2010年12月26日

勝ち越し弾と同点弾の応酬

今日は大阪市長居陸上競技場へJユースカップ2010 第18回Jリーグユース選手権大会の決勝を見に行った。昼前からみぞれ混じりの雨が降ったり、陽射しが出たりと変わりやすい天気で、キックオフ前には陽射しが出てきたが、昨日と同様に気温が低く、非常に寒い。

Jユースカップ決勝の看板

今年のJユースカップ決勝は、2連覇を狙うFC東京U-18と初優勝を狙う横浜F・マリノスユースの顔合わせ。今シーズンはJFAプリンスリーグU-18関東と日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の関東予選で対戦し、いずれも東京が勝っている。三度目の対戦は日本一をかけた大一番となったが、二度あることは三度あるのか、マリノスが三度目の正直で雪辱するのか、楽しみな対戦だ。

決勝の対戦カード

関東のチーム同士の対戦ということでサポーターはそれほど多くはないが、昨日トップチームが天皇杯を戦った東京よりは、すでに天皇杯で敗退しているマリノスの方が多くの声出しサポーターがやってきていた。アウェイゴール裏にはビッグフラッグが3つも掲げられている。

FC東京の応援席 アウェイ側のゴール裏

今日はスカパー!による生中継があり、解説としてセレッソ大阪のFW播戸とFW永井が呼ばれていた。また、Jリーグ特命PR部女子マネージャーの足立梨花さんも来場し、華を添えていた。

TV中継の実況、解説陣 笑顔を見せる足立梨花さん

両チームの選手が入場する花道の真ん中にはJユースカップが置かれ、これから始まる決勝戦を盛り上げる。

Jユースカップを撮影する報道陣 両チームの選手入場

東京のスタメンは以下の通り。
GKは三浦。DFは右から廣木、小林、松藤、村松。MFはボランチに橋本、二列目に右から岩木、江口、武藤。FWは前岡と秋岡。

FC東京のスタメン

対するマリノスのスタメンは以下の通り。
GKは鈴木椋。DFは右から星雄、保田、宮本、山田。MFはボランチに渡辺と熊谷、二列目に右から松本、後藤、星広。FWは小野のワントップ。

横浜F・マリノスのスタメン

前半の立ち上がり、試合への入りは東京の方が良かったが、マリノスは4分、自陣の左サイドで奪ったボールをつないでカウンターを仕掛け、最初のチャンスを迎える。DF星雄が右サイドをドリブルで攻め上がってやや中へ入り、正面へパスを送ると、FW小野がスルーしてMF星広が左へ流し、正面左寄りからフリーのMF松本がシュート。これは東京のGK三浦がよくセーブしたが、跳ね返りを星雄が正面から豪快にダイレクトで叩き込んで先制ゴールを決めた。

マリノスFW小野と東京DF廣木の競り合い

東京も6分、ペナルティエリアの右後ろで得たFKをMF岩木がゴール前へ蹴り込み、マリノスの選手が頭でそらしたボールをファーサイドで拾ったDF村松がシュートを放ったが、逆サイドへ流れ、逆サイドの選手も合わせられず。

その後は互角の攻防が続き、どちらもなかなかシュートまで持ち込めない。東京は19分、ロングフィードをFW前岡が頭で落とし、FW秋岡が右サイドから送ったマイナスのグラウンダークロスを正面右寄りで受けた前岡がシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。

さらに東京は27分にも左サイドで村松のパスを受けたMF武藤がドリブルで攻め込んでシュートを放ったが、相手DFにかすかに当たって角度が変わり、GK鈴木椋が弾いて自ら押さえた。キックオフ時には陽射しが出ていたのだが、まもなく曇り空に変わり、28分頃からは雨が落ちてきた。

そして30分、東京は正面左寄りで相手のクリアボールを拾った武藤が大きく逆サイドへ振ると、これを正面右寄りでフリーで受けた前岡がシュートを放ったが、マリノスのDF山田に当たって角度が変わり、逆サイドへ流れた。しかし、そこへ走り込んだMF江口が放ったシュートはGK鈴木椋の手に当たってそのままゴールへ飛び込み、東京が同点に追いついた。

