2006年01月19日

NFL AFC-DP

NFLは先週末にディビジョナルプレーオフ4試合が行われ、
AFCの2試合はいずれもハプニング続出の展開となった。

第1日目にデンバーで行われたペイトリオッツ対ブロンコズは、
前半に両チームとも第4ダウンのギャンブルを失敗し、
20分以上スコアレスが続く膠着状態に陥ったが、
前半残り時間が3分を切ったところでペイトリオッツがFGで先制。
やはり3連覇を目指す王者は強いな、という印象を抱かせた。

ところが、前半の2ミニッツ明けに信じられないことが起こる。
最初のプレーでペイトリオッツRBフォークが痛恨のファンブルを犯し、
ボールの所有権はブロンコズへ。さらにブロンコズの最初のプレーで
ペイトリオッツCBサミュエルが自陣エンドゾーン内へのロングパスを
インターフェア。このチャンスにブロンコズRBアンダーソンが
1ヤードを確実に獲得、ブロンコズが20秒もかけずに逆転TDを奪った。

それだけでも驚きなのに、直後のキックオフリターンで
ペイトリオッツのリターナーがまたもファンブル・ロスト。
ブロンコズはこれもFGに結びつけ、10-3と7点をリードして
前半を折り返した。

後半に入るとペイトリオッツがリズムを取り戻し、まずFGで3点。
さらに敵陣深くに攻め込み、逆転TDも時間の問題かと思われたが、
何とここでペイトリオッツQBブレイディが敵陣エンドゾーン内へ
投じたパスをブロンコズCBベイリーがインターセプト。
ベイリーは自陣エンドゾーンから一気に100ヤードを走り、
TD寸前の敵陣1ヤードでようやくサイドラインへ押し出された。
ブロンコズはこのチャンスもあっさりとTDに結びつけ、リードを広げた。

その後、ペイトリオッツも反撃に出たが、第4Qに入ってまもなく、
8点差に詰め寄るはずだったFGトライをKビナティエリが失敗。
その後、ブロンコズがとどめのTDを奪い、結局、27-13で勝利を収めた。

ペイトリオッツは5個のターンオーバーを喫したうえ、大事な場面で
ペナルティを犯すなど、ミスを連発。王者らしからぬ内容で自滅した。

続いて翌日のスティーラーズ対コルツだが、
こちらも信じられないプレーが立て続けに起こる面白い試合だった。

序盤から第6シードのスティーラーズが第1シードのコルツを攻守に圧倒し、
2本のTDで14-0とリードを奪う。その後、ようやくリズムを取り戻した
コルツの攻撃陣が敵陣ゴール前まで迫るが、TD寸前の大事な場面で
痛いペナルティを犯し、FGの3点を返すにとどまった。
(後になって、ここでTDを取れなかったことが大きく響いた。)

後半に入ってもスティーラーズのリズムは変わらず、
ラン中心の攻撃で時間をつぶしながら3本目のTDを奪った。
これでスコアは21-3。

しかし、第4Qに入るとコルツの攻撃陣が息を吹き返し、猛反撃を開始。
まずは14分、TEクラークへのTDパスで7点を返す。
その後のスティーラーズの8分を消化するラン攻撃に苦しんだものの、
残り6分にようやくボールを奪い返した。

直後の攻撃でスティーラーズSSポラマルにインターセプトを食らい、
万事休したかと思われたが、チャレンジ成功で判定が覆り
(コルツびいきで見ていた私でも明らかにインターセプトだと
思ったのだが、観客の圧力に屈したか、判定がひっくり返った。
後日、NFL審判部も誤審だったことを認めたようだ)、
結局、コルツはこのシリーズをTDに結びつける。この時点で点差は5点。
コルツはもちろん2ポイントコンバージョンを選択し、
これを見事に決めてついに3点差まで迫った。

コルツとしては、あとはDF陣がスティーラーズの攻撃を食い止めて、
攻撃陣にFGのチャンスを残せばいい。一方のスティーラーズは、
ランで時間を食いつぶしたいところだったが、残り4分半から始まった攻撃は、
反則によるダウン更新が一度あっただけで、すぐにパントに追い込まれ、
コルツに2分半という時間を与えることになってしまった。

しかし、コルツの最後の望みを賭けた攻撃はなかなか前に進まず、
第4ダウンのギャンブルもQBマニングがサックを受けてダウン。
なんと自陣2ヤードで相手に攻撃権を渡すことになってしまった。
しかも残り時間は1分20秒。

誰もが勝負は決したと思ったその時、奇跡が起こる。
直後のプレイでスティーラーズRBベティスがファンブルを犯し、
これをコルツCBハーパーがリカバーしてハーフライン付近まで戻したのだ。
コルツはその後の攻撃で同点FG圏内の敵陣28ヤードまで進み、
一気に逆転となるTDパスも狙ったが、これは失敗。
しかし、残り21秒でKバンダージャクトが46ヤード同点FGを狙う。

ここでまたまた奇跡が起こった。
生涯通算のFG成功率はNFLでもトップというキックの名手、
バンダージャクトが、なんとこのFGトライを右に外してしまうのだ。
こうなれば、あとはスティーラーズがニーダウンで時間を消化するだけ。
さすがにもうこれ以上の奇跡は起きず、スティーラーズが21-18で逃げ切った。

スティーラーズは史上初めて、第6シードからチャンピオンシップへ進出。
レギュラーシーズンからの6連勝でスーパーボウル出場に王手をかけた。
第6シードが第1シードに勝ったのも、もちろん史上初だ。

一方のコルツは、レギュラーシーズンで開幕13連勝の快挙を達成しながら、
ポストシーズンを含めたラスト4試合で1勝3敗と失速し、
今年もスーパーボウルに手が届かなかった。どうも本番に弱い。
来シーズンは「ポストシーズンに勝てるチーム作り」を追求してほしい。

これで、今週末(日本時間の来週月曜早朝)に行われるAFCの
チャンピオンシップのカードが決まった。

スティーラーズ(第6シード)@ブロンコズ(第2シード)

順当ならブロンコズが勝つと思うが、ペイトリオッツ戦の戦いぶりは
相手の自滅に助けられた感があり、強さを感じなかった。
むしろスティーラーズのほうが、自分たちのペースで戦えていたので、
ひょっとすると、第6シードからのスーパーボウル出場という
歴史的快挙が実現するかもしれない。

ちなみに、スティーラーズのHCカウアーは就任14年目、
一方、ブロンコズのHCシャナハンも就任11年目。
現在のNFL長期政権ランキング1位と2位の激突である。
両HCの采配も含めて注目の一戦と言えるだろう。


posted by ナカヲ at 16:11| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | American Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。