方が県外の人が
試合に合わせて来られるからいいという意見があって、今の形にしている。
我々としてはどちらでもOKで、皆さんが一番集まりやすい日程で考えたい。」


「この対話集会で出た意見はどう生かされているのか? 今までに反応はない。」

高本
「確かに反応は遅いかもしれないが、例えば前回出たゴミの問題に対して
エコステーションを置いている。それには問題もあって、完全に分別しては
もらえないから、結局捨てる時にもう一度分別しないといけなかったりする。
それからマスコットについても今、Jリーグエンタープライズと協議しながら
進めていったりとか、できることはやっている。ヴォルマガの配信の不都合も
システム会社にもう一度依頼して対応している。できることは少しずつでも
早くやっていきたいと、クラブとしても取り組んでいるので理解してほしい。」


「シュートについて。試合直前のシュート練習で全然枠に行っていない。
どんどんシュートしてGKが弾いたボールを狙っていくようなサッカーを
してほしいが、試合直前のシュート練習でさえ枠に行かないのでは困る。
この点について、どういう感想を持っているか?」

「中盤で前にスペースがあるのに、ボールを前へ持って行かないことに
ストレスを感じる。それでいいのか、私は素人なので教えてほしい。」

「いつも同じような試合展開が多いが、選手たちは試合の後にビデオで
自分たちのプレーを見てミーティングなどをしたりしているのか?」

中田
「試合前のシュート練習で枠に入らないのは、やっぱり技術的なものが
足りないということを第一に挙げていい。ただ、試合前のシュート練習は
入れることも大事だが、感覚をつかむという目的もある。自分のポジションから
打ったり、打つ場所を変えたりとか。それから、シュートが決まる場所は
ゴールの枠の近くが多いので、フリーで打っているときはそこを狙おうとする。
でも、そのタイミングがずれると上や横にずれてしまうことがある。
ただ、ご指摘の通り、練習で入らなければ試合でも入らないというのはあるので
普段のトレーニングでもずっと続けてきて、少しずつ改善できてきている。
これから少しずつ変わっていくと思う。」
中田
「前にスペースがあるのに行かないことについて。当初は積極的なサッカーで、
技術がなくてもイケイケで行って皆に喜んでもらおうとしていた。
最近前へ行かなくなったのは、少し技術が上がったため、無理に行っても
ダメだという判断ができるようになったから。展開して相手を引き出そうと
しているが、引き出しているのに前へ行く勇気がない。勝てていないから
ミスを怖がっている。そこで、ミスしてもいいから前へ行けと指導している。
練習を見てもらえば分かると思うが、今は前へ前へ行くように練習している。
今日の試合ではたぶん前へ行くところが見られると思う。」
中田
「ビデオについて。美濃部監督は遠征の帰りのバスの中で選手たちに
自分たちのプレーをすべて見せている。最初のうちは選手たちは寝ていたが、
今はちゃんと見ていて、監督はビデオを止めてもう一回見せたりしている。
数試合前からは選手同士で話し合ったり、クラブハウスのTVの前に集まって
会話したりしている。でも、3〜4月にはたぶんそんなことはしてなかったので
同じミスを繰り返していた。今日は試合があるので美濃部監督は出られないが、
監督は今のサッカーを続けていくだろうし、強化部もそれをバックアップ
するつもり。ある程度の選手もそろってきたので、ここからプロとして
結果を追求していく。ただ、目先だけのサッカーをするつもりはないので、
少し時間はかかる、というニュアンスのことを監督からは聞いている。」


「試合直前のシュート練習はどんどん枠に入れてほしい。日頃の練習では
厳しいコースを狙ってもいいと思うが。」

中田
「そういうところでも集中させるように現場のコーチにも言っている。
少しずつ改善させていきたい。」


「強化部長から目先だけのサッカーをするつもりはないという監督の考えを
聞かされたが、今は土台作りの段階であって目先の結果を求めているわけでは
ないので、当然、今年結果が出るか否かにかかわらず、美濃部監督の下で
長期的な視点に立ってチーム作りをする、来シーズンも継続して美濃部監督に
任せる、と考えて良いか?」

中田
「目先だけでなく、長期的な展望を持って指導してもらっていることは確か。
戦術も育成型。一人の選手を育成するだけではなく、戦術やシステムも育成する。
ここ数試合、終盤にはボールを放り込んでいるが、あれは昨年までと違って
戦術的な意図を持ってやっている。どうやったらそれが次につながるかを
試してみようということ。それが結果に結びつくなら前向きの姿勢だと考え、
『放り込み』というより前線へ早くフィードしてそのボールを拾ってシュートに
結び付けようとしている。」
「美濃部監督は熱い指導者で、昨日はウォーミングアップの後、これだけ
勝っていないのに何を気を抜いて練習しているのかと選手に雷を落としていた。
美濃部監督自身も今はすごくつらいはずだが、それでも自分のやり方を続け、
投げ出したりはしていない。そういう姿勢の監督なので彼に任せている。」


「それは感じるので、続けてもらって、花開く時を見たいと思う。」


「開幕前に勝ち点56、ひと桁順位という目標を設定していたと思うが、
現在それは非常に厳しい状況にある。なぜこうなったと考えているのか?
こうなったことに対してどう思っているのか? 今後、今シーズンの目標を
どこに持って行くのか?」

