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2009年01月05日

Wild Card Saturday

今年もいよいよ先週末から米国NFLのポストシーズンゲームが始まった。
今シーズンは私の応援しているバッファロー・ビルズが開幕4連勝という
最高のスタートを飾ったが、その間、日本でのビルズ戦の放送が全くなく、
ようやく放送され始めた途端、急激に調子を落として瞬く間に最下位へ転落。
TVでは一度も勝ち試合を見られなかったような気がする。実に残念だった。

というわけで、例年通り今年もビルズはプレーオフには進めなかったが、
気持ちを切り替えて、これからポストシーズンゲームを楽しんでいきたい。

まずはワイルドカードプレーオフ4試合のうち、土曜日に行われた2試合を
TV観戦した。2試合とも実に面白い僅差の接戦だった。

まずはNFCのアトランタ・ファルコンズ(ワイルドカードでシード順5位)
対アリゾナ・カーディナルス(西地区優勝でシード順4位)。

失礼ながらカーディナルスと言えばNFL屈指の弱小チームとして知られ、
プレーオフに進むのは10年ぶり。地区優勝は33年ぶり。そしてプレーオフを
ホームで迎えるのは何と1947年のシカゴ・カーディナルス時代以来61年ぶり。
それだけに盛り上がっているかと思いきや、チケット販売は苦戦したらしい。

試合が行われたのはカーディナルスのホーム、フェニックス大学スタジアム。
このスタジアムは札幌ドームのように、屋外で養生した天然芝をドーム内に
引き込んで使用するスタイルを採っている。

カーディナルスのQBはワーナー。かつてセントルイス・ラムズで控えQBから
一躍スーパーボウル制覇の立役者となり、シンデレラボーイと呼ばれた男だ。
いまやベテランだが、実力は健在。今年のカーディナルスはパス・オフェンスが
リーグ2位、ラン・オフェンスがリーグ最下位という極端なパス型チームで、
それはもちろんワーナーの力があってこそだ。

一方のファルコンズは、スターQBビックを放出して、ルーキーのライアンを
エースQBに据えたが、そのライアンがルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く活躍。
エースRBターナーを中心としたラン・オフェンスはリーグ2位の成績を残した。

ベテランQB対ルーキーQB、あるいはパス・オフェンス対ラン・オフェンス、
といった構図が試合前には描かれていた。

カーディナルスは最初のドライブこそスリーアンドアウトに終わったものの、
直後のファルコンズの攻撃をインターセプトで止めると、10分28秒にワーナーが
WRフィッツジェラルドへフリーフリッカーからのロングパスを決めて先制。
守備陣もファルコンズのQBライアンに2度もサックを浴びせる。

第2Qに入ると、ファルコンズは短いパスとランをうまく配してこつこつ進み、
Kイーラムが30ヤードのFGを決めて3点を返した。カーディナルスもすぐに
ワーナーからのパスを受けたWRボールディンがランアフターキャッチで
一対一の相手を抜いて独走、71ヤードのTDレシーブを決めて14-3と突き放すが、
ファルコンズは再び短いパスで時間を使いながら進み、2分55秒にターナーの
8ヤードのTDランが決まって10-14と追いすがる。

さらにファルコンズはCBジャクソンのインターセプトで攻撃権を奪うと、
23秒にライアンからTEピールへ3ヤードのTDパスが決まって17-14と逆転。

前半はどちらもパス中心の攻撃を見せたが、カーディナルスはロングパスの
一発が多いので攻撃時間が短く、ショートパス中心のファルコンズの攻撃時間は
カーディナルスの倍以上だった。逆にいえばカーディナルスのディフェンスは
それだけ長い間守備に追われ続けたわけで、消耗が心配だ。

後半は開始早々にファルコンズのターナーがファンブルを犯し、そのボールを
カーディナルスのFSロールが直接キャッチしてそのままインターセプト
リターンTDを決め、21-17と逆転に成功。これで流れはカーディナルスへ。

11分55秒のKラッカーズの51ヤードFGは左へ外れたが、次の攻撃では
今まで見られなかった短いパスとランをバランスよく使う攻撃で時間を使い、
2分48秒にRBハイタワーが4ヤードのTDランを決めて28-17と突き放した。

さらには2分40秒には相手のロングパスをCBクロマティがインターセプト。
第4Qに入り、ライアンをエンドゾーンでサックしてセイフティで2点を追加。
30-17とさらに点差を広げた。

しかしファルコンズも4thダウンギャンブルからRBノーウッドへ28ヤードの
パスを決めるなどよく粘り、4分15秒にWRホワイトへの5ヤードのTDパスで
24-30と6点差に詰め寄る。

