2011年04月02日

対ガイナーレ鳥取@ニンスタ

今日は愛媛県のニンジニアスタジアムへ「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE- 東日本大震災復興支援 中四国J2クラブ合同チャリティーマッチ」を見に行った。4月らしい陽気で、風も弱いので、日なたではかなり暖かく感じられる。

愛媛県総合運動公園の桜は、まだ満開とまではいかないものの、中にはかなり咲き誇っている木もあった。

総合運動公園の桜

スタジアム前には今日試合を行う四国と中国のJ2クラブ4チームのグッズ売り場がずらりと並んでいた。

岡山とヴォルティスのグッズ売り場 鳥取のグッズ売り場 愛媛のグッズ売り場

その隣には、4チームそれぞれの全選手サイン入り公式球とユニフォームのオークションコーナーも設けられていた。また、飲食ブースにも愛媛の名産品などが並んでいて、「四国ダービー」ほどではないにしても、なかなか賑やかだ。スタジアム前の広場には白い横断幕が広げられ、被災地へのメッセージを募集していた。

オークションコーナー 各チームのサイン入り公式球 被災地へのメッセージ

メインスタンドの入場口へ向かう階段の下には「がんばろう!日本!」と書かれた看板が立っており、入場待機列の柵には寄せ書きされた「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE=」の横断幕も張られていた。

「がんばろう!日本!」の立て看板 「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE=」の横断幕

階段の下では各クラブのマスコットや松山マドンナ大使、さらには愛媛FCの選手やスタッフも義援金を募っていた。

入場口に集合した各クラブのマスコットたち 募金を呼びかけるマスコットたち 募金の様子を見つめる伊予柑太

入場口へと向かう階段には各クラブの幟が乱立していた。普段は見ることのない、何とも不思議な光景だ。

階段に立てられた各クラブの幟

ニンジニアスタジアムへは何度も来ているが、メインスタンドから試合を観戦するのはこれが初めて。足下が非常に広く、たとえ足を前に伸ばして観戦しても、前の席の背面には届かないほど。そしてビジョンがよく見えるのが何とも新鮮だ。

ビジョンに表示された出場4クラブのエンブレム

第一試合は愛媛FC対ファジアーノ岡山。どちらも先月後半に鳴門で行われたヴォルティスとの練習試合で見ているので、どんな選手がいてどんなフォーメーションで戦うのかはだいたい分かっている。

岡山の試合と言えば、試合前のピッチ内アップで元ヴォルティスの高橋範夫GKコーチを探すのが私の恒例行事だ。

岡山の高橋GKコーチ

第一試合は両チームともバックスタンドが応援エリアとなっており、チームを応援する横断幕や被災地へ向けたメッセージ横断幕などが掲げられた。

岡山の応援席 愛媛の応援席

試合開始に先立ってまず4クラブのマスコットキャラクターが登場し、ピッチの中央で「がんばろう日本」と書かれた横断幕を持った。ビジョンにも「がんばろう日本」と表示されている。続いて両チームのスタメン選手たちがレフリーを先頭に入場してきたが、ユニフォームの上から「チカラをひとつに。-TEAM AS ONE-」と書かれた白いTシャツを着ていた。

ビジョンに表示された「がんばろう日本」 両チームの選手が入場 そして整列

両チームの選手たちは、普段のリーグ戦ならそれぞれのチームごとにベンチの前で集合写真を撮影するが、今日はセンターライン付近で一緒に集合写真を撮影。

両チーム合同の集合写真撮影

その後、両チームの選手がセンターサークル上に整列し、会場全体で東日本大震災の犠牲者に黙祷が捧げられた。

試合前の黙祷

愛媛のスタメンは以下の通り。
GKは川北。DFは右から関根、池田、高杉、三上。MFは右から石井、越智、渡邊、杉浦。FWは福田とジョジマール。

対する岡山のスタメンは以下の通り。
GKは真子。DFは右から後藤、竹田、近藤。MFは右から澤口、仙石、千明、小林。FWは右に岸田、左に白谷、ワントップに中野。

前半は愛媛が押し気味に試合を進め、まずは開始わずか45秒、DF関根の右クロスにニアサイドのFW福田が頭で合わせたが、ポストの右へ外れた。さらに7分には正面左寄りでクリアボールを拾ったMF杉浦がドリブルからミドルシュートを放ったが、これもポストの右へ外れた。