「社長と強化部長、2人にとってサポーターとは何か? を語ってほしい。」

中田
「現在の勝ち点から行くと、なかなか目標には到達できないであろう
というニュアンスはあると思うが、現時点でまだ残り15試合あるので、
その目標に近づけるように最善の努力と改善をして前向きに進めている。
目標は全くブレていない。今までのやり方をしつつ、補強、戦術の育成、
システムチェンジ、選手のポジションを変えるなどの工夫は今まで通り
続けていく。ただ、今までと同じことをしていてもなかなか前進できないので
おそらくこれからは少し変化を持たせて、目標の順位・勝ち点へ向けて
進んでいく。」
中田
「サポーターとは、サポーターの皆さんと現場サイド、つまり選手と
コーチングスタッフで力を合わせてチームを作り上げるもの。現場だけが
サッカーをしているわけではなくて、我々は常にひとつであり仲間である。
その中で、嫌なことがあっても一体感を持って皆で乗り越えていく。
逆に今日の対話集会のような場では、サポーターから質問を投げかけてもらい、
我々は現場でやっていることを伝えて理解してもらって、また一緒になって
やっていける。それがサポーターだと感じている。」

高本
「中田はチームという部分で話したが、私は少し違って、サポーターは
クラブを一緒に作っていく同志だと考えている。徳島ヴォルティスというのは
企業が引っ張ってJリーグに上げたクラブであると言ってもいいと思う。
それを皆さんと一緒に地域のクラブにすることが私の仕事だと思っているし、
サポーターの皆さんにそれを一緒にやってほしい。今までは企業が引っ張って
きていたのを、地域・サポーターの皆さんと一緒にクラブが引っ張って、
それを企業がフォローするという形の本当の地域のクラブを作っていきたい。
そういう同志だと思っている。」


「私の考えでは、サポーターと言っても所詮はお金を払って来ている客。
日常生活では仕事などで苦労しつつ、週末にスタジアムへ来て応援したり、
楽しんだりしている。仲間とは言ってもクラブはお金をもらってやっている、
サポーターはお金を払いながらやっているということだけは忘れないでほしい。」


「全く素人なので的外れなことを言うかもしれないが、素人なりに考えた。
残り15試合あるが、スタメンの選手が開幕から大幅に入れ替わっているので
2〜3日のミニキャンプを実施することを提案したい。途中から入った選手は、
補強されたということは個人としては以前からいた選手より上手いのだろう。
でも、以前からの選手の中には、自分たちは監督の下でキャンプからずっと
やってきたという思いのある選手もいるはずで、彼らは途中から入った選手に
出番を奪われ、それなのにチームとして結果が出ていないことに不満があると思う。
それを解消するためにも、この暑い中ではあまり激しくはできないだろうが、
連係面を考えて短期的なミニキャンプを取り入れてもいいのでは?」

「今シーズンは現時点で支配下選手が32名いる。クラブとして人件費の
総額は決まっていると思うので、来シーズンは32名を思い切って減らし、
J1の経験者を何人か呼んできて、集中投資という考え方でやってはどうか?
去年も今年もたくさん補強をしたが、一丸となるにはシーズン途中での補強は
問題があると思う。」

「社長が長期的に考えて地域に愛されるチームを作ろうとしているのは
良く分かった。TSVを作ったり地域のことをよく考えているし、去年は
経営収支が良くなかったが、一昨年までの収支は合格点なのではないかと思う。
それを考えるとクラブの経営者としてはいいと思う。ただし、成績面を見ると
9位、最下位、最下位、今年も最下位が見えている状況で、サッカーチームの
運営者としてはどうか。新しく2名の外国人を獲得したが、今のところは
彼らもいまいち(これから連係が向上してきたら変わるのかもしれないが)。
今年の初めに獲得したドゥンビアは、愛されたし、点も取れる素晴らしい
選手だった。ドゥンビアは中田強化部長が獲得してきたのかもしれないが、
長期的にはGMを置き、社長はあまりチームにかかわらないという考え方を
取り入れてほしい。プロ野球でもそういう例はある。すぐにJ1昇格などとは
考えていないが、皆に愛されるためにはときどきは勝たないといけないので、
ときどきでも勝てるようにと考えてみた。参考にしてほしい。」

高本
「おっしゃる通りなので、今年の初めから対話集会等でチーム関係の話は
すべて中田が話している。チーム関係のことは経営的・金銭的な部分にしか
私は関わっておらず、それ以外についてはすべて中田、美濃部に任せている。
試合が面白かったかどうかの口出しをする程度。一方、事業的・営業的な
部分については私と富本でやっていく、という形で進めていくつもり。
役割分担をきちんとしないといけない。サッカー界には小さな村の掟のような
慣習があったりするので、それはよく知っている中田に任せている。」

