2005年12月25日

アンケートは難しい

11月19日に鳴門総合運動公園陸上競技場で行われた横浜FC戦で、
試合前に徳島文理大の大学生が卒業研究のためのアンケート調査を
行っていた。その集計結果の概要が『徳島新聞』に掲載された。
ホーム観客、8割リピーター ヴォルティスJ2入り元年

私が見たのは新聞記事であって、結果報告書そのものではないが、
そのアンケートから「ホームゲームの観客の8割近くがリピーター」
という結論が導き出されたようだ。

しかし、ちょっと待ってほしい。

実は、私はこのアンケートに答えている。それどころか、
このアンケートの回答者第一号だったかもしれない。
というわけで、このアンケート調査がどういう環境の下で
行われたのかを知っている。

この日は、選手のサイン入りミニボールが先着100名に
プレゼントされるという企画があり、メインスタンド側には
試合前からいつも以上に長い行列ができていた。

調査を行った大学生の2人は当初、インフォメーションや
ヴォルティスパークと同じ並びに設置された特設テントで
アンケート調査を行おうと考えていたようだが、
入場待ちの列に並んで時間をもてあましている客を見て、
彼らを一人一人つかまえてアンケートしたほうが
手っ取り早いことに気がついた(おそらく)。

しかし、冷静に考えてみてほしい。開場時刻より数十分以上も
前から並ぶような客は、ほとんどがリピーターに決まっている。
しかも、この日はサインボール目当ての客も多かったはず。
サインボールがほしいということは、どんな選手がいるのか
ある程度知っているわけだから、初観戦ということはなかろう
(まあ、中には知人に連れられて来ただけの人もいるだろうが)。

アンケートの回答者は全部で107人ということだから、
私が見ていた限り、少なくとも回答者全体の2割以上が開場前から
並んでいた客である。集計結果の「リピーター比率」に
かなり大きな影響を与えていることは想像に難くない。

実際、私の感覚でも、ヴォルティス戦の観客の大多数はリピーターだと
感じるし、それが観客数増加へのひとつの鍵でもあると思う。
ただ、後半戦では3番目に多い5,028人の観客を集めたあの日、
観客の8割近くがリピーターだったというのは、いくら何でも多すぎる。

とはいえ、今回の調査を行った大学生の2人が、非常にいいテーマを
卒業研究に選んだことは間違いないし、設問にも有意義なものが
多かったことは、彼らの名誉のために付け加えておこう。
ヴォルティスのフロントも、アンケートの実施条件を考慮に入れた上で、
今回の結果を大いに参考にしてほしいと思う。


posted by ナカヲ at 16:40| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2005-2/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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