2010年01月31日

今年最初のサポカン開催

徳島スポーツビレッジで徳島ヴォルティスジュニアユースの優勝を見届けた後、あいにくの雨が降り続く中を藍住町役場4階の町民シアターまで移動し、通算9回目、今シーズン1回目のサポーターズカンファレンスに参加した。

サポーターズカンファレンスの会場

町民シアターは名前の通り、シアター形式の会場で、スクリーンを背にして新田社長と中田強化育成部長が座り、スクリーンに向き合う形で参加者約100人が座った。

前回は机をロの字に並べていたが、カンファレンスは実際のところ参加者同士が話し合うわけではなくクラブと対話する形で進められるので、元の形に戻したようだ。

今回から平岩広報担当が司会を務め、まずはクラブ側の出席者を紹介。スクリーンに向かって正面左寄りに新田代表取締役社長と中田強化育成部長兼テクニカルアドバイザー、右の壁に沿って冨本取締役、伊藤営業推進部長、福島事業部長。その他、受付等の補助スタッフとして大塚運営担当、浦野広報担当、上原広報担当、須賀ウェブ担当が出席していた。

中田強化育成部長と新田社長 平岩広報が初めて司会を担当

カンファレンスは14時から16時過ぎまで約2時間にわたって行われた。主な構成は以下の通り。

・新田社長の挨拶、スライドを使ったクラブの現状説明
・高知キャンプのスライドショー上映
・中田強化育成部長によるチーム強化についての現状説明
・強化関連の質疑応答
・伊藤営業部長によるファンクラブ会員組織変更についての説明
・運営関連の質疑応答
・プラスワンキャンペーンについて

最後の「プラスワンキャンペーン」は、「クラブとともにあなたが何か一つできると思うことをご記入ください。」と最初にアイデアを記入する用紙が配布され、最後にそれについて話し合うというもの。当日、いきなりこの場で書けと言われてなかなかいいアイデアは出ない。事前にそういうことを話し合います、というアナウンスが欲しかった。

さて、まずは新田社長の挨拶から。
新田「こんにちは。足下の悪い中、お集まりいただきありがとうございます。2010シーズンは1月17日から新体制でスタートし、昨日、高知キャンプが終了した。皆様とお会いし、あらためて新しいシーズンが始まる、と気持ちを新たにしている。挨拶も含めてまずはヴォルティスの現状を話し、チーム強化については中田から話をさせていただきたい。」
「新聞発表等で目にしていると思うが、今シーズンのスローガンは昨年に引き続き『KEEP GOING FORWARD』とした。ただ、サブコピーを昨年の『前進あるのみ』から『不断前進』へ変えた。昨年はとにかく失敗を恐れずに前へ進んでいこうということだったが、今年はその歩みを決して止めないようにしていきたい、という思いを込めた。」
「(前方のスクリーンに大塚製薬サッカー部の集合写真を映し、)珍しい写真ですが、1992年のもの。これは誰か分かりますか? 面影が残っていると思うが・・・(中田)強化育成部長です。こちらは山田(政弘)トレーナー。斎藤(普及コーチ)、高本(前社長)、関口(ジュニアユース監督)、山田(ジュニアユースコーチ)・・・。コーチの石井さんは今はマリノスの強化部長をしている。私もここにいる。ということで、ヴォルティスは今年プロのクラブとしては6年目だが、前身の大塚製薬サッカー部は1955年創部なので今年で55年になる。クラブとしてはいろいろな歴史を今後も大事にしていきたいと感じている。」
「(以後はパワーポイントの資料をスクリーンに映しながら説明。)我々の使命は『徳島を元気にしていくこと・活性化していくこと』で変わらない。一つはホームゲームを中心に皆さんに夢や感動を提供すること、もう一つは運営会社を通して徳島県の経済的な活性化、これらをクラブとしては使命としていきたいと考えている。」
「昨年は、順位はAクラス(18チーム中6位以内)、平均入場者数は4,500人、ファンクラブ個人会員は4,000人、法人会員は500口という目標を立てて活動した。チームは皆さんご存じのとおり最終的には9位だった。ただ、内容的にはいい試合も多かったし、勝ち越しも達成した。実際に6位には入れなかったが、我々としてもチームは頑張ってくれたと思っている。平均入場者数は2005年からの推移で見ると、2007年が底になって上昇に転じており、昨年は平均4,073名が来場した。ただ、昨年は26試合のホームゲームのうち8試合が平日ナイターで観客動員に苦戦した。仮にこの8試合を除いた18試合で平均すると4,783名になり、約700名ほど増えるので、目標には達していないものの、多くの方に来場してもらえる状況にはなってきている。とはいえJ2の平均は6,326名であり、クラブとしてはまだまだ努力が必要。ファンクラブ会員も初年度は個人会員が5,000名を超えていたが、徐々に目減りして、一昨年は3,348名になった。しかし昨年はチームが頑張ったので4,126名と上昇に転じた。法人会員は昨年が428口で、これだけは年々積み上がってきている。経済状況が非常に厳しい中、各企業には感謝している。」
「(Jリーグ各クラブの強化費と順位をプロットしたグラフを提示し、)2008年の経営情報はすべて開示されているので、それに基づいて作ったが、強化費と順位はきれいに相関している。グラフで青文字で書いたクラブ(鹿島、川崎、名古屋、ガンバ大阪、千葉)は3,000万円以上の利益が出ているところ。赤文字(FC東京、柏、神戸、磐田、セレッソ大阪、湘南、福岡、横浜FC、岐阜)は逆に3,000万円以上の赤字になっているところ。見ていくと、上位は成績も良くて利益も上がっている。下の方では、J1の中で苦労しているクラブ、J1とJ2を行き来するクラブは経営的にも苦しい。下の方は下の方で安定している。身の丈に合った経営というのもあり、クラブを存続させることを重視するようになってきている。なおかつ上位クラブがどんどん大きくなり、Jリーグ全体としては上位と下位の差が開いていく傾向にある。一昨年までは我々も一番下のグループにいたが、今後より高い位置を目指すにあたってクラブとしても発展していかなくてはいけない。」
「(SWOT分析の表を提示し、)クラブとしては現状、内部環境、外部環境を踏まえた中で、基本的にはチームを強化してクラブとしてのブランド価値を上げて行きたいと考えている。(内部環境の)強みとしては、身の丈経営をしてきたのでまだ資本金をしっかりと持っていること(が挙げられる)。外部的な要因では、不況の中で各クラブは経営が厳しくなっていること、移籍金等が撤廃されて経営が安定しているクラブには選手を獲得するチャンスが増えたこと(が挙げられる)。それらを踏まえて、我々はチームを強化し、魅力のあるクラブにしていきたい。中長期的にはまだまだやらなくてはいけないことがあるが、今はそういう考えでやっている。より多くの方にスタジアムへ来てもらえるクラブになっていきたいと考えている。」