中田
「メンバーの固定について。人数から考えて、メンバーはある程度固定しないと
コミュニケーションや連係面での積み重ねができない。当初からいた選手と
補強で入ってきた選手の関係だが、レベルが高くないと補強にならないので
当然、補強で来た選手は試合に出る確率が高くなる。おそらく今日の試合でも
昨年からいた選手は3〜4人になるだろう。補強によってチーム力を上げようと
しているが、一体感がない。シーズン当初も、キャンプからずっとチームを
作り上げてきても最初はなかなか勝てなかったが、徐々にフィットしてきて
3月末の湘南戦から勝ち出した。その後、故障者が出たりして歯車が狂った。
J1の上位チームなら一人の外国人選手が加入しただけで変わることもあるが、
今の徳島のレベルでは新しいメンバーが一人入って劇的に変わることはない。
ウィンドーと言って、外国人選手が新たに加入できる時期は7月11日から
8月8日までと決まっている。そこで各チームが足りないところを外国人選手で
穴埋めしている。J1リーグには中断期間があって、10日間の休みなどで
キャンプをしたりできるが、J2はずっと試合が続くのでキャンプは難しい。
ただ、新加入の選手はレベルが高いので、キャンプをしなくてもランニングや
トレーニングの前後に今いる選手とどんどんコミュニケーションを取っている。
だから無理してキャンプをする必要はない。暑いし、選手たちも今は精神的に
参っているので、24時間拘束するのはかえってよくない。」
中田
「来シーズンの選手数について。今シーズンの開幕前、社長からは25〜6名で
という話があったが、長期離脱選手も何人かいたのでそのあたりも加味して
総勢30名ほどでスタートした。開幕後、怪我が治らなかったり、林のように
長期離脱する選手が出たりして補強が必要になり、結果的に32名になった。
来シーズンはもっと少人数にしたい。本来、選手のレベルが高ければ25〜6人で
やっていけるのだが、Jリーグはヨーロッパや南米ほどレベルが高くないので、
規模の大きいクラブで30名強、小さいところで25〜6名になっている。
選手の質が高くないと、体力がなかったり、技術がなくて無理したりして
すぐに4〜5人の故障者は出るので、あまり減らすと大変なことになってしまう。
また、長期展望で2〜5年後のレギュラー選手を育てるためには若い選手も
抱えないといけない。そう考えるとあまり人数を減らすのも得策でないので、
今は少し多くなっている。」
中田
「我々はJ1を目指していないということはない。今年はもう無理だが、
もし来年、成績が上がってくれば狙うし、まだまだであればもっと地固めする。
J1を目指しているし、J1での優勝を目指している。さらにはアジアで
チャンピオンを取るために戦う。先に目標がないとそこだけで終わってしまい、
だんだんとダメになっていくので、常に上を目指すという考えでやっていく。」
中田
「外国人選手について。ドゥンビアが抜けて、スピードとテクニックのある
ドゥンビアのような選手がほしかったので、アンドレジーニョという小柄だが
テクニックとスピードのある選手を補強した。加えて、林選手が怪我をして
高さのあるターゲットがいなくなった。日本人ではなかなかそういう選手は
(とくにJ2では)見当たらないので、外国人枠を使ってターゲットになる
大きな選手を獲得しようと思った。そうするとアンドレ、ダ・シルバを含めて
4人の外国人選手を抱えることになるが、Jリーグの規定で外国人枠は3人と
決まっており、一人を外さないといけなかった。そこで我々はアンドレを
登録から抹消した。アンドレにとっては残念な結果だったかもしれないが、
チームをより強くするための判断だった。枠から外れたアンドレに対しては
地域リーグのクラブからオファーがあったし、JFLのクラブでも獲得の
ニュアンスを示したところはあった。しかし、本人にはJリーグより下では
やりたくないという考えがあったので断念せざるを得ず、J2のクラブの
テストも受けたが、残念な結果に終わってしまった。おそらく13日には
帰国するということになっている。ドゥンビアが移籍してしまったことは
若い選手、新人の選手、今まで出番のなかった選手にとってはチャンスであり、
菅原が起用されたり、それでも足りなかったのでセカンドチームから大西が
登録だけされて(プロ契約はしていない)少ない試合数だが(2試合)出場した。
ただ、若い選手に出場していきなり点を取れというのはやっぱり重荷であり、
自分のパフォーマンスを出し切れなかった。その結果、外国人選手を補強する
という方向に行かざるを得なかった。これが現状の流れである。たぶん菅原は
今日の試合で先発出場するだろう。外国人選手が入っても彼の良さを融合させて
また新たな戦いをしようと、チームは動いているので、理解してほしい。」


「外国人選手2人の見通しはどうか?」

中田
「ブラジル人だから暑さには慣れているのでは?と思われるかもしれないが、
今の日本の暑さは異常で、非常に蒸し暑いし、ブラジルからは時差もある。
ただ、練習を続けてきたので今日あたりはいい動きになると期待している。
前半からいい形で点を取れれば、チームとしてポンと上昇気流に乗ると思う。
今日は期待をしながら見てほしい。」


「育成について。勝てないから補強してどうにかしようという考えは分かるが、
どうせ結果が出ないならあえて大西や菅原といった若い選手を思い切って
どんどん起用すればチームは変わるのでは? 若い選手に経験を積ませて、
それが何年後かに花開く、それが育成ではないかと思う。その辺の考えを
聞かせてほしい。」

中田
「選手を使っているから育成ということではない。菅原もチャンスをモノにして
1点は取ったが、その後は取れなくて本人も悩んでいた。悩んでいる選手を
ずっと使い続けたらつぶれてしまうので外すことも必要。全敗していいとは
誰も思っていないので、チームとしては外国人選手や他からの移籍によって
補強しないといけない。高いレベルの選手が来て、大西や菅原らと一緒に
プレーすることが育成になる。その結果、今日はおそらく菅原が出場する。
菅原は高いレベルに行くためにはどういうトレーニングをしたらいいのかを
眼で見て、肌で感じてトレーニングをし、そして再びチャンスをつかんだ。
これが育成である。若いから使い続けるのが育成ではない。外すことも育成。
見て覚えさせることも育成。自分で気づかせることが大事。もし今日、菅原が
ゴールを決めたら素晴らしいことだ。外れたことは悪いことではなくて
次へのステップアップになって戻ってくる。」


「以前、社長が『2010年までにJ1上位を狙えるチームを作る』と言っていたが、
現時点でこんな状態である。具体的なプランはあるのか?」

「補強について。他のチームと比べてシーズン途中の補強が非常に多いが、
その時点で(シーズン当初に的確な補強ができていないので)失敗だと思う。
アンドレが抜けたが、外国人ボランチが2人いるのは最初から分かっていた。
昨シーズンからの監督の交代が遅かったので、それも失敗だったと思う。」

