2010年12月25日

ヴォルティス・2nd、活動休止

徳島ヴォルティスは今日、来シーズンからアマチュア下部組織の徳島ヴォルティス・セカンドの活動を休止すると発表した。
徳島ヴォルティス・セカンド活動休止のお知らせ
ヴォルティス・セカンド活動休止 有望選手が減少

ヴォルティス・2ndは、素質のある選手を育成してトップチームへ供給することを目的として活動してきたが、『徳島新聞』によると、近年、地域リーグでも選手とプロ契約をするクラブが増え、給与のないヴォルティス・2ndには有望選手が集まりにくくなったことに加え、ここ数年でトップチームが大幅に強化され、セカンドチームからトップチームへの昇格が期待しづらい状況になった(実際に昨シーズンのGK阿部、FW大西以降は昇格選手が出ていない)ことが主な理由のようだ。

ヴォルティス・2ndは、2002年に徳島県サッカー協会が中心となって結成された徳島FCカバロスを前身に持ち、1年目は徳島県リーグ3部で全勝優勝を果たして2部へ昇格、翌2003年も県2部で優勝して1部へ昇格した。

2004年には県1部で優勝し、四国リーグチャレンジチーム決定戦でも1位になって、いよいよ四国リーグ昇格かと期待されたが、四国リーグ8位のベンターナとの入れ替え戦はアウェイの第1戦を4-3で制しながら、ホームの第2戦で0-3の大敗を喫し、昇格を逃した。

そして2005年4月、徳島ヴォルティスに譲渡されてチーム名を徳島ヴォルティス・カバロスに改称、同年の県リーグ1部では2連覇を果たし、年末の四国リーグチャレンジチーム決定戦でも2連覇を果たした。さらに四国リーグ8位の昭和クラブとの入れ替え戦は、アウェイの第1戦を0-1で落としたものの、ホームの第2戦を2-0で制して逆転で四国リーグ昇格を決めた。そして昇格決定の翌日、徳島ヴォルティスアマチュアへの名称変更が発表された。

四国リーグ昇格1年目の2006年は、南国高知FCやカマタマーレ讃岐といった強豪の壁に跳ね返され、5勝3分6敗と創設以来初めて黒星先行のシーズンを経験したが、それでも5位に入って入れ替え戦なしで四国リーグに残留。また、FW笹野天史を初めてトップチームへ送り出した(正確に言えば、アマチュアからの昇格第1号は2005年5月のMF松浦敦史ということになるが、彼の場合はもともと練習生としてトップチームの練習にも参加していたので、やや意味合いが異なる)。

2007年には、前年の終盤にトップチームの監督も務めたS級コーチの東泰監督が就任、またセレクションを経て全国各地から優秀な人材が集まり、四国リーグを13勝1分という圧倒的な強さで制覇した。総得点92、得失点差+85はいずれもリーグ新記録だった。しかし日本フットボールリーグ(JFL)入りをかけて臨んだ全国地域リーグ決勝大会は、1勝2敗でグループリーグ敗退に終わった。そしてシーズンオフにはFW岡本秀雄GK本間康貴がトップチームへ昇格した。

2008年3月にはチームとしての位置付けを明確化するため、徳島ヴォルティス・セカンドという現在の呼称に変更、チームはGK阿部一樹を中心とした堅い守備で連覇を狙ったが、前半戦の途中でエースFW大西孝治がトップ登録されてチームを去り、さらに優勝をかけた讃岐との最終戦では阿部がJサテライトリーグ出場のために欠場するなど、セカンドチームならではのジレンマに悩まされて2位に終わった。そしてシーズンオフには阿部と大西が晴れてトップチーム昇格を決めた。

2009年は前年より戦力ダウンし、なおかつ讃岐がさらに補強を進めたため、開幕前から劣勢が予想されたシーズンだったが、DF野口遼太やFW坂井優介の活躍もあって讃岐との直接対決に2勝し、2年ぶりに王座を奪還した。しかし全国地域リーグ決勝大会では3連敗に終わり、またもJFL昇格はならなかった。

今シーズンはFW坂井がJFLのMIOびわこ草津へ移籍するなど、前年以上に選手層が薄くなり、東監督がやりくりに頭を悩ませる日々が続いた。そして優勝の行方を左右する讃岐との直接対決にアウェイ、ホームとも敗れ、2年ぶりの2位に終わっていた。

トップチームとの関係や徳島県サッカー界との関係、クラブにとってのメリットなど、いろいろな部分で難しい問題を抱えていたので、いずれ活動を終える日が来るのではないかとは想像していたが、予想以上に早くて驚いたというのが正直なところだ。

ヴォルティスのサポーターの中には、今シーズンのセカンドチームのリーグ戦全試合に駆け付けた人もいるし、私も2006年以降の毎年、何試合かは必ず応援に行っていた。それだけに、下部組織とはいえ応援していたチームがなくなるのは残念だし、実に寂しいことだ。

もしヴォルティスがセカンドチームを持っていなければ、私は四国リーグをこれほど見に行くこともなかっただろうし、全国地域リーグ決勝大会の魅力を知るのももっと遅かったかもしれない。多くの大会、試合、チーム、そして人との出会いは、「徳島ヴォルティス・セカンド」というチームがあったからこそ生まれたものだと断言できる。

「徳島ヴォルティス・セカンド」は今シーズン限りで活動を終えることになったが、その思い出は一生消えることはないし、このチームが私に与えてくれた多くのものを今後もずっと大事にしていきたい。今までこのチームにかかわったすべてのスタッフ、選手、そしてサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

2009年、四国リーグ優勝記念写真 2010年、天皇杯出場記念写真


posted by ナカヲ at 20:16| 徳島 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2010-2/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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