が、ファルコンズの反撃もここまで。続くカーディナルスのパス中心の攻撃を
ファルコンズは止めることができず、そのまま時間を消費されてしまった。
カーディナルスが30-24で勝ち、ディビジョナル・プレーオフへ勝ち進んだ。

カーディナルスはやはりワーナーの経験が大きかったのと、パス一辺倒でなく、
ところどころでRBジェームスのラン攻撃をうまく使ったことが功を奏した。
逆にファルコンズは、パス・オフェンスがあまり得意でないチームだけに、
リードを許した時に短時間で追いつく術がなかったのが響いた。

続いてAFCのインディアナポリス・コルツ(ワイルドカードでシード順5位)
対サンディエゴ・チャージャーズ(西地区優勝でシード順4位)を観戦。

チャージャーズはQBレイティングでリーグ1位のリバースが攻撃を率いるが、
エースRBのトムリンソンとTEゲイツという2大スターが故障を抱えており、
2人ともスタメンに名を連ねてはいるものの、万全の状態にはほど遠い。

一方のコルツは現在9連勝中で、2年前にスーパーボウルを制したQBマニングは
今シーズンのMVPにも選ばれている。試合会場がチャージャーズのホーム、
クアルコムスタジアムであるとはいえ、コルツの優位は動かないと思われた。

立ち上がりはどちらもドライブを長く続けられず、パントに追い込まれる。
しかしコルツは第1Qの終盤に短いパスで進み始め、2分59秒にRBアダイが
1ヤードのTDランを決めて7点を先制した。

第2Qに入り、Pサイファーズのナイスパントでいいフィールドポジションを
確保していたチャージャーズが、トムリンソンの4ヤードTDランで同点に
追いついたが、コルツもKビナティエリの43ヤードFGで10-7と勝ち越した。

しかしチャージャーズは再びサイファーズのパントで好位置から攻撃を開始し、
小柄なRBスプロールズのランやWRチェンバーズへのパスで攻め込むと、
最後は残り42秒にスプロールズが10ヤードのTDランを決めて14-10と逆転。
第2Qの終盤にはいろいろと微妙な判定も見られたが、そのまま前半終了。

後半に入って、コルツは8分10秒にクイックスタートでチャージャーズの
隙をつき、WRウェインが72ヤードのTDレシーブを決めて17-14と逆転。
チャージャーズもエンドゾーン寸前まで攻め込んだが、ここでスプロールズが
痛恨のファンブルを犯し、コルツがエンドゾーンで抑えてタッチバックに。

試合はそのまま第4Qに入り、両チームとも追加点のないまま残り時間も
少なくなってきたが、ここでチャージャーズはサイファーズが敵陣1ヤードで
サイドラインへ出るというミラクル・パントを見せる。コルツは直後の攻撃で
自陣1ヤードでQBサックを食らい、パントを蹴った。

点差は3点、残り時間は2分ほどだったので、パントを蹴って相手にいい位置で
攻撃権を与えるくらいなら、わざとセイフティを犯して2点をプレゼントし、
1点のリードを保ってキックオフした方が良かったのではないかと思うのだが、
コルツの選択はパントだった。

チャージャーズは1分48秒を残して敵陣38ヤードから最後の攻撃を開始すると、
1stダウンを2度更新して、残り31秒にKケイディングが26ヤードのFGを決め、
17-17の同点に追いついた。試合はそのままオーバータイムへ。

オーバータイムは、コイントスに勝ったチャージャーズがレシーブを選択。
短いパスや相手の反則を重ねて敵陣深くへ攻め込むと、最後は8分40秒に
スプロールズが22ヤードのTDランを決めて23-17のサヨナラ勝ち。
劇的な幕切れでチャージャーズがディビジョナルプレーオフへ勝ち上がった。

チャージャーズの勝因は何と言ってもサイファーズの素晴らしいパントの数々、
そしてトムリンソンに代わってエースRBを務めたスプロールズの大活躍。
スプロールズはラン、レシーブ、リターンの合計で何と328ヤードを稼ぎ、
これはポストシーズン歴代3位にあたる素晴らしい記録だった。

コルツは常に苦しいフィールドポジションを強いられていたこともあってか、
攻撃にいつものような爆発力がなかった。また、第4Q終了間際のパントは
作戦として適切だったかどうか、疑問も残る。

プレーオフ初日の2試合は、いずれも手に汗握る素晴らしい試合だった。
まだ見ていないワイルドカードプレーオフの残り2試合も楽しみだ。
posted by ナカヲ at 22:03| 徳島 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | American Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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