2010年02月06日

NFC Championship

2週間近く前の話だが、NFCチャンピオンシップは、第1シードのニューオリンズ・セインツが第2シードのミネソタ・バイキングスをルイジアナ・スーパードームに迎えて行われた。

両チームともリーグ屈指のパサーQBとランナーを兼ね備え、獲得ヤードはセインツがリーグ1位、バイキングスが同2位。ただ、守備の成績を比べると、リーグ2位のラン守備を誇るバイキングスがセインツを大きく上回る。

セインツはホームフィールドアドバンテージを活かして、球団史上初のスーパーボウル出場を成し遂げたい。対するバイキングスのベテランQBファーブは12年ぶり3度目のスーパーボウル出場を狙うが、今日の会場、ルイジアナ・スーパードームはファーブが13年前にスーパーボウルを制したときのスタジアムであり、縁起がいい。

第1Q、まずはバイキングスがファーブの短いパスに時々ランも交えて順調にドライブを進め、最後は9分35秒、RBピーターソンが19ヤードの先制TDランを決めた。しかしセインツもQBブリーズの短いパスやRBピエール・トーマスのランで攻め込み、6分30秒にスクリーンパスを受けたピエール・トーマスがタックルかわして一気に独走、38ヤードのTDレシーブを決めて7-7の同点に追いついた。

さすがにリーグで1位と2位の攻撃力を誇る両チームの対戦だけあって、派手な点の取り合いになるかと思われたが、その後はお互いの守備陣がアジャストし始める。まずはセインツがバイキングスの次のシリーズをあっさりと3rdダウン10に追い込んだが、そこから度重なる反則で1stダウン更新を許し、最後は2分11秒、ファーブにWRライスへの5ヤードのTDパスを決められてしまった。

その後はお互いに守備陣が踏ん張ってスリーアンドアウトが続いたが、セインツは第2Qに入ってブリーズからRBブッシュへの28ヤードのパスなどで前進し、10分30秒、WRヘンダーソンが9ヤードのTDレシーブを決めて14-14の同点に追いついた。

その後は再びスリーアンドアウトが続く展開となり、そのまま前半を終えるかと思われたが、終了間際にもう一つ大きな山が待っていた。バイキングスのPクルーウィが蹴ったパントをリターンしようとしたブッシュにDBフランプトンがタックルしてファンブルを誘い、これをLBオナトルがリカバー。バイキングスは何と敵陣10ヤードからの攻撃権を得た。最悪でも3点は確実、ファーブの力なら7点も十分に狙える状況だったが、何とファーブからRBピーターソンへのハンドオフでミスが発生し、ファンブルしたボールをセインツのLBフジタにリカバーされてしまった。結局、14-14の同点でハーフタイムへ。

これで流れが変わったか、第3QのキックオフでいきなりKRロビーが61ヤードのビッグリターンを決め、セインツは敵陣37ヤードから攻撃を開始した。そしてブリーズからTEデイビッド・トーマスへのパス、ピエール・トーマスのランで前進すると、12分56秒、ピエール・トーマスが9ヤードのTDランを決めて21-14と逆転した。

しかしバイキングスもファーブがライスやTEシアンコへパスを通し、RBピーターソンのファンブルもFBタヒがリカバーして命拾い。さらにシアンコへのミドルレンジのパスが次々と決まって、最後は7分35秒、ピーターソンの1ヤードTDランで21-21の同点に追いついた。

その後はバイキングスの守備陣の前にセインツの攻撃がほとんど機能しなくなり、スリーアンドアウトを繰り返す。バイキングスはピーターソンがまたもファンブルしたが、前にこぼしたボールを自らリカバーして前進、さらに4thダウンに追い込まれたかと思いきや、ラフィン・ザ・パサーの反則で1stダウンを更新と、ツキにも恵まれて敵陣へ攻め込んだが、1分59秒にファーブがライスへ投じた短いパスをLBビルマにインターセプトされ、しかもタックルを受けたファーブが脚を痛めてしまった。