「経営の中身について簡単に説明すると(ヴォルティスの今期は1月末で締まるのでまだ最終の数字ではないが)、J1の収入および営業費用の平均は30億円以上で、それでチームを強化している。J2の平均はその約1/3で、ヴォルティスはまだその平均にも届かない。各クラブとも費用の4割から5割を強化費用、つまり選手、監督、スタッフの人件費として投入している。J1の平均は15〜16億円、J2の平均は4〜5億円。ヴォルティスは、新聞報道等で見た方もいると思うが、昨年は強化費を(見込みの数字で2億8千万円から3億7千万円へ)増やした。いいチームを作ることでファンクラブ会員を増やしたり、入場者を増やしたりして、収入を上げていきたいとという考えで、自己資本をしっかり持っていることもあり、まずはチームに投資をした。ヴォルティスという会社の一年は2月1日から1月31日までだが、チームは翌年の準備をその前の年から始めないといけない。どのくらいの材料を仕入れるかは、その年の前にほぼ決めないといけない。それがうまくいかないと、大分のように経営が悪化していく。大分の場合は自己資本をしっかり持っていない中で投資をして、収入が上がらなかったのでクラブとして大変な状況になっている。会社としては、絶対に会社をつぶさないというのがまず第一にあるので、できる範囲でしっかりとチームを強化していくという考えで、去年もやったし今年もやっていこうと考えている。」
「チームに関しては、過去3年間の上位3チーム、いわゆる昇格圏のチームの1試合平均の勝ち点、得点、失点を見ると、昨年のヴォルティスは失点では昇格圏のクラブとほとんど変わらない数字を残した。非常に良くなっている。得点もしっかり取れるクラブにはなっており、一昨年は1試合平均得点が1点未満、同失点が1.7点だったのが、それぞれ1.3点、1.0点と大幅に改善された。勝ち点も1試合平均で1.4点取れている。ただ、昇格圏のクラブは1試合平均1.8〜2.0点以上の勝ち点を挙げており、そういうクラブにならないと昇格は見えてこない。そのうえで、やはり得点を取れるクラブになることが一つの課題と考えている。」
「ということで今年の目標は、強化の中身についてはまた中田から話をするが、順位は5位以内に設定した。ベスト5、片手に入りたいということ。その後ろに「(3位)」と書かれている。昨年は最終順位は9位だったが、最高順位は5位だった。(今年は)できればどこかで最高順位を3位まで上げたいということ。最終節でこれができれば本当に素晴らしいことだが、そういうふうにチームとしては考えていきたい。ファンクラブ会員も法人会員は500口、個人会員は5,000人と、昨年の実績より大幅にアップさせている。なおかつ今年はファンクラブ会員の仕組みを変えさせてもらったので、非常に厳しい数字だと思う。ファンクラブ会員に関しては今年のやり方に変えないと、将来J1に昇格した場合に運営面で全く対応できなくなるので、このタイミングで変更することにした。というのは、昨年まで一般会員は約2,000人おり、これに法人会員のチケットを加えると、シーズンを通していつでも入場できるチケットが昨年で4万枚くらいあった。このチケットがどこかの試合に集中するとオーバーキャパシティになってしまう。我々としてはより安全で快適なスタジアムを皆さんに提供するのが最優先なので、そういった意味でもそれは改善しないといけないと考えて、今年は1枚の会員証につき1つの席ということに変更した。ぜひご理解いただきたい。来場者数については、のべ10万人という目標を設定した。1試合平均では5,555人になる。全部5(位)、5(00口)、5(000人)、5(555人)とわざとそろえたわけではないが、こういう設定にした。というのも、昨年は26試合で10万人を超えたが、今年は1試合平均5,000人に設定しても(試合数が減ったので)のべ9万人と(昨年より)少なくなってしまう。できれば昨年ののべ人数よりも多くの方に来ていただきたい、クラブとして一番大事な財源である入場料収入をしっかり確保できるクラブになりたいという考えで、高い(目標数値の)設定をした。我々としては大きな目標設定をしていると思うが、これは新体制のときにも話したように、低い目標を設定してそれを達成するよりも、目線を上げて高い目標へ向かって努力をし、その差をしっかりと埋めていきたいと考えているから。ミケランジェロの言葉に、『人間にとって一番の危機は低い目標を立ててそれを達成して満足することである』というものがある。我々としても高い目標を掲げて、先ほど見ていただいた通り、まだまだJ1のクラブと比べたら規模が大きく違うので、しっかりと努力をしていかなくてはいけないと考えている。」
「(2008年の鹿島、千葉、柏、大分、甲府、徳島の売上高を比較するグラフを提示し、)昨年のJ1王者・鹿島の売上高は41億8,000万円。そして、ここに並んでいるのは皆さんお気づきになると思うが、今シーズンJ2に降格してくるクラブと昨年のJ2で4位のクラブで、それぞれこのくらいの規模の売上がある(千葉は35億6,400万円、柏は29億9,700万円、大分は21億8,400万円、甲府は12億6,300万円)。我々はまだまだ小さいもの(6億3,800万円)。ただ、だからこそやりがいもあると思う。皆さんと一緒に大きな夢に向かって努力する価値があると思う。」
「クラブにはいろいろな方が関わっている。私自身、もしくは我々のクラブの中で『クラブは誰のためにあるのか』と考えた場合、それは徳島という地域の社会のためにあると考えているので、この徳島をより元気にできるように、将来的には徳島の名を日本や海外へ発信できるクラブになるという夢を忘れずに努力していきたいと考えている。今はいろいろなプロスポーツがある。徳島にもインディゴソックスがあるし、全国を見てもプロ野球などがあるが、プロサッカーの一番素晴らしいところは徳島にあるこのクラブが、うまくステップアップすればアジアに出て行くチャンスがあるということ。またアジアで勝てれば世界へ行けるチャンスがある。世界につながっているというのがサッカーの素晴らしいところだと思っている。人口80万人(先日の新聞報道では78万人台になったということだが)の徳島県でそういったことができるからこそ素晴らしい、夢があると考えているので、皆さんのますますのご支援をいただければと思う。本当にすべては徳島の元気のためにと思って、我々クラブ一同、努力をしていきたいと思うので、今年一年よろしくお願いします。ありがとうございました。」(拍手)