その後は追いついた勢いもあって東京が押し気味に試合を進める。39分には武藤が正面左寄りからスルーパスを送ると、正面へ秋岡が抜け出したが、GK鈴木椋がタイミングよく飛び出してきたこともあり、秋岡はシュートをクロスバーの上へ外してしまった。結局、1-1の同点で前半を終了。

再び陽射しが出てきた後半、立ち上がりはどちらもシュートまで持ち込めない時間帯が続いたが、マリノスは11分、左サイドで縦パスを受けた松本がドリブルでペナルティエリアへ入ったところで東京のDF廣木に倒されてPKを獲得。東京にはやや厳しい判定だったが、これを12分に松本がゴール右隅へ決めてマリノスが勝ち越した。

ゴールを決めた松本はアンダーシャツに書かれたメッセージを見せながらアウェイ側のスタンドへ駆け寄り、喜びを表現していた。

アンダーシャツを見せるマリノスMF松本 喜ぶMF松本に駆け寄るFW小野

マリノスはさらに14分にも縦パスを正面で小野が落とし、これをすぐ左で受けた星広がゴール左隅を狙ってシュートを放ったが、これは東京のGK三浦がキャッチ。

ハイボールをキャッチする東京GK三浦

しかし東京は22分、MF橋本が中盤でマリノスの横パスにプレスをかけてパスミスを誘うと、こぼれ球を拾った岩木が正面からドリブルで攻め上がり、思い切ってミドルシュートを放った。すると、これがマリノスの星雄の身体に当たって高く跳ね上がり、GK鈴木椋の頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。アンラッキーなPKで失点した東京が、今度はラッキーなゴールで同点に追いつく。

それでもマリノスは33分、DF保田の右スローインをMF熊谷がいったん保田へ戻し、保田のパスをやや内側で受けた松本がGKとDFの間のスペースへ絶妙のクロスを入れると、GK三浦の前へ走り込んだ途中出場のMF高橋が軽く合わせて勝ち越しゴールを決めた。

マリノスはさらに34分、右寄りから松本が放ったシュートが東京の村松の身体に当たって高く跳ね上がるが、わずかにクロスバーを越えてゴールはならず。その後は何としても追いつきたい東京がセカンドボールを拾って波状攻撃を仕掛ける。

東京の攻撃を跳ね返すマリノスGK鈴木椋

そしてついに43分、東京は右サイドで廣木が相手ボールを奪うと、ショートパスをつないで攻め込み、岩木が正面左寄りからロングボールを放り込む。これがマリノスのDF宮本の頭上を越えてファーサイドへ入り、そこへ走り込んだ江口がこの試合2点目のゴールを決めて三たび同点に追いついた。

三たびリードしながらそのたびに追いつかれたマリノスは、4度目のリードを奪うべく後半ロスタイム3分、右サイドで相手ボールを奪った小野のドリブルから、熊谷を経由して正面の高橋へボールをつなぐ。高橋はドリブルで左寄りへ流れてシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。

さらにロスタイム3分、ピッチ中央でマリノスのMF渡辺が東京の江口に空中で激しく当たってファウル。イエローカードが出てもおかしくない場面だったが、渡辺がすでに前半に1枚イエローカードをもらっていることもあってか、カードは出なかった。退場ならパワーバランスが大きく東京に傾くケースだけに、東京のベンチからはレフリーに対してカードを要求する声が飛んでいた。

結局、試合は90分を終えて3-3のまま、10分ハーフの延長戦へと突入した。延長戦は立ち上がりから東京が押し気味で、3分には江口のスルーパスに反応した武藤がペナルティエリアの左寄りからシュートを放ったが、GK鈴木椋がキャッチ。5分にはカウンター攻撃から正面で縦パスを受けた武藤がドリブルで相手DF3人をかわしてペナルティエリアの左寄りまでボールを運んだが、シュートはGK鈴木椋にセーブされ、こぼれ球も押さえられた。