「育成について。高卒ルーキーにはいい選手がたくさんいると思うが、
そのスカウティングはどうしているのか?」

中田
「シーズン途中での補強について。シーズン当初は我々もこのメンバーで
ある程度は戦えると思っていたが、チーム力を上げるには補強が必要であり、
補強は高いレベルの選手を獲得する。ただ、去年はレンタルが多かったので、
シーズン終了後に多くの選手が去ってしまった。でも今年はレンタルの選手は
ほとんどいない。完全移籍が大半。ということは来年、再来年も残ってくれる
(もちろん、クラブと選手との契約なので、どうなるかはその時の判断だが)。
また、何人かいるレンタルの選手も、おそらく来年も残ってくれるだろう、
という情報交換のもとで来ている。もちろんJ1のクラブから声がかかれば
残ってくれないだろうが、その時は移籍金でそれに見合った選手を獲得する。
お金の問題になってくるが、我々は予算内でどれだけチームとしてうまく
融合させるかを考えてチームを作っていく。」
中田
「育成について。我々も高卒ルーキーは見ていて、取るなら地元選手をと
思っている。というのは寮がないので、未成年者を県外から連れてきたら
アパート住まいをさせることになり、ケアが大変。県内の選手については
私もプリンスリーグを見るし、強化担当の岡田もいるし、育成のスタッフから
学校の先生を通じて情報は得ている。来シーズンは(獲得できるように)
頑張ろうと思っている。それから、移籍で20歳前後の選手に来てもらっている。
今年なら横浜F・マリノスの石原が、一応形はレンタルだが、それに当たる。」


「TSVの食堂は寮とは関係がないのか?」

中田
「今、TSVのクラブハウスの横に建てている2階建ての建物の2階部分は
食堂兼ミーティングルームになるが、寮ということではない。」


「外国人選手のスカウティングについて。ドゥンビアは日本に来たときは
まだ有名ではなかった。彼のような『金の卵』と言うべき選手がアフリカには
たくさんいるはずで、彼らはセリエAの選手などとは違って安く獲得できる。
そういう外国人選手を連れてきて育成する、という考えはどうか?」

中田
「ドゥンビアは柏レイソルでプレーしていたが、J1では勝つことが大事で、
ドゥンビアでは勝ちきれないので8試合の出場はすべて途中出場だった。
また、ドゥンビアは攻撃はいいが守備が苦手なので、前線から守備をする
レイソルの石崎監督のサッカーとは合わなかった。そこでレイソルは新たに
外国人選手を補強し、ドゥンビアは外国人選手枠の3人から外れてしまった。
ただ、ドゥンビアとはまだ契約が1年残っていたので、レイソルは移籍先を探した。
そして、私がレイソルの強化担当と知り合いだった関係で、徳島で面倒を
見てくれないか、という話が来た。DVDを見るなどして情報を集めると、
走るのを見ているだけでも面白い、非常にスピードのある選手だったので、
徳島の人たちに見てもらったらサッカーをもっと楽しんでもらえると思った。
ドゥンビア本人も試合に飢えていたし、スピードもあって点も取れそうな
予感があったので獲得することになり、彼はヴォルティスで大活躍をした。
そんな中、たまたまコートジボワール代表が日本で試合することになった。
しかし、ドログバがチャンピオンズリーグ出場のために来日しなかったりして、
メンバーが足りない状態だったため、日本でプレーするコートジボワール人
選手がいることを知ったコートジボワールの監督は、彼を呼ぶことにした。
我々は代表に呼ばれたら(引き抜かれるかもしれないので)まずいと思った。
でも本人はもちろん行きたい。その時は山形で試合があったので、試合後に
タクシーで仙台まで行って、翌朝東京へ向かった。そしてトヨタスタジアムの
2戦目が終わった後に私が迎えに行って鳴門へ連れ帰り、夕方から試合に出た。
それから、移籍の問題が起こった。我々にとっても予想外のことだった。
前述のように外国人選手の加入は7月11日〜8月8日の1ヶ月間しかできないが、
彼が移籍したのは6月だった。スイスのヤングボーイズから柏レイソルに
オファーが入ったのだが、それが我々の耳に入る前に本人の耳に入った。
彼は兄弟が非常に多いのだが、その親代わりになっている人がサッカー協会の
お偉いさんで、ドゥンビアのコートジボワール側の代理人をつとめていた。
その人から本人に話が伝わって、我々が知らないうちに物事は進んでいた。
そして、ドゥンビアは無断で一日練習を休んで東京へビザを取りに行った。
探してもドゥンビアが見つからないので、我々は体調不良と言うしかなかった。
代理人と通訳を通じて彼を探し当て、練習3日間停止のペナルティを課した。
しかし本人の気持ちはすでにスイスに飛んでいる。我々は柏レイソルに聞いて
オファーが来ていることを知らされた。『どうします?』と聞かれたので、
『彼を放出するのは無理です。1月1日までの契約を満了してもらいます。
今、彼が抜けたらチームは大変なことになります。ウィンドーが開かないと
外国人選手を新たに入れることもできないし、今の日本人だけで戦うのは
厳しいです。』と答えた。本人の説得も試みた。『スイスには行かせるから
ウィンドーが開いて外国人選手を取れるようになる7月11日までやってくれ』
と言ったが、本人は首を横に振った。そして6月のセレッソ戦で2点を取って、
ふだんは監督に飛びついたりはしないのに飛びついて大喜びしていたので、
『これはやめるつもりだな』と思ったら、試合後に会議室で『もうスイスに
行きたいから行かせてくれ』と涙ながらに言い出した。我々は『気持ちは
分かったけど、契約を満了しないと大変な問題が起きるぞ』と言った。
極端に言えば『飼殺し』にするぞ、と。我々が移籍証明書を出さない限り、
彼はプレーできないのだから。すると、ドゥンビアは立てこもり作戦に入り、
次の日から練習に出てこなくなった。我々は代理人や通訳を通じて説得して、
せめて6月いっぱいまででいいから出てくれという話をしたが、ダメだった。
怪我をするのが嫌だと。困った我々は、またも体調不良という理由を作って
欠場させるしかなかった。夢であるヨーロッパからのオファーがあれば
こうなってしまうものだ。やる気のない選手にいてもらっても困るので、
我々は富本取締役とともに柏レイソルへ出向いて話をしたが、レイソル側も
ヴォルティスの自由にしてくださいとのことだった。本人の意思があるので
自由にしてくださいと言われてもどうしようもなく、結局、ああいう形で
移籍することになった。よく見ると彼が移籍してから一度も勝っていない。
今、新たに補強しているが、新加入選手がチームに融合するにはまだ時間が
必要な状態なので、理解してほしい。」