第4Qに入り、バイキングスはハービンが自陣で痛恨のファンブルを犯し、これをセインツのDTアヨデールがリカバー。何とセインツは敵陣6ヤードから攻撃を開始した。そして12分39秒にブリーズがブッシュへ5ヤードのTDパスを通し(当初はパス不成功という判定だったが、コーチズチャレンジで覆った)、28-21と勝ち越した。セインツの攻撃は全く機能していなかっただけに、この7点は非常に大きい。

その後、バイキングスはピーターソンの27ヤードのランや、ファーブからベリアンへの30ヤードのロングパスなどで、あっさりと敵陣20ヤードまで攻め込み、すぐに同点のチャンスを迎えた。しかし10ヤードライン上でパスを受けたベリアンがCBポーターにファンブルさせられ、これをビルマがリカバーしてまたもセインツがターンオーバーに成功。

それでもバイキングスは守備陣が踏ん張ってスリーアンドアウトに追い込み、自陣43ヤードから攻撃を開始すると、エンドゾーンのベリアンへのパスが相手のパスインターフェアを誘い、敵陣1ヤードまで攻め込んだ。そして4分58秒、ピーターソンが2ヤードのTDランを決めて28-28の同点に追いついた。

さらにバイキングスは次のセインツの攻撃もスリーアンドアウトに抑えると、ベリアンやライスへのパスやRBテイラーのランでFG圏内まで攻め込んだ。もはやTDも不要で、残り時間を消費してFGさえ決めれば、1976年シーズン以来のスーパーボウル出場を決めることができる。ところが、残り時間が19秒となったところで反則で後退したうえ、それを取り戻そうとしてファーブが投じたパスをポーターがインターセプト。バイキングスは攻撃権を失い、28-28で第4Qが終了した。

バイキングスは獲得ヤードではセインツを大きく上回っているのだが、5つのターンオーバーがあまりにも痛い。逆にセインツはリーグ1位の攻撃が全く機能していないが、アグレッシブにプレッシャーをかけて相手のミスを誘う守備陣の活躍で、何とかオーバータイムまで生き延びた。

オーバータイムはコイントスに勝ったセインツが最初のリターンを選び、まずはピエール・トーマスが39ヤードの見事なキックオフリターンを決めた。それでもバイキングスの守備陣の前にスリーアンドアウトに終わるかと思われたが、反則に助けられてダウン更新、さらに4thダウンインチズの場面でギャンブルを試み、ピエール・トーマスの1ヤードのランでダウン更新。そしてブリーズがデイビッド・トーマスへ投じたパスはLBリーバーのインターフェアを誘い、一気に敵陣29ヤードへ。さらにはWRミーチェムへのパスも決まって敵陣23ヤードまで前進し、10分15秒、Kハートリーが40ヤードのFGを決めて勝負あり。

NFLの歴史に残る大激戦は、セインツがオーバータイムを31-28で制してフランチャイズ史上初のスーパーボウル出場を決めた。今年のプレーオフは最後まで手に汗握る展開の試合が比較的少なかったので、最後にこんなドキドキする試合が見られて本当に良かった。

セインツは攻撃陣がバイキングスの守備陣にほぼ完璧に封じられたが、5ターンオーバーを奪った守備陣の活躍もあって劣勢の試合をモノにした。今日の内容ではコルツとの対戦は苦戦を免れないと思うが、2週間の準備期間があるので、そこで攻撃陣をもう一度立て直したい。

対するバイキングスは完全な勝ち試合を度重なるミスで落とし、33年ぶりとなるスーパーボウル出場を逃してしまった。確かにファーブの負傷は痛かったが、敗因はそこではなかったと思う。というより、ファーブは負傷後も超人的なパフォーマンスを見せ続け、あらためてその凄さを実感させてくれた。スーパーボウルを制する力を十分に備えたチームだったと思うので、ボールセキュリティをもう一度見直し、来シーズンはさらに強いチームを作ってきてほしい。


posted by ナカヲ at 11:43| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | American Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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