対戦カードは近鉄ライナーズ対横河武蔵野アトラスターズ。ライナーズは今シーズンのトップリーグで11位に終わり、3年ぶり4度目の入れ替え戦出場となった(トップリーグ側での出場は6年ぶり2度目)。過去の成績は、トップリーグ側で1勝、チャレンジ側で1分1敗だ。

対する横河はトップイースト11で2位となり、プレーオフとトップチャレンジシリーズ2を勝ち抜いてここまで勝ち上がってきた。入れ替え戦の経験はないが、2年前にはトップリーグを経験しており、2年ぶりの復帰を目指す。

立ち上がりは横河が押し気味だったが、ライナーズの防御網を突破できない。一方のライナーズは10分を過ぎた頃から反撃に転じたが、こちらもチャンスでミスを繰り返し、ボールを失う。しかしライナーズは16分、相手のラインアウトからSH金がパスをインターセプトし、そのままインゴール左隅へ先制のトライを決めた。17分にSO重光のゴールも決まって7-0。

その後は再び横河が押し気味だったが、ライナーズはよく我慢し、28分にラックから持ち出したパスを重光が受けてゴールポストの左へトライ。29分に自らゴールも決めて14-0とリードを広げた。

さらに33分には相手が前方へ大きく蹴ったボールをWTB四宮が左タッチ際でキャッチすると、相手のタックルをかわしてタッチライン際を独走、そのままインゴールへ走り込んで中央へ回り込み、3本目のトライを決めた。34分に重光が難なくゴールを決め、これで早くも21-0。
横河は前半終了間際の39分にSO森が左寄りからPGを決め、3-21と点差を詰めて前半終了。このレベルだとライナーズの防御網はほとんど破られず、怖いのは身長198cmのNo.8サモくらいだ。

後半は半ば過ぎまで一進一退の攻防が続いた。どちらも敵陣深くへは攻め込めず、一気に抜け出すチャンスが来たかと思うとミスや反則でボールを失ってしまう。

それでも横河は24分、敵陣でSH小池が裏へのキックパスを送ると、これをWTB笠原がキャッチしてインゴールへ持ち込み、ようやくトライを挙げた。25分に笠原が自ら蹴ったキックは左へ外れたが、スコアは8-21。2トライ2ゴールで逆転できる点差に迫った。

しかしライナーズは30分、敵陣深くで相手ボールを奪うと、パスを受けた重光が縦に突破してトライを挙げ、31分に自らゴールも決めて28-8とし、ほぼ勝負を決定づけた。その後、横河も自陣でパスを回して反撃の機会を伺うが、ライナーズの守備ラインを突破できず、ボールは左右を行き来するばかりでいっこうに前へは進まない。結局、そのままノーサイドの笛が鳴った。

過去に入れ替え戦でトップリーグ勢がチャレンジチームに敗れたことは一度もないが、この試合でもやはりトップリーグと下部リーグのレベルの差を再認識させられた。勝ったライナーズは来シーズンもトップリーグで戦うことになる。過去、トップリーグには計4シーズン参戦して最高成績は9位、入れ替え戦出場2回、自動降格1回と振るわないが、来シーズンこそは上位へ食い込んでほしいものだ。
対する横河は2年ぶりのトップリーグ参戦はならなかったが、来シーズンのトップイースト11はトップリーグからの降格チームがないので、優勝候補筆頭のはず。再来年、3年ぶりにトップリーグへ帰ってくることを期待したい。
もろ写っているので気になりました。
いつも応援していただいているようでありがとうございます。
団長の写真は文脈に関係ないので削除しました。