続いて高知キャンプの写真のスライドが上映され、その後、中田強化部長が強化面について、恒例の独演会を始めた。
中田「こんにちは。今からチームとしてどういう組織を作ってきたかを説明し、皆さんからの質問に答えていきたいと思うのでよろしくお願いします。」
「今シーズンは、皆さんの手元に配られたメンバー表を見れば分かると思うが、菅原の35番が最後で12番が皆さんの番号なので、34名でスタートしたいと思っている。実際、人数的にはやや多いという印象があるが、その中には若く将来性のある4人の徳島県出身の選手がおり、彼らは育成枠という形で育てていきたいと思っている。その分、人数が膨らんでいると考えれば分かりやすい。それからもう一つ、背番号が1から35まで(12を除いて)すべて埋まっているということ。昨年はこの段階で9番と13番が空いており、皆さんから質問を多々いただいた。今年は埋まっているということは、このメンバーでスタートすると思っていただいていい。ただ、最終的に勝負をかけるとき、あるいは上位進出、先ほどカッコ書きでありました3位が近づいてきたときには、我々も何か物事を起こしていかないといけないとは考えている。とはいえ、登録期間が限られていることも皆さんには知っておいていただきたい。第1回の登録は現在進行形で4月2日までで、4月3日以降は次のウィンドーが開く7月半ばまで登録できない。そして7月半ばから3週間、次の登録期間がある。簡単に言えば、前半戦と後半戦のそれぞれ序盤までに登録しなければ出場できない。外国人枠には関しても、出場できるのは3人まで。アジア枠を入れて4人。現在の外国人選手は韓国人が3名なので、誰か一人がアジア枠を使えば、もう一人、ブラジル人でもどこの国の選手でも外国人選手を登録できる。ということは、先ほど言った勝負どころで使える外国人枠が一つ余っている状態。もしくは日本人選手でもそういったストライカーがいたら、ウィンドー期間内に補強、レンタル移籍で獲得ということも考えている。」
「今回、補強したメンバーは10名。補強にあたっては、まず第一に今出場している選手よりもレベルの高い選手を獲得することを考えた。ということは昨シーズンレギュラーでほぼ安泰だった選手も、今年は出番があるかどうか分からない。実際に先ほど高知キャンプの写真が紹介されたが、紅白戦からポジションを巡ってのバトルが展開されている。明るく楽しい練習になっているが、一人ひとりの目の色は全く違う。先ほど写真が映し出された高知大との練習試合、私はその場にはいなかったが、行った方は分かると思う。たぶん全然違うサッカーになっていると思う。この後、宮崎キャンプへ行き、また徳島に戻って開幕へ向けて準備するが、その時に見にきていただければ、今までと全く違うチームになっていると思う。実際、2月21日には浦和レッズとのプレシーズンマッチも予定されている。先ほどの社長からの説明の数字にもあったように、何十億円というお金を使える日本ナンバーワンのビッグクラブだが、昨年はあのチームも苦しんだ。いろいろな意味でお金を使うだけではいけないという判断の下、闘莉王選手が出て行ったりした。お金があっても難しい問題は出てくる。そういうビッグクラブとプレシーズンマッチで腕試しできるのは我々としてもありがたいし、勝負事は分からない。相手もキャンプでチームを作って、その帰り道に18人で徳島へやってくる。外国人監督の場合は、その18人の中からレギュラーを決めようとほぼ思っているので(代表選手が抜けていたら別だが)、ある程度本気で戦うと想像している。我々もそのチームと全力で戦って、その結果として今シーズン自分たちがどういう位置づけになるのかを確認する。はっきり見えるとはいわないが。ただ、そこでいい結果が出たり、万が一勝ってしまうと、天狗になるだけなのでそれが一番怖い。逆にボロ負けしたら、もっとやらなければいけないという気持ちも出てくる。ただし、一番重視されるのは勝ち負けよりも戦っている内容であり、どうやって徳島は浦和レッズと戦うのか、という見方をしていただければ、いいゲーム展開にはなると思うので、ぜひ足を運んでほしい。」
「今回の補強ポイントは、簡単に言えば全部だが、一番の位置づけは前線の攻撃の部分であり、FWとして11番の津田選手、19番の平繁選手を獲得した。彼らは(前所属クラブの)下部組織から育ってきたが、なかなか出番に恵まれず途中出場が多かった。そこそこ活躍しても津田であれば玉田やケネディ、平繁ならば佐藤寿人といった代表レベルの選手と戦わなければいけない状況で、下手だからというよりもまだそこを突破できないので試合に飢えていた。津田に関しては私がグランパスエイトでコーチをしている時に育て上げた選手で、よくぞここまでになったなと思っている。ドリブル突破、相手のバックラインの裏への飛び出しはスピードがあってすごい。ただ、一番見てほしいのはTSVでの練習中に彼がボールリフティングをして遊んでいるところ。サーカス並みに上手で、今うちのチームにこんなことができる選手は他に誰もいない。柿谷でもできない。そういう楽しみを持って見てほしい。でも試合では彼は全く違って縦へどんどん行く。そして平繁はドリブルからシュートへ持って行けて、決定率も高い選手。今はキャンプの疲れが出てまだコンディションが万全でないが、見ている中ではシュート力は抜群に持っている。そういう選手の得点力に我々は期待したい。また、前線には羽地、キム・ドンソプ、佐藤と背の高い選手もいるので、その高さとドリブルとスピードを融合していければ、得点力は相当上がると思っている。」
「ただ、今度は得点に結びつけるためにはパサーが必要になる。中盤には昨年、米田、倉貫、六車がおり、徳重も少し中盤でプレーしたが、決定的なスルーパスが出せなかった。皆さんも分かると思うが、いくら前線でいい動きをしてもそこへボールが出なければ全く得点には結びつかない。そういう意味で14番の濱田は、昨シーズンはセレッソ大阪で香川や乾がいたために出番がなかったが、練習を見ても分かる通りどんどんスルーパスを出していく選手。彼と先ほど名前を挙げたFWのコンビネーションが合ってきたら相当な得点力になると思う。FKなども蹴れるし。そして10番の島田は昨年は鳥栖で左サイドから背の高いハーフナー・マイクに合わせてセットプレーで活躍した。うちも鳴門で対戦した時に7割くらい押し込みながら最後に一発でやられたが、これがやっぱりプロの仕事。そこで鳥栖から彼を引き抜けばこちらが強くなる。相手チームの優秀な選手をどんどん引き抜けば相手の力が下がり、うちの力が上がると安易に考えていい。今の移籍というのはそういう前提でどんどん出てくる。島田の獲得についてはそういうふうに考えてもらって全く問題ない。島田は左足のFK、精度の高いセットプレーやクロス、スルーパスを持っており、この2人のパサーの加入は大きい。」
「もうひとつはDFで、失点は少なくなったが、バックアップという意味ではまだまだ層が薄かったので、背が高く実績は十分のCB八田、左右のSBとCBができる平島、右SBとCBができる身体能力の高い橋内を獲得してバックアップ体制を整えた。これでバックラインもうかうかしていられなくなった。おそらく三木はレギュラー安泰だと思われているかもしれないが、実際、この顔ぶれだとどうなるか分からない。三木のバックアップというよりも、レギュラーを争ってしのぎを削り合うことになるのではないかと思っている。その中でも、昨シーズンは左サイドに突破力のある選手がいなかったので、3番の輪湖を甲府から移籍という形で獲得した。昨シーズン途中からは監督の好き嫌いもあってなかなか出番がなかったが、柏レイソルのU-15、U-18に在籍していたときからずっと(年代別の)代表に名を連ねていた。背は低いがスピードと突破力があって左足から精度の高いクロスを上げる選手。サイドバックの補強としては、輪湖、橋内、そして平島が両サイドともできるという形になっている。」
「GKではオ・スンフンという21番の韓国人選手を獲得したが、彼は韓国のユニバーシアード代表にも選ばれている。実際に私が昨シーズンの6月頃に韓国へいろいろ見に行った時にそこにいたらしいが、私は見ていなかった。何をしに行ったのかと怒られるかもしれないが、そのときはキム・ドンソプともう一人の韓国人を見に行っており、GKのことはあまり意識していなかった。ただ、その時は韓国のGKは皆、背が高いという印象を持った。U-14代表の3人くらいのGKは180cm以上、キム・ドンソプのいたユースのレベルで190cm以上、そしてオ・スンフンのいたユニバーシアード代表では全員が190cm以上あったが、実はその中にいた。その後、彼が日本へ売り込みに来て、いろいろなチームの練習に参加した。ヴォルティスにも来たし、その後、ジュビロにも行った。当然、能力は高かったのでどこかがオファーするだろうと思っていたが、どこからもないと聞いて驚いた。ただ、うちにはGKが4人いるので必要ないと思っていた。しかし高桑の現役引退とタイミングが重なったので、それならGKにも若い力を入れてみようということで獲得した。彼に関してはすぐレギュラーとはいかないが、実際には二番手に近いくらいの能力を持っている。先ほど(紹介した高知キャンプ)の写真で、韓国人3選手の後ろに眼鏡をかけた方が写っていたが、彼には通訳として今回の高知キャンプと次の宮崎キャンプまでのスポットで来てもらっている。まだオ・スンフンは全く日本語がしゃべれないので、中河GKコーチが『能力はすごいが細かいところを指導されていないので、そこを指導できればもっとレベルは上がるだろう』ということでオーダーした。べったり一年間の通訳ではないが、スポットで来てもらって彼の伸びしろを今、上げている。実際、ペ・スンジンとキム・ドンソプもところどころ理解が難しいところは通訳してもらっていて、今、韓国人3選手はのびのびとプレーしている。ペ・スンジンに関しては皆さんも実力は分かっていると思うので、コンディションを戻してもう一度パワーをつけてくれればいい。キム・ドンソプは昨シーズンを見てどのくらいの力があるのかと疑問に思われただろうが、今年は目の色を変えてやっている。実際、私はU-20韓国代表でものすごいプレーを見ているので、慣れてくればパワーのあるプレーをしてくれると思う。」
