2011年01月22日

AFC DP NYJ@NE

NFLのディビジョナルプレーオフ最後の一戦は、おそらく世界中のNFLファンが最も注目していたであろうAFC東地区同士のライバル対決、14勝2敗の第1シード・ニューイングランド・ペイトリオッツ対11勝5敗の第6シード・ニューヨーク・ジェッツだ。

ペイトリオッツはここ10年で8度目のディビジョナルプレーオフ進出となり、まさに現在のNFLで一、二を争う強豪中の強豪。レギュラーシーズンではリーグ最多の14勝を挙げたが、そのうち10勝が8点差以上での勝利で、とくにシーズン終盤の6試合のうち5試合が21点以上もの大差をつけての勝利だった。トータルヤードは攻撃がリーグ8位、守備がリーグ25位と、それほど目立った数字ではないが、総得点はリーグ1位、総失点はリーグ8位であり、攻守ともにここぞという場面での勝負強さが光る。

対するジェッツは第6シードとはいえ、11勝を挙げており、トータルヤードでも攻撃がリーグ11位、守備がリーグ3位とペイトリオッツに全く負けていない。ワイルドカードプレーオフでは昨シーズンのAFCチャンピオンであるインディアナポリス・コルツに17-16で競り勝ち、ペイトリオッツへの挑戦権を獲得した。

レギュラーシーズンの両者の対戦は1勝1敗だったが、今日と同じフォックスボロのジレットスタジアムで行われた第13週の試合では、ペイトリオッツが45-3という記録的な大差で勝利しており、やはりシード順位通り、ペイトリオッツが有利と見るべきだろう。

試合は、ジェッツの最初の攻撃シリーズを簡単にパントへ追い込んだペイトリオッツが、QBブレイディからRBウッドヘッドやTEグロンコウスキーへのパス、WRテイトのランなどで快調にドライブを進めたが、ブレイディがLBハリスにパスをインターセプトされ、TEクランプラーのタックルで何とかリターンTDだけは免れたものの、58ヤードをリターンされてしまう。

しかしジェッツは敵陣12ヤードという絶好の位置からの攻撃を1インチも前進させることができず、あげくに5分44秒、Kフォークが30ヤードFGをポストの左へ外して先制点すら逃してしまった。命拾いしたペイトリオッツは、ブレイディがDEエリスにQBサックされたものの、相手の反則やRBグリーンエリスのラン、クランプラーへの28ヤードのパスなどもあって敵陣7ヤードまで攻め込んだ。しかしレッドゾーンに入ってクランプラーのパスドロップ、さらにはエリスのこのシリーズ2つ目のQBサックなどもあって、1分12秒、Kグレアムの34ヤードFGで3点を先行するにとどまった。

ジェッツは次の攻撃シリーズでも第2Qに入ってあっさりとパントに追い込まれたものの、ペイトリオッツもブレイディがCBコールマンにQBサックを食らうなどしてスリーアンドアウト。守備陣の踏ん張りで敵陣49ヤードから攻撃を開始したジェッツは、QBサンチェスからWRエドワーズへの37ヤードのパスなどで一気に敵陣8ヤードまで攻め込むと、最後は10分24秒、RBトムリンソンへの7ヤードのTDパスが決まって7-3と逆転した。

ペイトリオッツは次の攻撃シリーズもスリーアンドアウトに終わり、対するジェッツも何度か1stダウンを更新したものの結局はパント。ペイトリオッツは次の攻撃シリーズで久々に1stダウンを更新したが、こちらもすぐにパントに追い込まれた。ここでペイトリオッツはパントフェイクのスペシャルプレーを試みたが、スナップを受けたFSチャンがボールをファンブル、すぐに拾い上げて走ったものの1stダウンは更新できず、ターンオーバー。