伊藤
「ここからはチーム関係を含んで・・・」

高本
「2010年に上位を狙うことについて。今シーズンでJリーグ参入4年目だが、
この3年半、チームとしての結果は悪い。その結果は真摯に受け止めないと
いけないし、もっと強いチームを作らないといけない。しかしクラブとして
考えた時にはどうか。企業スポーツから皆さんと一緒に作る地域のクラブに
なるためには、大塚製薬のグラウンドにいては地域のクラブにはなれない。
そのことはJリーグが15年やってきて分かったことで、ジェフ千葉でさえ
新しいグラウンドやクラブハウスを作っている。ヴォルティスは1年目から
TSVの練習場を作り、クラブハウスを作り、そして今度はその横に食堂兼
ミーティングルームと観覧席と歴史を展示するスペースを作りたいと思って
新しい建物を建てている。皆さんはお金の問題を気にするかもしれないが、
大きい企業にお願いして、歴史を作りたい、環境を作りたいということで、
強化とは別枠のお金で作っている。そいう考え方でクラブを作らないと、
2010年にはJ2の上位を狙えないと思う。今は6億5千万円の収入があるが、
収支としてはとんとん。初年度は6億円弱だったので、会社自体は大きく
なってきている。これが7億5千万円のクラブになった時、地域のクラブとして
2010年から2015年までの間に絶対に一度はJ1を狙えるチャンスが来ると
私は思っている。今、J1を狙っているクラブは二十数億円でやっているが、
そんなクラブに毎年6億円ちょっとの収入のクラブが勝負しても勝てない。
それを7億5千万にして、どうやってJ1へ向けて勝負するか。5年間で1回の
チャンスをモノにしたい。そのために今、クラブを作っている。
マリノスから来た石原もTSVの環境を見て、ここでサッカーをやりたいと
思うだろうし、昼食を大塚製薬板野工場にお願いして食べさせてもらったり、
独身選手は大塚製薬のスポーツ食を川内工場の寮で食べさせてもらっている。
今度は、世帯持ちの選手が練習している時に、奥さんをTSVに呼んで
栄養士が食事の指導するとか、そういうことをしてクラブとして成長したい。
本当なら今、チームが目標の9位にいればパーフェクトなプランなのだが、
そこはうまく行っていない。ただ、2010年に上位を狙えるクラブを作りたい、
という考えは、こういう形で進められているということを理解してほしい。
そして、5年後、10年後のファンを増やすためには今の小学生に対して、
ヴォルティスが社会貢献などを含めてアプローチをかけないといけない。
今のままで2010年〜2015年に勝負をかけたとしても、社会貢献に対して
お金を出してくれるスポンサーは現れないので、7億5千万円は集められない。
だから今、先行投資という形で(前回の対話集会でも話したが)教育委員会と
組んで地域の子供たちにサッカーを教えるなどの社会貢献活動をしている。
また、育成の面では、高校を卒業してすぐの18歳のJリーガーを作りたい。
県外からの選手は寮を作る予算の問題もあるので厳しいかもしれないが、
徳島県出身のJリーガーを作りたい。それは皆さんも私も願っていること。
徳島県の高校サッカーのレベルは低い。その徳島県が全国のトップレベルの
高校に勝つために必要なことは? 私は心をもっと強くしてほしいと思っている。
そこで今考えているのは、パラグアイのチームとの提携。そのために5月に
5泊9日で南米に行ってきた。徳島の高校を出てすぐの選手やユースの選手を
パラグアイやブラジルに半年くらい留学させ、そこで苦しい経験をさせて、
帰国後にチームに合流させる、という計画が進んでいる。2010年〜2015年に
収入を7億5千万円に引き上げるために、そしてその規模でJ1を狙うために、
今話したような形でクラブ作りを進めている。J1に昇格できたらいいが、
まずJ2上位を狙うということで考えている。ぜひ理解してほしい。」


「先ほどの質問で、ミニキャンプは必要ないという話は分かった。
今は新加入選手が入ったばかりでまだ連携が不十分という話も分かった。
それから、選手の人数についても分かった。GMの話は出てこなかったが、
たぶん中田さんがそうなのだろう。では、来年は具体的にはどうなるのか?
今年と同じだと皆は納得しないと思う。」

中田
「今は32名いるので、十数名はいなくなると思う。今いるメンバーのうち
能力の高い選手が残り、そこにレベルの高い新卒選手、移籍選手を加えて、
27〜28名くらいの人数枠で考えている。外国人選手は、新しく入った2人は
半年契約なので今年まで。来年の契約は今年の様子を見てから考える。
厳しいけれども、プロである以上はそういう判断はせざるを得ない。」