「今回入った選手の中に28番の岡卓磨という選手がいるが、彼はようやく我々の育成の組織から、ジュニア、ジュニアユース、ユース、トップとつながりを持って上がってきた選手で、まだ18歳と若い。育成から上がってきた選手にぜひトップで活躍してほしいと思っているが、私も昨年からずっと見ていて、彼にはその可能性があるということで、トップに昇格させることになった。実際に昨日の練習試合でも2点取っており、今はとにかく怖いもの知らずで生き生きしている。これから怖いものを見つけてどんどん下がっていくだろうが(笑)、そのままどこまでも伸びていってほしいと思っている。彼は頭が良くて、センター試験を受けると言って受験したが、70%くらいはできたというのでびっくりした。その分、今度はサッカーに対して頭を使ってもらいたいと思っている。新卒ではこの岡だけが入団してきた。」
「それからトレーナーとして村越が入った。実際、トレーナーは2人でやっていたが、選手の人数も多く、レベルも上がってきているので、我々としても医療体制とまではいかないがサポートする人材を増やし、選手にできるだけ負担のないようにしたいと考えた。遠征先では治療をしたりしていると、(選手の)人数が多いこともあって夜中の12時を過ぎる場合もある。でも翌日に試合があるなら早く寝た方がいい。その点、2人で遠征に行けば10時か10時半には終わるので、できるだけ遠征先で選手にストレスを感じさせないようにと思って、こういう形を取って3人体制にした。」
「そして昨年は9番と13番が空いていたところに途中からキム・ドンソプと柿谷をレンタルして埋めた。今年もそこに同じ選手が入っているというのは、彼らもこのチームに残ってやりたいという気持ちがあるから。実際、キム・ドンソプは今シーズンで清水エスパルスとの3年契約が終わる。ということは契約上、レンタルで借りると、このまま契約が切れるので選手の保有権が自由になる。そうすると今は我々のチームにいるので、8月1日以降はすぐ来年の契約ができる。もしエスパルスがキム・ドンソプを売りたいと思ったら、もう一年契約しておいてレンタルに出せば、(レンタル先のクラブが買い取りたいと言えば)残った一年の分の違約金を取れる。この違約金設定で何千万円、何億円という高い数字になる。そうすると我々は手がつけられない。ただ、交渉の中でそういうことにならないように話を持っていくのが私の仕事であり、そうならずに済んだ。柿谷も全く同じで、16歳の時に5年間のプロ契約をして、今シーズンが5年目。セレッソ大阪としては彼はまだ若いので売り時ということもあり、ヴォルティスに買い取ってほしいと言ってきたが、いざ買おうとすると莫大な金額提示が来る。それなら2,000万円の選手を10人取った方がいい。そういうこともあって、代理人との話の中で、一応レンタルで借りることになり、契約も切れることになっている。ただ、そうは言っても柿谷の契約が終わった後、買い取るにはトレーニングコンペンセーションが必要になる。彼は育成部門から育っているので最低でも5,400万円はかかる。先ほどの数字と合わせて厳しいかな、と思うが、あとは社長が頑張ってくれるのでは(笑) そういうルール設定がある。でも、レンタルで来た選手が残ってくれるのは徳島に魅力を感じているからであり、これは皆さんのサポート、スタジアムでの熱い応援、それが彼らにも感じ取れているということだと思う。こういう選手が増えて、ずっと残ってもらえるようになればいいと思っている。」
「もう一つ、先ほど挙げた新加入の10名の中にレンタルで来ている選手は津田、平繁、橋内と3名いる。残りの6名は完全移籍(あと一人はユースから昇格の岡)。この3名の中に、先ほどの契約の話にあったような違約金のかかる選手は誰もいない。ということは買い取りをする時はこちらの話し合いで決められる。そういうメンバーが自分を試してみたい、ということでここへ来た。あるいは、島田は昨年は鳥栖で活躍したが、その前は草津で活躍していた。昨年はヴォルティスも彼にオファーをかけたが、彼は鳥栖を選んだ。でも(今年は来てくれたということは)ヴォルティスに魅力を感じてくれている。予算は先ほど説明した数字しかないので、彼に対して莫大なお金を払えるわけではない。各選手に振り分けなければいけないので。そういう部分で、島田も『今の徳島なら自分の力を発揮できる(と判断して)、行きましょう』(と言ってくれた)。そしてTSVの環境を見て、『なぜこんなに素晴らしいグラウンドがあるのか』(と驚いた)ということ。そうやって皆、ここに来てくれた。濱田もそうだし、青山も完全移籍で来ることになった。青山は本来ならもっと高いレベルで自分を高めたいところだが、昨シーズン、このチームで活躍して自分の技量が伸びたという判断を自分自身がして、我々もオファーをかけて残らないかという話をした時に、『徳島だったら。誰か補強しますか?』と言うので、このメンバーの話をしたら、『じゃあぜひやらせてほしい』(ということになった)。逆にJ1から話があってもJ2に残ったはず。だから、本当に徳島でやりたいという選手が残ってくれたし、来てくれている。『ヴォルティスなら試合に出られるだろう』というような中途半端な選手は来ていない。そんな選手は私も選んでいない。『この選手どうですか』と言われることもあるが、徳島に合わない選手は要らないとこちらから断っている・・・というのは嘘だが(笑) 予算の問題もあるし、徳島で戦うメンバーというのは我々も監督の美濃部もだいたい分かる。ゴン中山が今ここに来ても、医療体制はそんなに整っていないし、ファンイベントでジャンプの着地で(脚を痛めて)次の日の練習をリタイアするような選手より、もっと活きのいい選手がほしい。そういう部分で、昨年はプロ意識を持ったベテラン選手を連れてきて、彼らがこのチームの意識をどんどん変えてくれた。今年はそれ以上に若くて活きのいい選手を連れてきた。実働部隊であり、現場でどれだけ戦えるか(を重視した)。若い年齢層は20〜23歳くらい。島田、濱田、八田、平島は27〜28歳くらい。その上に三木、徳重、倉貫と30代がいる。24〜26歳がいないと言われるかもしれないが、今まで残った選手がその年代。挽地、麦田、六車など。だから年齢層的にも総合的にもだんだん整ってきた。その中で、水を得た魚ではないが、活きのいい選手、試合に飢えている選手、なおかつ実力がある選手ということで、こういう形で戦いに挑むメンバーを組ませていただいた。」
「コーチングスタッフに関しては、美濃部を助けてくれるコーチングスタッフということで、昨シーズン、小笠原、中河が来て、濱吉がユースから上がって、このままの体制でやっていく。フィジカルコーチの山田庸も(昨年までと)同じ。トレーナーも山田政、近藤は同じで、先ほど紹介した村越が一名加わった。それにマネージャーの佐野というメンバーで現状はやって行きたいと思っている。それがこの『選手一覧』の内容になる。」
「あと、先ほど社長のほうからも5位という数字が出たが、実際に我々も5位以内を(目標にする)。昨シーズンはABC3つのうちのAランクという形で(目標を)言わせてもらったが、もう少し目標の数字を明確にということで、片手の5位(に設定した)。5位に目標を持てば3位にも近づく。3位に近づけば昇格圏であり、チャンスがあればそこへ行きたい、というようなイメージを持っている。ただ、一つ忘れてはいけないのは、こういうスポーツというのはチャンピオンシップを採っており、順位がはっきり出るので、個人的には優勝したいと思っている。あまり大っぴらに言うと『また中田強化部長が優勝だなんて言っている。バカじゃないのか』と思われるが、あくまで個人的に思っていることであり、あまり広めないでほしい(笑) なぜ(優勝したい)かと言えばチャンピオンシップを採るスポーツなので、私の今の立場では優勝を狙って行く。その中で足りるもの、足りないものを判断していかないと、次の年の準備に入れない。これを3位でいいと言ったら、先ほど社長のほうからも(3位という言葉が)あったが、この程度でいいと思えばこの程度の仕事しかできない。だから、実際に昇格だけではなく、優勝を狙いに行って、そこで足りるものと足りないもの(を見極めてて)、今回は足りないものとしてこういうメンバーを補強したり、足りるものとして選手を残したりということをしている。9位だったからではなく、上を目指して補強をしているので、実際にはJ1で優勝してACLへ出てアジアチャンピオンになってトヨタカップ(=FIFAクラブワールドカップ)で優勝したいというのが本当の夢。でもそんなことを言っていても馬鹿げた話になるので、やはりもう少し近いところ、それも少し高いところに目標を設定して、しっかりやっていけばいい。1年前にテレビでやっていたが、ある浦和レッズのサポーターが『私はACLでアジアチャンピオンになってトヨタカップに出たい』と7〜8年前の勝てない頃から掲げていたという。それが7〜8年後には現実になったということもあるので、我々も高い目標を持つが、皆さんもぜひ高い目標を持って、練習やスタジアムに足を運んでそういう目で見てもらえたら、徳島ヴォルティスは今、どういうポジションにあって、何をしたらもっと良くなるのか、というのが分かってくると思う。そうするともう少し面白くなり、よりいっそう応援のしがいが出てくると思うので、ぜひ皆さんもいろいろなことを思い浮かべながらチームを見て、またサポートしてもらえたらと思う。我々もクラブを挙げて全力尽くしてやっていくので、今シーズンもぜひよろしくお願いします。」(拍手)

