先日のヴォルティス戦の記事が載っていた(2006年6月14日朝刊)。
その見出しは「疑惑の判定で勝ち拾う」というもの。
確かにヴォルティス・サポーターとしては納得できない判定の連続だったが、
コンサドーレ・サイドから見ても十分に不可解な判定だったようだ。
(自分たちに有利なものであっても、不可解な判定に対して
しっかりと注文をつける『北海道新聞』の姿勢は立派だと思う。)
「今度はしっぺ返しの判定が3回あると思った方がいい。」と書かれていたが、
逆にヴォルティスの選手たちには、今後3回くらいは有利な判定に
恵まれることもあると前向きに考えて、気持ちを切り替えて戦ってほしい。
(鳴門のサポーターの力で、有利な判定を引き出す雰囲気を作りたいものだ。)
なお、コラムの内容はリンク先を参照していただこうと思ったのだが、
このページは1週間したら最新の記事に書き換えられてしまうようなので、
消えてしまわないうちにここに転載しておく。
「疑惑の判定で勝ち拾う」
第20節 札幌 2−2 草津
第21節 札幌 4−2 徳島
徳島戦では、現役時代のチームメート(マリノスの前身である日産)で温厚な徳島の田中監督が、珍しく激怒して審判を批判した。田中さんがそこまで言うのは、疑惑の判定が一度ならまだしも3回もあったからである。確かに最初の疑惑がゲームのターニングポイントだっただけに、11戦ぶりの勝利もすっきりしないものとなった。
最初の疑惑は1対2のビハインドの場面で、故意ではないハンドがPKの判定に。札幌にとってはラッキーだったが、その後はそこまでしてくれなくてもというラッキーを通り越したものであった。
フッキがPKを防がれたが、GKが早く動いたとしてやり直しに。PK時のGKの静止を厳しくという申し合わせがあったがゆえのやり直しだが、GKの動きは許容範囲内であり、全く問題なかった。あれが反則ならPKはまず防げない。
GKが先に動くならキッカーはその逆を狙えばいい。GKの動きを見ないでけるキッカーにも問題はある。GKを動かせないようなルールぎりぎりのフェイントなどの駆け引きをすればいいのだ(フッキもブラジル人ならそれくらいしろよ)。
3回目の疑惑である芳賀のタックルもPKにならなかった。
判定に助けられたのは事実だが、そういう流れにもっていった札幌のゲーム支配と頑張りがあったのも事実だ。しかし3回も助けられたのだから、今度はしっぺ返しの判定が3回あると思った方がいい。
やっとトンネルから抜けた(?)が、次節の相手は強敵仙台。アウェーでの仙台戦に2対0で勝つくらいでないと横浜FC、東京Vと続く正念場を乗り切る自信にはならず、またトンネルに入ることになるだろう。
(平川弘=サッカー解説者、元日本代表 )