「それで一桁順位になるのか?」

中田
「そこを狙うための人員確保をしたいと思っている。」


「美濃部監督のコメントで『これを続けていくしかない』というのが何試合も
続いているが、シーズン前半からずっと続けていても結果が出ていない以上、
何かドラスティックに改革しないといけないと思う。監督の交代は昨年も
一昨年もやったが、監督を代えても変わらないということははっきりした。
その上で何をしてくれるかを聞きたい。」

中田
「今、答えたように、一つは選手層を高く上げることを考えないといけない。
プロの世界では能力のない選手にいくら教えても上手にはならないので、
質の高い選手を呼んでくる。ただ、その中で育成ということを考えると、
今のヴォルティスは23〜26歳の選手が多いが・・・(遮られた)」


「観客を増やすことで人件費に回すお金を増やしたいというのも分かるし、
練習環境を整備して選手に『ここでやりたい』と思わせるという方法もある。
ただ、どんなにいい環境でも、多少給料が高くても、選手は徳島の田舎で
3年連続最下位というチームに来てくれるか? 何かアピールするもの、
感覚に訴えるようなものが必要では?」

中田
「何かアイデアがある?」


「アイデアは、残り15試合に向けてチームを醸成するようなミニキャンプを
やってほしいという話をしたが、必要ないという返事だった。その通りだが、
チームの中で意思疎通を図るのは練習だけではない。精神的に苦しいのは
分かるが、それでもやるのがプロではないのか?」

中田
「それはトレーニングの中で選手もコーチングスタッフも続けていく。」


「練習の方法は暑い中でガンガンやるだけではない。それを考えるのもプロ。
9位、最下位、最下位、今年も最下位が危ない状況では私も納得できない。」

中田
「選手の補強と外国人選手の獲得によって、チームの強化、レベルアップを
図っている。美濃部監督が続けようとしていることがまだ継続していかない。
それを続けながらレベルを上げていくしかない。新たに何か、というのは、
強化としてはあるけれども。例えば新しい外国人選手や倉貫を連れてきたり。
倉貫のようなベテラン選手が入ったことによってチームが大きく変わった。
例えばコミュニケーション能力や取り組む姿勢など。今までプロになりきれて
いなかった選手たちがプロらしくなってきた。練習に早く出てきて自分で
準備するとか・・・(また遮られた)」


「今、外部人材がいろいろなところで求められており、素人の目も必要だ。
プロだけの集団で結果が出ていればいいが、出ていないのだから新しい風、
新しい血が必要ではないかと言っている。」

高本
「外部人材というのは選手の話か、それともスタッフのことか?」


「先ほども言ったが高本社長の手腕は認めている。しかしチームとしての
手腕は認められない。」

高本
「チームとしての結果には納得していない。しかし、練習を見に来ている
人には分かると思うが、美濃部監督がやっていること、中田強化部長が考えて
やっていることは外から見ていて間違ってないと思う。今までの3年間とは
違った指導をしているので、これをやり続けるべきだと思う。」


「監督については何も言っていないが。」

高本
「今は、やり続けることが大切で、例えばコミュニケーションが少ないなら
食堂で一緒に食事するとか、風呂を作ったのも、皆で体のケアをしながら
会話するようにということ。2人がやっていることについては継続させて
1年間戦いたいと思っている。」


「先ほど強化部長から戦術の育成としてボールを放り込むという話が出たが、
より高度な戦術を達成するためにどう結びついていくのか?」

「2010〜2015年にJ1に上がれるチャンスが来るのではという話があったが、
現実的な考え方はそうだとしても、プロスポーツである以上、県内はもちろん、
香川県や淡路島からも注目されないといけない。3年半前、ヴォルティスが
Jリーグに入った時は誰もが知っていたが、今は急速に熱が冷めてきている。
プロスポーツである以上、現実的にお客さんに訴えるためにはできもしない
目標でも掲げるべきでは? 県に対してJ1昇格のためにバックスタンドの
回収を要望するとか、そういった昇格するのではないかと思わせるような
施策も必要。そういう意味でおとなしすぎる。メディアで取り上げられる
話題を作って、もっと積極的に発言していくべき。発言や話題作りには
そんなにお金はかからない。」

高本
「現状、いいサッカーをしているのに結果が出ないというジレンマがあって、
結果が少しでも出ればもっと盛り上がってくると思っていたのだが・・・。
スタジアムについては知事や市長をときどき表敬訪問して話をしているが、
財政状況を考えると現実的に厳しいというのは皆さんにも理解してほしい。
それから、結果が出ないこともあり4年間でどんどん話題に出なくなったが、
地域クラブであれば、ここでサポーターが奮起するところ。甲府や鳥栖のように
一度破たんしたところは皆で頑張って今があるが、徳島も企業スポーツから
地域のクラブへと変わっていきたい。だから苦労をともにしてほしい。
今は苦しい時期だが、いろんな形で盛り上げていこうとしている。昨日も
もう少し何かできないかということで板野郡の4町を回って町長と話をして
動員をかけてもらったり、幟を立てさせてもらったりと、活動している。
ただ、結果がなかなかついてこないというジレンマがある。」


「例えば、徳島県に夏祭りはたくさんあるが、ヴォルティスの関係者が
来ていたのは阿南だけでは?」

高本
「ほとんどが出ているのでは?」


「目につかないが。花火大会であるとか」

高本
「各市町村に対して話しかけはしている。」


「例えば、企画案を持って行けばダメというところは少ないはず。
楽しい、お祭りを盛り上げられるような企画案を持って行けばいい。
それは積極的に声をかけていかなければダメ。」

中田
「なぜロングボールを蹴るかと言えば、対戦相手がヴォルティスを分析して、
ショートパスをつないで展開してくるところを狙って、奪って攻めようと
してくるから。当初はそれでもイケイケでやっていたが、やられる場面が
多くなってきたので、戦術としてはそのエリアを飛び越えて攻めるという
ことを考えてやっている。何もできないから放り込んでいるのではない。」