続いて質疑応答に入り、まず強化面に関しての質問、意見を募った。

A「今シーズンからベンチ入りが18人になってサテライトリーグが廃止になり、今は関西の方でJリーグの4チームと関西学生連盟2チームによる独自のリーグが発足しているが、将来的にこのリーグに(ヴォルティスだけでは奇数になるので例えばファジアーノ岡山と一緒に)入るとか、あるいは独自に中四国のJクラブ、徳島、愛媛、岡山、広島の4チームに学生連盟を加えてリーグを作るとか、そういうプランはないのか? サテライトリーグが廃止されたことで四国のクラブチームと試合をするよりは、Jリーグのチームと試合を行って、高いレベルでリザーブを強化したほうがいいと個人的には思っている。将来的な構想についてお願いします。」

中田「全くその通り。なぜサテライトリーグを廃止するのか、というのは地方のクラブは皆、言っている。『それはダメだ』というクラブも実際にあった。(賛成したのは)関西、関東、東海エリアなど(のクラブで)、九州も独自のリーグを作っているが、要はお金がかからないようにということ。中央(の大都市圏)は、大学も強いし、高校も強いし、Jリーグのクラブもたくさんあるので、何も文句を言わない。文句を言うのは地方ばかり。ただ、地方が文句を言ってもなかなか聞き入れてもらえない。そして地方が多いのはJ2ばかり。今回関西で発足したリーグは、関西学生サッカー連盟のほうからいろいろなところへ発信しながらできていった。我々としても本来はそこへ入るのが一番いいが、なかなか仲間に入れてもらえないので、私がちくちく言いに行く。そうは言っても向こうは向こうで、と言われてしまうと、こちらはこちらで独自に四国中国リーグとして、広島は少し遠いが、岡山、愛媛、さらには近くの大学を交えてやっていったほうがいいとは確かに思っている。そういう部分で、一昨年、高本前社長が出張で留守の間に私が参加届を出してサテライトリーグに参加することになり、良かったと思っていたのだが、それがなくなってしまって私も今、少し苦しんでいる。逆にサテライトリーグでは関西のJリーグのクラブ、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、京都サンガFC、今年は名古屋グランパスも入ったが、彼らは徳島に来ないといけないわけで、それを皆さんに見てもらえるという点でも良かったのだが、(それがなくなって)ちょっと私も今、苦しい思いがあるのは確か。ただ、そこで何かをしていくということについては、これから発信していこうと思っている。」

B「徳島ヴォルティスはJ2に上がってからいい感じでステップアップしてきて、とても面白いチームだと思っている。鳴門のスタジアムにも何度か応援に行ったが、勝負ごとなのでいい試合を見せられるかどうかはその時によって変わってくる。ただ、試合以外の売店での飲食や催し物、あるいは近隣に遊びに行けるところがあれば、もっと集客でき、より魅力的なクラブになると思う。そのあたりの計画は?」

中田「私もその質問をそのまま社長にしたい(笑)」

新田「運営のところでその話も出ると思うが、それはやらないといけない。主催するホームゲーム、つまりチームや試合だけでなくスタジアム全体が、我々が皆さんに販売している商品だと思っている。その価値を上げていかないといけない。先ほど説明したように、J2平均レベルの収入がない中で、いろいろな他のものよりもまず強化という部分に投資をして、まずチームを良くしていこうというのが最初のステップ。いいチームを作った上で、今質問された部分をいっそう充実させていきたいと思っている。勝負以外の部分で、スタジアムへ来られた方が楽しめるような空間作りにも投資できるようにしていきたい。ただ、今はまずチームを魅力的にして、あとは我々の手間と知恵で増やしていこうとしている。ただ、もっと充実させなければいけないとは思っている。」

C「中田部長から『優勝』という言葉が出てびっくりしたが、ヴォルティスが優勝するには何が一番必要か、ずばり一言で。」

中田「情熱ですね。その情熱があれば何に対しても戦っていける。それが今の一番の近道だと思う。おそらく皆さんは『カネ』という答えを期待したかもしれない。あのカネを集めるにも、選手を獲得するにも、選手が頑張るにも、コーチングスタッフでも、情熱がなければ何も進まない。だから優勝するには皆さんの熱い情熱を一つにまとめて、そこへ向かって行くのが一番の近道だと思う。」

D「2点ほどうかがいたい。一つは、キャンプの時点で背番号35の菅原選手だけが参加しておらず、レンタル移籍といううわさも出ている。差しさわりのない範囲で菅原選手の現状をうかがいたい。」
D「もう一つは、この(選手の)一覧表(配布物)を見ると、この2年で選手が入れ替わったと感じる。私が個人的に数えたところでは、中田強化部長の就任前から在籍し続けているのは挽地、麦田の2名くらいで、あとはすべてこの2年間で移籍や新卒で加入した選手であり、個人的な感覚ではあるが、補強に偏り過ぎているという危機感もなくはない。例えば一昨年の麦田選手のように若手がポジションをつかみかけたかと思うと、さらにどんどん(そのポジションの)補強が進んで、ふたをされたような状態になる。中田強化部長の説明を聞いて、よりレベルの高いチーム作りを目指していることはよく分かったが、こういう状況では若い生え抜きの選手が出てくるのは厳しいのではないかと思う。中田強化部長の中で、補強と育成のバランスについてどう考えているかをうかがいたい。」

中田「1点目。菅原選手は実際にチームと契約はするが、6番目くらいのFW(という位置づけ)なので出場するのは難しい。それならばこのチームでやるより、レンタルで修業を積んで自分のレベルを上げて戻ってきてほしい、という思いがあったので、本人にも話をして、本人の了承の下、今はレンタルを考えている。実際に今、彼はタイ・リーグの方へテスト参加をしている。当初はシンガポール・リーグという話もあったが、あのエリアでは今はタイ・リーグの方が日本人を獲得したいという意思が強いということで、今、実際にテストに行ってもらっている。もう2チームくらいテストを受けており、明日と明後日くらいでもう少し練習試合に参加し、そこのチームからオファーがなければ戻ってくることになっている。戻ってきたら今度は日本国内で、先ほど話したウィンドーの期限の4月2日までに登録できるところを探し、他のチームでレンタルでやった方がいい。それでも見つからなければ、チームと契約しているので、チームに残ってやることは問題ない。ただ、先ほども話した通り、5番手、6番手のセンターフォワードとなると、紅白戦にも出られないなど、いろいろな問題が起きてくるので、レンタルでどうかという話をしている。逆に言えばその分、新人の岡選手も入ってきており、我々は彼をチーム内でもっと育成していかなければならない。今、チームで抱えなければいけないのは、岡選手、もしくは大西選手。先ほど4人の枠という話をしたが、若い徳島県出身選手を育てていかなければいけないと思っているので、そういう枠の人員がいる。」
「先ほど麦田選手、挽地選手という話が出た。麦田選手も一昨年は頑張ってくれたが、やはりレベルを上げていかなければチーム力も上がらない。彼らがかわいいかもしれないが、ここはプロの世界であり、レベルに合うところのチームでしかやれない。ここはJ2の中の徳島ヴォルティスというプロ球団なので、プロの判断をしていかないといけない。やはりレベルの高い選手は残り、レベルの低い選手はそれなりのところでやる、これは当然のこと。7〜8年前の大塚製薬サッカー部という位置づけであれば、厚生施設の中のスポーツの部活動という感じでやればいいし、選手も長くやればいいと思う。(プロである以上)この入れ替わりというのは当然あるべきものだと判断している。実際に名古屋グランパスは、私がここへ来てからまだ丸2年しか経っていないが、もう半分以上入れ替わっている。その前のセレッソ大阪はもう西澤と森島が引退したのでゼロ、その前のマリノスは松田直樹しか残っていない。プロの球団というのはどこでも入れ替わりが激しい。その中で、先ほど言ったように移籍のルールが変わってしまった。選手協会から移籍ルールを変えてくれ、と言ってきて、何年間かかけて変えたが、これは代表レベルの選手だけが有利になるルールであって、他の選手は有利にはならない。でもそれは選手協会の総意であり、大変なことが起きている。トライアウトを120名が受けたが、70〜80名はまだ職がない状態。この点はもっと大きな視点で日本サッカー協会とJリーグがもう少しはっきり考えなくてはいけない。J2は今、19チームだが、これを22チームまで増やそうとしており、実際には大分トリニータやヴェルディのように経営難で運営できないクラブも出てきた。そういう部分ではもっと大きな枠で考えることが必要であり、また、実際には働く選手の能力が高くないとなかなかチーム力を上げて上位進出するのは難しいという判断を、このチームが姿勢として打ち出したので、今、我々が前向きにチーム作りを進めていることを考えれば、メンバーも変えざるを得ない。ただ実際のところ、麦田選手も挽地選手も今シーズン、その中で戦いを挑んでおり、力があればレギュラーを獲ってもらったらいい。本人たちもそれは非常に意識して戦っているので、ぜひ頑張ってほしいと思っている。」

