2009年01月12日

命運を賭けたラストキック

今日はジャパンラグビートップリーグ第12節の2試合を見るために、
東大阪の近鉄花園ラグビー場へ行ってきた。この3連休で一番の寒さだったが、
陽射しがあったのでバックスタンドは比較的過ごしやすかった。

ちなみに、近鉄花園ラグビー場には昨シーズンから「こたつシート」が登場し、
今日は2組ほどの利用があったようだ。こういう寒い日には重宝するだろう。

メインスタンドのこたつシート

第一試合は、現在9位の近鉄ライナーズ対現在13位の日本IBMビッグブルー。
近鉄は勝てばトップリーグ残留決定で、日本選手権に出場できる6位以内に
入る可能性もまだ残っている。一方のIBMはすでに自動残留の可能性が消え、
入れ替え戦行きを目指しての戦いとなる。今日の試合で勝ち点5を獲得し、
自力での残留の可能性を復活させておきたいところだ。

近鉄ライナーズは、近鉄グループのテーマパーク「志摩スペイン村」から
マスコットのドンキーがグリーティングにやってきていた。

志摩スペイン村の「ドンキー」

前半は近鉄がフォワード戦やSOヒルゲンドルフのキックなどで優位に立ち、
まずは10分にヒルゲンドルフが正面からPGを決めて先制。さらに23分には
ヒルゲンドルフからのパスを受けたFB坂本が抜け出して右中間へトライ。
近鉄は30分にも相手インゴール前での攻防から、最後はCTBマイレーが
防御網を突破してトライ。ヒルゲンドルフのゴールも決まって15-0とした。

IBMもチャンスがないわけではないが、攻め込んでは近鉄の圧力に負けて
ペナルティを犯し、得点が奪えない。近鉄は38分にマイレーが危険なプレーで
シンビンになったが、リードを保ったまま前半を終えた。

IBMゴール前での攻防

後半の立ち上がりは数的優位に立ったIBMが攻めこみ、CTBキニキニラウが
1分に相手のタックルを振りきって独走トライ。FB高のゴールも決まって
ようやく7点を返した。その後はお互いにミスが続出する展開となったが、
近鉄は22分、敵陣深くでのスクラムから展開し、WTB四宮が左隅にトライ。
さらに32分にはマイレーが内に抜け出してトライ。これで近鉄は4トライで、
価値あるボーナスポイントを確保した。さらにWTB松井のゴールも決まり、
27-7とさらにリードを広げた。

これでIBMの集中力が切れたか、以後は一方的な近鉄ペースで点差が広がる。
35分にはパスをつないでCTB吉川が真ん中にトライ。ゴールも決まり34-7。
メンバーを一気に6人入れ替えた後、39分にはSO重光が抜け出してトライ。
松井のゴールも決まって41-7で試合終了。

ファイナルスコア

勝った近鉄はトップリーグ復帰1年目のシーズンで見事に残留を決めた。
来週の最終節は6位以内に与えられる日本選手権出場権を賭けた試合になる。
敗れたIBMは降格が濃厚となり、わずかな望みを賭けて最終節のコカ・コーラ
ウエストレッドスパークス戦に臨むことになった。

続いて第二試合は8位のクボタスピアーズ対11位の福岡サニックスブルース。
クボタは4トライ以上で勝てば日本選手権に出場できる6位へ浮上できるが、
勝ち点0で敗れると近鉄に抜かれて9位に転落するという微妙なポジションだ。
対するサニックスは第一試合の結果を受けて自動降格の可能性が消えたが、
この試合で4トライ以上を挙げて勝てば自動残留の10位へ浮上できる。

クボタはキックオフ前、ゴール裏スタンドでビッグフラッグを掲げていた。
関東のチームだが、本社が大阪にあるので応援の客は比較的多かった。

クボタのビッグフラッグ

ちなみに、サニックスにはただ一人の徳島県出身トップリーガーである
FL西浦(脇町高出身)が在籍しており、今日もスタメンに名を連ねていた。

徳島県出身のサニックスFL西浦

前半はゴール前での守備力とボールコントロールの差でクボタが優位に立つ。
クボタは5分にWTB小堀が左隅にトライを決めて先制。サニックスも13分に
CTBフィフィタが右隅にトライして同点に追いついたが、クボタは17分に
LO鈴木がトライ。SOドゥラームのゴールも決まり、12-5とリードを広げる。

さらにクボタは35分にもCTBオツコロが左から抜け出してトライを挙げ、
SO伊藤のゴールも決まって19-5の14点リードで前半を折り返した。
サニックスは12分と23分にFB古賀が微妙な位置からPGを狙ったものの、
いずれも失敗したのが痛かった。

ラインアウトで優位に立つクボタ

後半は4分にサニックスが正面からSO小野がPGを決め、8-19と追い上げたが、
クボタは11分にサイド攻撃から伊藤がトライ。自らゴールも決めて差を広げる。
サニックスも17分に途中出場のWTB藤原が相手ディフェンダーとの一対一を
かわしてトライを奪ったが、クボタは26分にも密集からHO荻原がトライを挙げ、
伊藤のゴールも決まって、この試合最大の20点のリードを奪った。

5トライ目を狙うクボタの攻撃

しかしそこからサニックスが反撃。30分にWTBラルフが抜け出してトライ、
36分には小野が相手のパスをインターセプトして一気に走りきり、トライ。
どちらも小野がゴールを決めて27-33と6点差まで詰め寄った。

さらにサニックスは38分に藤原が左中間へトライし、ついに32-33の1点差。
そしてラストプレーのホーンが鳴った。小野が左寄りからのキックを決めれば
サニックスは奇跡の大逆転勝利でそのまま試合終了となる。凄いドラマだ。
しかし小野はプレッシャーに負けてキックを左に外し、無念のノーサイド。

ファイナルスコア

クボタは冷や汗たらたらの逃げ切りで勝ち点5を上積みし、6位へ浮上した。
最終節で4トライ以上を挙げて勝てば他会場に結果に関係なく6位以上が確定、
日本選手権に出場できる。

敗れたサニックスは勝ち点2を上積みしたものの順位を上げることはできず、
入れ替え戦行きの可能性が高くなってきた。最後のキックが決まっていれば
勝ち点5の上積みで10位へ浮上できただけに残念だ。ただ、まだ望みはある。
今日の悔しさを最終節のNECグリーンロケッツ戦にぶつけてほしい。


posted by ナカヲ at 21:11| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Rugby Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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