「それに対応するFWの背の高い選手としてソウザを?」

中田
「そういうこと。前線のターゲットとして、林が怪我したのは大きかった。
前に放り込んで密集してきたところでボールを先に拾えば展開につながる。」


「しかしそのボールをほとんど拾われている。」

中田
「それをやることで、選手は体で覚える。今はソウザにボールを入れた時に
こういうサポートをするというのを練習でやっていて、試合でも出るのでは?」


「伝統的に1.5列目から飛び出すというのがない。」

中田
「それを今、改善してやろうとしているので、今日たぶん出てくるのでは?」


「誰ができるのか?」

中田
「誰というか、今、出る選手がやる。」

高本
「福岡戦で倉貫が決めたゴールは、今までにない1.5列目から出てくる形。
トレーニングしているので出てきてはいるが、まだ頻繁には出ていない。」


「大西は面白いのでは?」

伊藤
「すでに開始から1時間半が経過して、皆さんの携帯電話にもヴォルマガが
届いた頃だが・・・(遮られた)」

高本
「新聞にJFLとの入れ替え戦(正しくは自動入れ替え)という話が出ているが、
せっかくの機会なので説明する。・・・J2が22チームまで増えた時に
JFLの上位3チームと入れ替え戦(正しくは自動入れ替え)を行う。
我々は反対しているが、JリーグとしてはOKとのこと。・・・来年は
最大で栃木、岡山、富山の3チームがJ2に昇格する可能性がある。
ただ、岡山は経営的に厳しい部分があるので、4位以内だったとしても
上がれるか分からない。そうすると来年のJ2は最大で18チームになる。
J2が18チームになった時にはJ1の下位3チームとJ2の上位3チームが
入れ替え戦なしで自動入れ替えになる。これはJ1を狙うときに非常に
ありがたいこと。・・・J2が22チームになるのはたぶん2011年か2012年頃。
ここでJFLとの入れ替えがある。なので、クラブとしては2010年までには
きっちりと土台を作って、3位以内を狙えるような形に持って行きたい。
・・・JFLとの入れ替えというのが新聞に載って、スポンサーなどから
このままでは来年JFLに落ちるのでは? というような話も来ていたので
来年すぐではないということを説明させてもらった。」

伊藤
「定刻を過ぎて開場も始まっているが、せっかくなのでチーム以外のことで
意見・要望・質問があれば。」


「最近、観客数が減っている。営業の頑張りでクラブの規模は大きくなったが、
愛されて強いチームになりたいのなら、レギュラー選手をもっと地域貢献に
使ってほしい。レギュラー選手が企業回りをするとか。自分で無料チケットを
配るとかでもいい。今日は4町無料招待だが、それほど来てくれないだろう。
選手も強化も頑張っていると思うが、それでも結果がついてこないのだから、
弱くても応援してやろうと思ってもらうには、実際にプレーしている選手に
顔を出してもらうのがいい。我々もサインをもらうならレギュラー選手の
サインがほしいもの。」

高本
「なるべくレギュラーを出せるように頑張ってみるが、試合が続いているので
治療やマッサージなどが必要で、練習以外のアフターケアにも時間がかかる。
クラブとして強化部にレギュラーを出せとはなかなか言いにくい部分がある。
もちろん1週間空いている時とか、怪我のない選手は積極的に出させている。」


「弱いチームのレギュラーでない選手が来ても、微妙だと思う。」

高本
「要望しておく。」


「ヴォルティスももう4年目なので、そろそろマスコットキャラクターを
作ってほしい。一般公募でもいいので。」

高本
「マスコットを作りたくて各Jクラブに聞いてみたが、どこのクラブにも
一般公募はやめた方がいいと言われた。ライバルチームのファンが組織票で
変なものを作らせるとか、手間暇がかかるとか、そういった問題がある。
それなら、クラブで決めて名前の募集だけにした方がいい、と言われた。
どういうものにしたらいいか、昨年、アンケートを取ったらたぬきが多かった。
愛らしい、子どもにも受ける、というイメージ。ただ、たぬきは小松島だけに
特化しないかという問題がある。また、天然記念物の鳥も候補に上がっている。
今、考えているのは一般公募ではなくクラブで決めるという方向。
どちらにせよ文句が出る時は出るし、それなら子どもたちに愛されるような
かわいらしいマスコットを考えたいと思っている。」


「たぬきはいいと思う。たぬき系で、来年あたり作ってほしい。」

高本
「その辺で動こうかと、今、Jリーグエンタープライズとも話を進めている。
遅れていて申し訳ない。」


「徳島ヴォルティスならではのグルメを作った方がいいのでは?
ヴォルティス弁当とか。」

高本
「最近、徳島バーガーが話題になったので、あれを一度持ってきてもらって
反応をみたいと考えている。」


「できれば来年までに・・・」

高本
「今年一度、徳島バーガーを試すような話を聞いている。」


「私はヴォルティスがJ2に上がった時にちょっと見にきていて、
この4月の広島戦以降はホーム全試合とアウェイの愛媛戦を見に行った。
そこで素人なりに感じたこと。他のチームに比べてやたらと怪我人が多い。
トレーナー、フィジカルコーチは何をしているのか?」

「グッズ売り場について。雨の日に来てもポンチョを売っていなかった。
そもそも子どもサイズのポンチョはない。夏休み前の試合で子どもサイズの
ユニフォームがない。子どもがすぐに買えるような小物類がない。
どういう商品管理をしているのか?」