E「今年の大学4年生に地元出身の有力な選手が何人かいるが、その選手を特別指定選手として迎え入れる用意はあるか? J1のクラブの練習に参加しているといううわさを聞いたが、その辺のことをうかがいたい。」

中田「どこの選手ですか?」

E「高知大学の實藤選手、国士舘大学の塩谷司選手」

中田「はい。実際、特別指定選手にはしてもしなくても全く構わない。(特別指定選手は)スカウトを絡めてうちのチームに来てほしいということが主になっているが、お互い(の同意が必要)。あのルールも微妙なところがあり、特別指定にしてから獲得すると単純に青田買いになるので、それはダメということになっている。だから国士舘大であれば一番近いところのクラブ、たとえば横浜FCなどが面倒を見て、いい選手だったら徳島がオファーを出して引っ張ってくる、というのがルール(にのっとったやり方である)。欲しいから(特別指定で)獲得するというのはない。高知大学の選手であれば徳島にも来られるし、逆に愛媛FCにも行ける。どちらかに行って特別指定選手になるということは問題ないと思う。ただ、(特別指定選手に)しないのはなぜかと言えば、うちには今は必要がないから。要はそこまでしている場合ではなく、まずはうちのチームの選手が大事ということ。」
「スカウトをしないというのは、徳島ヴォルティスにとって必要な選手を探すのであればスカウトマンが全国を回らないといけないが、ただ、我々がそこまでしなくても他のチームがスカウトしてくれている。ちょっとずるいかもしれないが。でも実際に昨年は佐藤選手、大原選手、安藤選手と、関東大学リーグを私が見た中から徳島に合う選手を(獲得した)。そういう(徳島に合うという)見方をしておかないと、彼らも他のチームからもオファーがあったのでたぶんここには来ない。彼らは関東大学リーグの1部・2部入れ替え戦をよく戦ったメンバーで、昨年(のサポーターズカンファレンスで)も説明したと思うが、努力した人間は必ず自分の意志を持っているのでここへ来てもその意志を貫いてくれる、ということで彼らを選んだ。実際、高知(大学)、関西エリア(の大学)にそこそこいい選手はいるが、我々が声をかける前にいい選手はだいたいJ1へ行ってしまう。そしてJ1へ行ってカクンと落ちてしまう。まだちょっと難しいが、このチームがこれから規模的に大きくなって、先ほど言ったように我々もスカウトマンが飛んで行ってしっかり見るようになるのが一番理想的と思う。そうすれば先ほど言ったようにもっと地元の選手、もしくは四国エリアからも多くの選手が入ってくるようになるのではないかと思っている。ただ実際、先ほど社長から『5』という数字が出たが、我々もプロになってからまだ5年目が終わったばかり。小学校で言うと今シーズンは6年生になったところであり、今は我々は小学校6年生のチームとして活動していかないと、先ほど言った身の丈ということにはならない。ぜひ誰か(有望な選手が)いたらまたそういう情報をください。私がすぐ行きます。ありがとうございます。」

F「6月くらいに1ヶ月くらい(リーグ戦が)空くと思うが、そこで例えばミニキャンプを涼しい場所で行ったり、どこかのチームを呼んで試合をすることは考えているか?」

中田「今現在は考えていない。ミニキャンプを張れるタイミングであれば、つまり前半戦の試合を見て必要であれば、した方がいいし、必要なければしない方がいい、という感じで判断したい。6月は梅雨時なので我々もいろいろ考えないといけない。全国どこへ行っても梅雨時なので、一番いいのは北海道ということになるが、飛行機代が高い。皆さん、協力してください(笑) 現状ではそんな感じで、流れを見てから判断しようと思っている。1ヶ月くらいしかないので。」

残り時間も40分ほどになり、強化についての質問がいったん途切れたところで、次の議題である運営に関する質疑応答へ。その前にファンクラブ会員の今シーズンからの変更点について、伊藤営業部長から説明があった。

伊藤「あらためまして、皆さんこんにちは。もうすでに2010年のファンクラブ会員に入会いただいていると思うが、もし何らかの都合でまだの方は本日帰る際にでも申し込みください。今更の感があるかもしれないが、配布物にファンクラブの個人会員と法人会員の案内が入っているので、まず個人会員の方から(説明する)。まず、なぜ変更したのかについては、先ほど新田から説明したことも大きな理由だが、あわせて『チケットの種類も新しくなります』と書いてあるように、まずはチケット(の種類)を昨年のものから今回のような形に変えたいということが発端で、今回の変更を考えたということを認識してほしい。変更点としてはまず、過去5年間、メインスタンド中央部にひときわ立派な椅子(の設置されたエリア)があり、この席に関していろいろな方から意見をいただいた。『あの席は(他の席と)同じ値段でいいのか?』『あの席に座りたいから朝早くから出掛けている』といった声を聞いたし、また現実にそのような行動をしている方もおり、(朝早く行かないといけないので)不便をかけていた。そういったことを実際に見聞きしていたので、6年目に向けてメインスタンドにS席を設定した。そして、メインスタンドのS席とA自由席に関しては、当日券と前売り券の価格差を設定した。また、B席と呼んでいた席をホーム自由席と、今までは設定していなかったビジター自由席に分けた。少しでも鳴門のスタジアムをJ1仕様に(近づけられるように)一歩踏み出したいという思いがあり、このようなチケットと席割に変更させていただいた。これに連動してファンクラブ会員(も変わった)。そろばんをはじくまでもなく、10試合以上来場する方なら前売り券を買うよりも安くなるという価格設定になっている。なおかつ、自分の好きなエリア、いつも応援しているエリアというものをファンクラブの種別に反映させた。例えば『ホームゴール裏の年間パスがあったらいい』という意見をこれまでにもいただいていたので、今回ブルー会員という設定で、サイドスタンドとバックスタンド限定だが2010年のホームゲームすべてに(入場できる種別を新設し)、去年までは最低2万円もらっていたのを1万5千円に設定した。あとは大きなところでは、サポート会員(も新設した)。これは他のクラブの通常のファンクラブ会員に準ずるものであろうと思って設定した。その大きな理由のひとつとしては、県外在住のサポーターは今までの会員システムでは(最低でも)1万円でチケット10枚がついてくる(会員種別に入っていた)が、実際のところはなかなか応援に行けない、という意見があった。なかなか試合は見に行けないが、ヴォルティスを応援しているという方のために、このサポート会員という種別を作り、より多くの方に入会してほしいという思いで設定した。そういった状況である。おかげさまで新しく設定した年間シートは、昨年までも72席を用意していたが、昨年は22席売れたのが、今年はおかげさまで全72席が12月中旬に完売となった。続いてプラチナ会員に関しても1月中旬に予定の定員に達した。その他、細かい数字になるが、ゴールド会員は昨日現在で665名の申込みがあり、昨年は609名だったので60名弱、増えている。いい話はここまでで、ここからはお願いにもなるが、ブルー会員は、まだ皆さんになじみがないからか、あるいは昨年までの一般会員があまりに良すぎて皆さんに好まれていたのか、昨年までの一般会員との違いがよく分からないのか、現状では290名の申込み(にとどまっている)。それでもここにきて大分伸びてきているが。そしてサポート会員は我々のPR不足で今のところ260口という状況。したがってメインスタンドは昨年を上回る入会状況であると認識していただき、今後は会社の全力を挙げてホームゴール裏並びにバックスタンドにお得な価格で入場いただけるブルー会員を積極的に勧めていきたい。この後で、なぜ1万円の(一般)会員をなくしたのか、という質問もあるかと思うが、今の説明を理解していただき、今後はブルー会員もしくはサポート会員(への入会)を皆さんの周りにも勧めていただきたい。サポート会員は確かに5000円必要だが、チケットを1枚付けている。なおかつ、年に1〜2回くらいは応援に行こうという方にはチケットを買って入場してほしい、という思いもあってこのような形にしているので理解してほしい。今までは私も『ファンクラブに入ってください』とばかり言ってきたが、それも当然継続するとして、今後は好きな席のチケットを好きな時に買ってヴォルティスの応援に来ていただくということもお願いしていかなくてはいけない。そう考えてこういう形にした。引き続きご理解をいただき、チケットを買って、あるいはファンクラブに入って、ヴォルティスの応援にお越しいただけたらと思っている。どうぞよろしくお願いします。」
「法人会員も1点だけ変更がある。先ほどの社長の話にもあったが、昨年が428口で、約2万枚のチケットが流通していた。会社運営としては非常にリスクの高い内容になっていたが、それも来場してもらいやすいということを優先して過去5年間やってきた。2010年からは1点だけ変更があり、前期分のチケットと後期分のチケットというように使用期間を半分ずつに分けて、枚数も半分ずつという設定にした。過去に最後の試合まで大事にチケットを持っていた会社がたくさんあって、最後の数試合で使ってしまわないと、と思ってくれた会社はいいが、最後まで使わなかったという会社も多かった。できたらまず前半の試合で半分使ってもらえるように案内して、また残りの半分を使って応援にきていただこうということ。私もそうだが、『いつでもいい』と言われると、いつにするかのスケジュールがなかなか決めづらいもの。それをせめて夏までに1回は行こうと、そして最終戦までにもう1回行こうと思ってもらえるように、こういう設定にした。」