逆にマリノスは前半終了間際の10分、カウンター攻撃から途中出場のMF鈴木雄のヒールパスを右寄りで受けた渡辺が右サイドへ開くと、鈴木雄が右サイドからクロスを上げ、ニアサイドの角度のない位置へフリーで走り込んだ松本が頭で合わせて、ゴール左隅へ勝ち越し点を決めた。松本はヘディングシュートを放った直後、枠を外れたと思って頭を抱えていたが、ゴールマウスの中にあるボールを鈴木雄に示されて笑顔に変わった。

延長後半は東京が4度目の同点を狙ったものの、疲労のためか有効な攻撃を仕掛けられず、逆にマリノスが敵陣でボールを保持して優位に試合を運ぶ。結局、4-3のまま試合終了。

ファイナルスコア

勝ち越し劇4度、同点劇3度、延長戦までもつれ込むというドラマチックな決勝戦は、最後まで相手に一度もリードを許さなかったマリノスに軍配が上がり、驚異的な粘りを見せた東京はわずかに及ばなかった。これが私の今シーズン最後のサッカー観戦だったが、最後に素晴らしい試合を見せてくれた両チームの選手たちに感謝したい。

試合後には優勝監督インタビュー、さらにはヒーローインタビューが行われ、それぞれ松橋監督とMF松本が呼ばれた。松本は2ゴール1アシストに加え、先制ゴールにも絡むという文句なしの活躍だった。

松橋監督のインタビュー 松本のヒーローインタビュー

インタビューの後、ピッチでは表彰式が行われ、まずはこの試合を担当した審判4人に記念品が贈呈された。

審判への記念品贈呈

続いて、準優勝のFC東京の表彰。全選手へのメダル授与の後、キャプテンに朝日・日刊杯が手渡された。

FC東京の表彰 朝日・日刊杯の授与

そしていよいよ優勝したマリノスの表彰。メダルの授与の後、キャプテンに朝日・日刊杯とJユースカップが手渡された。

横浜F・マリノスの表彰 朝日・日刊杯の授与 Jユースカップの授与

その後は「WINNERS」のボードを置いての記念撮影が行われ、スタッフやベンチに入れなかった控え選手も一緒になって初優勝を喜んだ。

カップを手に喜ぶマリノスの選手たち 優勝記念撮影 控え選手やスタッフを入れての記念撮影

表彰式終了後には松橋監督の胴上げも行われた。いつの日か、ヴォルティスユースもこんな舞台に立ちたいものだ。

松橋監督の胴上げ

◎Jユースカップ2010 第18回Jリーグユース選手権大会決勝
 2010年12月26日13時30分キックオフ
 (大阪市長居陸上競技場)観衆2,587人=45分ハーフ+延長10分ハーフ

         (1−1)
FC東京U-18  3(2−2)4  横浜F・マリノスユース
         (0−1)
         (0−0)

得点:東=江口(30分、88分)、岩木(67分)
   横=星雄(4分)、松本(57分、100分)、高橋(78分)
警告:東=岩木(62分)
   横=渡辺(36分)、星広(54分)、小野(73分)

(FC東京U-18)
GK 三浦16
DF 廣木4
   小林5
   松藤3
   村松22
MF 岩木17(→88分、二瓶28 →102分、石原13)
   橋本15
   江口18
   武藤7
FW 前岡9(→81分、野沢24)
   秋岡11(→81分、岩田23)

(横浜F・マリノスユース)
GK 鈴木椋21
DF 星雄3
   保田4
   宮本19
   山田22(→63分、金沢15)
MF 渡辺5
   熊谷14
   松本7
   後藤8(→68分、高橋9)
   星広11(→74分、鈴木雄17)
FW 小野10


posted by ナカヲ at 19:49| 徳島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2010-2/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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