残り時間1分6秒、敵陣37ヤードから攻撃を開始したジェッツは、トムリンソンのランなどであっという間にレッドゾーンへ攻め込むと、33秒、サンチェスのパスを受けたエドワーズがタックルを受けながらもランアフターキャッチで10ヤード近くを強引に進み、15ヤードのTDパスレシーブを決めた。結局、ジェッツが14-3とリードして前半終了。

第3Qに入り、ペイトリオッツ、ジェッツともに2度ずつ攻撃シリーズを行ったが、いずれも得点圏へ入れないままパントに追い込まれる。ペイトリオッツは後半3度目の攻撃シリーズで、ようやくグロンコウスキーやブランチへの長めのパスが決まりはじめ、13秒、クランプラーの2ヤードTDパスレシーブで久々に得点を挙げた。さらにPATは2ポイントコンバージョンを選択、ダイレクトスナップを受けたRBモリスがエンドゾーンへ飛び込んで11-14と3点差に詰め寄った。

しかしジェッツも第4Qに入り、サンチェスからの短いパスを受けたWRコチェリがランアフターキャッチで大きくゲインして58ヤードを前進すると、最後は13分、WRホームズへの7ヤードTDパスが決まってすぐに21-11と突き放した。ペイトリオッツもウッドヘッドのランに短いパスを交えてじりじりと前進したが、ブレイディがこの試合5つ目となるQBサックをNTポウハに食らうなどして4thダウン13ヤードに追い込まれ、起死回生を狙ったギャンブルのパスもブランチがドロップしてターンオーバー。

それでもペイトリオッツは次のジェッツの攻撃シリーズをスリーアンドアウトに抑えて攻撃権を奪い返すと、PRエデルマンの41ヤードのパントリターンで敵陣43ヤードから攻撃を開始、ウッドヘッドやグロンコウスキーへのパスでFG圏内まで攻め込むと、1分57秒、グレアムが35ヤードのFGを決めて14-21と1TD差に詰め寄った。

さらにペイトリオッツは引き続き攻撃権を確保しようとオンサイドキックを試みたが、混戦の中でこぼれたボールをジェッツのCBクロマティに拾われ、大きくリターンされてしまう。敵陣20ヤードから攻撃を開始したジェッツは、1stダウンを一度更新して時間を消費すれば勝利を確定できるところだったが、1分41秒、RBグリーンが16ヤードのTDランを決めて28-14とリードを広げた。

TDこそ許したものの、再び攻撃権を得たことでわずかながら勝利の可能性が出てきたペイトリオッツは、ブレイディが次々にパスを通して最後の反撃を試み、残り24秒、ブランチへの13ヤードTDパスが決まって再び7点差に詰め寄った。ペイトリオッツはその後のキックオフでオンサイドキックを成功させれば、24秒間で同点に追いつく可能性もあったが、最後の望みをかけたオンサイドキックはジェッツのFSスミスにリカバーされて万事休す。

ジェッツが28-21で逃げ切り、第6シードから見事、2年連続のチャンピオンシップ進出を決めた。レギュラーシーズンで14勝を挙げたペイトリオッツだったが、今日はブレイディとレシーバー陣の呼吸が合わず、最後までリズムに乗れないまま、あっさりと敗退してしまった。ジェッツはブレイディに5サックを浴びせるなど自慢の守備陣が機能し、第13週に42点差という屈辱的な大敗を喫した同地区のライバルに大一番で見事、雪辱を果たした。

チャンピオンシップの相手は第2シードのピッツバーグ・スティーラーズ。コルツ、ペイトリオッツと並んでここ数年のNFLをリードしてきたチームであり、これらのチームをプレーオフで3連破するとなればジェッツの強さはいよいよ本物ということになるだろう。ジェッツが5年前のスティーラーズ以来となる第6シードからのスーパーボウル出場を果たすのか、それともスティーラーズが5年前の自分たちに並ぶことを阻止するのか。どちらが勝つにせよ、熱い試合が期待できそうだ。


posted by ナカヲ at 10:10| 徳島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | American Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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