引き続き、運営に関しての質疑応答の時間に入った。

G「去年の夏頃に言おうと思ったが、言い忘れたことがある。選手の送別会を行ってほしい。Youtubeで川崎フロンターレの動画を見ていたら、戦力外通告を受けたある選手の送別会をサポーターとクラブスタッフが行って、その選手が『結果という形で恩返しできなかったが、よそのチームへ行っても川崎の選手はすごいんだぞと言われるような選手になりたい』というコメントをした。そしてその選手は昨年、非常に活躍し、『川崎にとても恩を感じている』とビデオレターを送ってきて、その後も交流があるという。徳島ヴォルティスではドゥンビア選手が皆に送り出されて、たまに徳島へ遊びに来ているという情報を聞いたが(筆記者注:少なくとも私はその情報を聞いたことはない)、去年(契約満了になった)石田選手や大島選手もきちんと送り出したかった、という思いがある。3日くらい前に石田選手が夢に出てきた。笑顔で接してくれて、昔私が通っていた小学校に夢の中で来てくれた。大島選手も男前で印象に残っている。今年対戦相手として(鳴門に)来るが、『オーシ頑張れよ』と言うつもり。クラブスタッフとサポーターが協力して、ぜひ選手の送別会を行ってほしい。」

中田「クラブによってはそういうところもあるが、先ほど言ったように契約形態がいろいろ変わってくると難しい。昨シーズンは12月6日まで試合があったが、以前のルールでは11月30日には翌年シーズンについての通達をしないといけなかった。なぜ、まだ1試合残っているのに次のシーズンの通達をしないといけないのか、という部分があった。それが早まり、実際に今シーズンは、1月31日に契約が切れる選手にはその半年前、つまり7月30日には来年残れるか残れないかの通達をしないといけない。とはいえ、(通達後の)半年間はサッカーをしないといけない。日本的な考え方では、このルールはいいか悪いかと言えば、あまりいい方向へは進まないと思う。ただ、ヨーロッパや南米はそういう文化ができており、要はプロの世界では能力の高い者が前に出て金儲けをし、そのレベルに達しないものは皆いなくなる。そういう文化のあるところならこのルールでいいが、その文化がない日本にこれを持ち込んできてもうまくは行かない。ただ、海外でもそうしているチームはあると思うし、全部が全部とは言わない。実際、そういうルールの中でプロの世界がどうなっていくかと言えば、すべてが丸くは収まらない。ただ、我々は石田選手にしても大島選手にしても、送別会をすることが本当にいいことだとは思わない。それより我々はプロの世界なので、契約満了になったらなったで、その次への対応をしっかりするのが仕事だと思っている。送別会は選手同士で行ったらいいし、我々も仲間内で行ったらいいし、皆さんももし知り合いの仲間であれば『頑張ったね』と言ってあげるのもいいと思う。ただ、クラブを挙げて送別会をするのは違うと思う。クラブとしてはシーズン終了のパーティーがそれにあたり、そこでプロの世界ではけじめがついている。フロンターレがどう考えたかは知らないが、考え方によると思う。そういうものは内々で行うことが多い。我々も誰かがやめるとなれば『送別会やろうぜ』と言って集まることはある。ただ、12月というのはちょうど時期が悪い。(昨年は)シーズンが終わってすぐにトライアウトがあったが、トライアウトの前に酒を飲ませている場合ではないし、トライアウトが終わると今度は天皇杯で敗退しているチームの選手は散り散りになってしまう。それが今シーズンからは早めに通達しないといけないルールになったので、時期が変わる。とは言ってもシーズン中は戦わないといけないし、やはりタイミングが難しい。ちょっと厳しい。」

新田「タイミングが難しい、というのはあると思う。ただ、言っていることは分かる。我々も例えば去年の片岡選手のようにクラブに貢献してくれた選手に対してはきちんと考えていきたい。だから片岡選手の場合は引退セレモニーを行ったし、それは今までなかったと思う。そういうところは大事にしていきたい。今も中田は言わなかったが、大島選手や石田選手のように、実際に今のクラブにいるよりは他に活躍の場所を求めた方がいい場合が絶対にある。その時、クラブは何もしていないわけではなく、相当数の中から受け入れ先を見つけるという仕事を、これだけ人が入れ替わる中で並行して行っている。そういう意味では、プロは厳しいということもあるが、逆にプロ同士で支え合っている部分もしっかりある。加えて、サポーターの皆さんとそういった場を持てる機会があれば、そういうことも考えていきたい。」

H「徳島の入場者数は『CLUB VORTIS』の会員がかなり多いと思うが、入場者数に占める会員数の内訳、もしくはチケットを買って入場している人の内訳(を知りたい)。やはり入場者数を増やすためには『CLUB VORTIS』の会員を増やさないといけない。まだまだ営業が不足しているという印象を受ける。例えば初めて来たゴール裏やバックスタンドの観客に、試合が終わった後で『CLUB VORTIS』のPRをし、入会を勧めるというようなこともしていってはどうか?」
H「去年、パブリックビューイングを東新町で行い、私も参加したが、かなり盛り上がって競技場のような一体感があった。会員数や入場者数の増加にも貢献できると思うので、ぜひ今年度も開催してほしい。」

新田「ざっくり答えるので、もし数字が違っていたら補足を。昨年は会員が4000人いたが、入場者もだいたい4000人で、入場者の50%強がファンクラブ会員だった。半分がファンクラブ会員、1/4がチケット、残りの1/4が招待や各種の企画、そういう構成になっていた。ヴァンフォーレ甲府が徳島と似たような形態を採っているが、甲府は65%がファンクラブ会員。甲府は平均で11,000人くらい入っており、その65%ということは、ファンクラブ会員はだいたい8000人を超えているくらいなので、会員がかなりの確率で来ている。我々も会員をいかに多く集められるかが安定した入場者数、さらにはスポンサー収入にもつながってくると考えており、そういう意味ではブルー会員(の申し込み)が290名という話が先ほどもあったが、これはゴール裏やバックスタンドに年間を通じて入れる、入ろうと思ってくれている人の数になるので、ここを何とか増やしていきたい。それがクラブの考えであり、今言われたようなアイデアも含めてやっていければと思う。先ほど伊藤からも話があったが、『B席』という言い方を『ブルー』に変えた。それは、サポーターの方に入っていただき、ブルーに染めたいということ。」
新田「パブリックビューイングは昨年好評だったので何回か(行いたい)。シーズンの流れにも関わってくるとは思うが、何回もできる機会があれば素晴らしいと思う。また、来年以降になるが鳴門にスクリーンができるので、それを使った企画も検討できると思う。」

C「昨年の9位から目標5位以内、優勝を目指すということで、私が5年間応援してきて個人的に感じたのは、ファン・サポーターが一体となるスタジアムの雰囲気を感じることが少なかったこと。昨年5月のセレッソ戦の石田選手の同点ゴールの雰囲気は、皆さん記憶にあると思うがすごかった。昨年の最後の方はボール君が盛り上げていたが、スタジアムがもっと一体となる雰囲気を作ってほしいと思う。甲子園に行くと独特のものがある。70年、80年かけて培ってきたものだと思う。あれには到底及ばないと思うが、ああいうふうにスタジアムが一体となるような工夫を、サポーターやクラブの方にはしてほしい。」