「アウェイ愛媛戦のチケットをローソンで買ったが、ファミリー割引と言って
子どもが何人かついていれば大人のチケットが割引になる設定があった。
ヴォルティスにはそういうものがない。」

「地元に愛されるには、地元のイベントを待っていたら地域密着ではない。
各小学校を回るなどヴォルティス側からどんどん働きかけていくべきでは?」

高本
「怪我人が多いというのはチームの話になるが、結局、怪我をしているのは
昨年も一昨年も毎年のように怪我をしていた選手が多い。そういう選手を
来年も置いておくか、切るかの判断は強化部に任せている。それと怪我は
各チームとも多いと思う。とくにJ2は。」
高本
「ポンチョに子どもサイズがない件は、確認して作れるようなら作らせる。
商品管理は人手の問題もあって委託業者に任せている。売り上げがない分、
なかなか作れないという問題もある。クラブも負担をしてでも作りたいと
思うので、皆さんも積極的に買ってほしい。」
高本
「ヴォルティスのファンクラブは2万円とか1万円でチケットがついてくる
という形なので、そこにファミリー割引をつけるといろいろな部分でひずみが
出てしまって難しい。現方式を採っている理由は、試合は見に行かないけど
会員には入ってくれるという人からの収入をきっちり確保するため。
一般のチケット収入が4,000名を超えたら、他チームのような形に変える。
その方が収益が上がるので。そういう方式のため、ファミリー割引は難しい。
Vチケットなどはあるが。徳島ではファミリー割引よりも子どもたちの
招待事業をやっていくべき。」
高本
「小学校回りはすでにやっている。徳島県には6〜12歳が5万人しかいないが、
そのうちの1万2千人に対しては昨年、巡回してヴォルティスのことを教えた。
それを今、スタジアムに来させるフックになるように頑張っている。」


「Jサテライトリーグやセカンドの試合を、今はTSVで行っているが、
TSVはあまり観戦に向かないので、有料にしてでも別の会場で行うという
考えはないのか?」

高本
「それはない。確かに観戦には不向きかもしれないが、今、階段を作ったり、
クラブハウスを改善して見やすくしたりしている。観戦に向かないからと
他の場所で試合をしてしまったらTSVの存在意義がなくなる。あそこで
試合をして、子どもたちがその近くで練習をする、地域クラブの拠点にしたい。
そのためには、観戦に向かない施設であっても、無理してでも活用したい。」


「大人500円、子ども無料にしてやればいいと思う。TSVは人が入れない。
とくにセカンドの最終戦・カマタマーレ讃岐戦はたくさん来ると思う。」

高本
「遠いからと言って来ないのではなく、そこを拠点にしたいので来てほしい。
市内から鳴門と市内から板野では、鳴門の方が時間がかかると思う。」


「練習場としては近い方だ。」

高本
「私もそう思う。また、試合を組むと言っても、芝生のグラウンドは入田か、
田宮くらいだが、ほとんどサッカー協会や陸上が使っているので確保できない。
土のグラウンドはあるが、基本的にNGなので。」
「見やすいスタンドのあるところで応援できたら・・・というのは分かるし、
改善もしていくが、拠点にしたいというのを理解して板野へ来てほしい。」


「先日のアウェイ愛媛戦は観客が7,800人も入った。徳島では最近そんなに
入ったことはない。チーム力アップと観客動員の両方が必要だと思うので、
もっと動員をかけてほしい。少年サッカーの単体のチームにもっと声を掛けて、
来てもらうべき。愛媛では試合前に少年団のチーム名をアナウンスしていたが、
それで子どもも喜ぶだろうし、ヴォルティスの鉛筆とかソイジョイなどを
プレゼントするのもいい。子どもが喜んで、また親を連れて来てくれれば
いい循環を生むことになる。」

「今、自治体は県と3市4町が出資団体になっているが、それを全市町村に
広げてほしい。あまり広げるのは問題あるかもしれないが、飯泉知事は
ヴォルティスに割と好意的だと思うので、口添えしてもらえるのでは?
それも観客動員が増えてはじめて、厳しい財務状況の中で自治体もお金を
出してくれると思う。地域のクラブにするというのはありがたいことであり、
我々も、子どもたちも、今までは都会でしか見られなかったプロスポーツを
徳島で見られるのは素晴らしいこと。他県に対する情報発信という点でも
ヴォルティスがあることで徳島にプライドを持てるという意味で貴重だと思う。」

高本
「動員はかけているが、力不足もあり、声をかけてもなかなか来てもらえない。
来ると言っていた人でも実際に来てくれていなかったりする。チームが弱いのも
一因だとは思うが、とにかく地道にやっていきたい。」

伊藤
「ご多用の中、20分ほど超過して申し訳ない。逆にいえばそれだけ皆さんに
熱心に発言してもらえたということだと思っている。なかなかこういう場で
発言しづらいという人もいると思うので、思いついたことがあれば何なりと
メールを送ってほしい。必ず関係部署、社長が目を通して改善できる部分は
取り組んでいくのでよろしくお願いします。本日、Vチケットが販売になるので
会場でお買い求めください。最後に社長から一言。」

高本
「長引いたが、今日はありがとうございました。いろいろな意見をいただいた。
何度も繰り返すが、私は地域のクラブを作りたい。私は大塚製薬から来たが、
サッカーをずっとやってきた人間として、地域のクラブを作りたいという
気持ちでやっているし、2010年に上位を狙えるクラブを作りたいと思う。
中には試合に負けてばかりでもう応援しないという人もいるかもしれないが、
応援はしなくても、試合は見に来てほしい。一緒にクラブを作っていくのなら
この苦しさを一緒に味わってほしい。」


posted by ナカヲ at 15:58| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2008-2/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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