新田「言われた通りだと思う。スタジアム全体の雰囲気が商品であり、来場している観客の方も含めて協力してもらっていい雰囲気を作っていきたい。いろいろなことにトライしながら、阪神に早く追いつけるように頑張って行きたいと思っている。」

B「入場者数をもっと増やしたいということだが、実際に四国ダービーのような観客が多く入る試合では駐車場が足りなかったり、公共交通機関を利用してもアクセスが不便ということがある。そのあたりはどう考えているか?」

新田「駐車場の問題は実際、頭が痛い問題。いろいろなところから借りて4,000台弱くらいの駐車場を確保しているが、スタジアムが持っている駐車場の台数は非常に少ない。何とか解決しなければいけない課題ではある。ひとつは、現状から言うと駐車場が満杯になる状態にはなかなかなっていないので、公共交通機関にお願いをしても実際に(公共交通機関の)利用者がいない。この話は昨年もしたが、初年度は特別列車やシャトルバスを運行してもらった。しかし利用者が少ないという状況の中で、(公共交通機関も)企業である以上、やめざるを得なかった。我々としてはまず今のスタジアムで常時駐車場に困るくらいまで持っていかないといけない。ただ、現時点でそれを見据えながらやっていかないといけないと思っているので、そういった状況を踏まえながら公共交通機関の利便性を図るような交渉も同時進行でやっていきたい。これは鳴門でやっている間は必ずついて回る話なので。」

I「個人的な意見だが、食べ物はまだ物足りない。前回も言ったが、ポカリスエットスタジアムでしか食べられないもの、例えばヴォルティス丼、ヴォルティスバーガーなどを作ってほしい。それほど店は充実していない。イベントの時は店が多くなるが、通常時は個人的には物足りない。食べ物系のヴォルティス応援ショップの皆さんの協力を得ながらオリジナルの商品ができないかと思う。」

新田「昨年、『徳重丼』という話が出たが、まだ実現できておらず申し訳ない。スタジアムの売店も現状は出店料をもらう形でやっており、お願いしてもなかなか出店してくれる業者の数が少ない状況で、充実しきれないということがある。それは我々としても努力しないといけない。なおかつ、実際に今の来場者がスタジアムで食事をするときは軽食が多いと思うので、気軽にファストフードのような形で食べられるもの、そして徳島ならではのもので、スタジアムへ行けば食べられるものを何か作れないかと、今いろいろな話をしながら進めている。もう少し時間をいただきたい。」

F「強化の部分も絡む話で、今、徳島に選手寮はないが、そういうものを作る予定はあるか? 選手寮があれば例えばトップチームにもっと若手選手を獲得できたり、遠方在住のためにセカンドやユースに入れないような選手を引っ張ってくることもできる。」
F「セカンドの強化は今後どうしていくのか?」
F「先ほど出た教育リーグの話で、最初に集合写真が紹介された1992年頃のことは社長は知っていると思うが、西日本スーパーリーグという育成リーグが行われていて、関西のJSL1部と2部に混じって徳島からも大塚製薬が入っていた。同じようなものを作って、例えばセカンドも参加できるのなら参加するとか、ヴォルティスのトップチームの控えが参加するとか、そういうものがあってもいいと思う。」

新田「教育リーグ、昔ありましたね。懐かしい話です(笑) 先ほど中田が話した関西でJリーグのチームと大学連盟で組むというのが、もともとあった部分の発想に近いので、その中へ入っていくことも今後は見据えていきたい。」
新田「寮を実際に作って維持管理できるだけの体力をしっかりつけていきたい。実際には(寮は)作った方がいいと思っている。ただそれができていないので、県外の高卒の選手は基本的に採らない、採れないという状況になっている。将来的にはやはり充実させていきたい部分。」
新田「セカンドの件は、日本全体のリーグの構想の中で変わってくる問題がある。一つはJ1とJ2の将来構想ということで、J2は将来22チームになり、その段階でその下のアマチュアのリーグであるJFLとの入れ替えが始まる。その中で、同じリーグの中に2つのチームを持つということが是か非かという話になっている。要はジェフはリザーブズを持っているが、J2のジェフが下のリーグであるJFLのリザーブズを持っていていいのかということ。昇降格が絡んだ時にいろいろな操作ができるというのは本来は望ましくない。それについては実際の動きが固まっていないので、その話がしっかりと固まったところで、いろいろな方向性がもう少し決まっていくのではないかと思う。ただ、徳島県のサッカーの発展を考えた場合には現時点でセカンドチームをしっかり持って受け皿としてやっていきたいと考えている。」

これをもって運営関係の質疑応答も終了し、最後の議題はヴォルティス・プラスワンキャンペーン。

平岩「このヴォルティス・プラスワンキャンペーンは、集客という一つの大きな目標に向かって、その第一歩として皆さんが何か手軽にできることを一緒にやっていきましょうということで、そういう話ができればと思っている。皆さんから今日、アンケート(への回答)もいただいたが、まずクラブからの提案として、携帯電話が普及しているので、ケータイメールを使って試合の前日に皆さんに知人や友人3人以上に『明日試合があるので一緒に行きませんか?』というメールを送ってもらうとか、メールの署名欄に例えば『開幕戦が3月3日にあります。皆で行きましょう』というような文章をつけてもらうとか、そういったことを皆さんと一緒にできればと思っている。」
平岩「その他、皆さんから意見としては『お年寄りの方も来ていい雰囲気のスタジアムで試合を見たいということで、まずは自分の親や祖父母に声を掛けていきましょう』というキャンペーンや、『高速バス停や空港に他県から来るサポーターの方も一緒に車に乗せます』という方、集客とは違うが(筆記者注:そんなことはない、集客にもプラスになると思う)『中断期間に皆でボランティア活動をしてはどうか』という意見、『グッズのデザインをクラブとサポーターで一緒に考えてみませんか』という意見、『クラブスタッフ、選手とサポーターを交えたイベントをもっと行ってはどうか』という意見、『とくしまマラソンにヴォルティスのユニフォームで参加してヴォルティスをアピールしてはどうか』という意見、『自分の家の周囲に幟などを付けてヴォルティスを盛り上げてみてはどうか』という意見もいただいた。その中で、こういうことならやってみてはどうか、という意見が今もしあれば意見を頂きたい。」

J「四国ダービーなどお客さんを多く集める時、(スタジアムでの)配布物がいろいろあると思うが、用意する枚数はたぶん一万セットくらいになると思う。そういう袋詰めの作業等を手伝いに行ってもいいのかなと思う。」

平岩「その他には何か意見のある方は?」

平岩「とくにないようであれば、今日のサポーターズカンファレンスで何か一つ皆さんと一緒に2010年のキャンペーンを決めたいと思うので、クラブの提案として出したメールキャンペーンについて一緒にできるかなと思う方は挙手いただきたい。」

平岩「ありがとうございます。9.5割くらいの方が挙手していたので、社長、クラブとしては皆さんと一緒にメールキャンペーンを行っていくということでよろしいでしょうか?」

新田「いろいろと手間をかける部分もあると思うが、少し意識していただき、ヴォルティスに関する話題を少しでも皆に持ってもらえるようにできればと思うので、ぜひ協力してほしい。ちなみにヴォルマガの会員も今でだいたい4,000人に届かないくらいの数。これも無料で登録できるので、より多くの方にまずヴォルマガの会員になってほしい。最近やたらとヴォルマガが来ていると思うが(笑)いろいろな形でタイムリーに情報を提供したいと思っているので、ぜひ入っているかと(周囲に)聞いてもらえたらと思う。」

以上でサポーターズカンファレンスは終了。最後に社長から締めの挨拶があった。

新田「休憩もなく、長時間ありがとうございました。また貴重なご意見をいただきありがとうございました。今年一年さらに先へ向かってクラブとして努力していきたいと思うので今後ともよろしくお願いいたします。先ほども話したが、ヴォルティスというクラブはこの徳島の地域のためにあるので、皆さんも同じ列車の乗組員としてご指導をよろしくお願いします。本日はありがとうございました。」

最後のプラスワンキャンペーンのまとめ方は感心しないものだったが、冒頭のプレゼンテーションや質問への受け答えなど、全体的には良かったと思う。

「5位以内目指す」 サポーターと対話集会


posted by ナカヲ at 19:22| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2010-2/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。