一方の岡山は前から積極的にプレスをかけるが、ボールを奪っても思うようにパスをつなぐことができず、すぐにボールを失ってしまう。志は高いが、技術が付いていかないといった印象だ。それでも岡山は14分、ロングパスを受けたFW白谷がドリブルで攻め上がり、裏を狙って縦パスを送ると、正面左寄りへFW岸田が抜け出してフリーでシュートを放ったが、これは惜しくもクロスバーを越えた。

対する愛媛も22分にカウンターでチャンスをつかみ、MF越智のパスを正面左寄りでフリーで受けたFWジョジマールがグラウンダーのシュートを放ったが、ポストの右へ外れた。愛媛はさらに28分にも越智の縦パスに反応したジョジマールがゴールの右へ攻め込み、競り合いからこぼれたボールを関根が拾って右からフリーでシュートを放ったが、これはGK真子のファインセーブに阻まれ、さらに跳ね返されたボールをフリーで拾ったジョジマールのシュートもクロスバーを越えた。

その後は互いにミスでボールを失う、やや残念な時間帯が続いたが、愛媛は35分、正面やや右寄りの距離のある位置でFKを得ると、これを越智がゴール前へ蹴り込み、正面でジョジマールが頭で合わせたが、GK真子にキャッチされた。

岡山も40分、波状攻撃から縦パスに反応して左寄りへ抜け出した岸田がシュートを放ったが、GK川北のファインセーブに阻まれ、得点できない。愛媛は42分、正面やや右寄りの好位置でFKを得ると、越智が直接ゴールを狙ったが、惜しくも右ポストに跳ね返され、さらに跳ね返りをつないで福田がゴールへ蹴り込んだものの、福田の位置はオフサイドでゴールは無効。結局、両チームとも得点を奪えず、0-0で前半を折り返した。

ボランチを務めた岡山のMF千明

後半は両チームとも中盤で簡単にボールを失ったり、前線へ攻め込んでもゴール前でクリアされたりと、なかなか相手の守備を崩せず、得点の匂いのしない時間帯が続く。岡山は8分、正面左寄りでパスを受けた白谷がシュートを放ったが、うまくDFにコースを消されており、GK川北にキャッチされた。

どちらかと言えば押し気味ながら、後半に入ってチャンスを作れていなかった愛媛は35分、正面とはいえ、やや距離のある位置で得たFKを途中出場のMF内田が直接狙ったが、強烈なシュートはGK真子にキャッチされた。さらに愛媛はロスタイム3分、途中出場のMF小笠原が正面でフリーでパスを受け、グラウンダーのミドルシュートを放ったが、これもGK真子がキャッチ。

ミドルシュートを放ったMF小笠原

結局、最後まで両者とも決め手を欠き、試合はスコアレスドローに終わった。前半はまだ多少はスリリングなシーンが見られたが、後半はほとんど見せ場のない、内容的には残念な試合になってしまった。

ファイナルスコア

また、リーグ戦(と言っても私は「四国ダービー」しか見たことがないのだが)に比べると、スタンドには全体的に空席が目立ち、発表された観客数は2,303人だった。

本日の入場者数

試合後には愛媛のFW福田、岡山のDF竹田が呼ばれ、TV局のインタビューを受けた。福田の父親が住む仙台、竹田が高校時代を過ごした浦安は、ともに震災によって大きな被害を受けている。

インタビューに応じる愛媛FW福田 インタビューに応じる岡山DF竹田

引き続き第二試合のガイナーレ鳥取対徳島ヴォルティスを観戦。どちらのホームでもない中立地(どちらかといえば徳島のほうが近いが、扱いとしては鳥取側がホーム)での開催はトーナメントの大会以外ではかなり珍しい。ヴォルティスとしても、県外で有料の非公式試合を戦うのは大塚FC時代を通じてこれが初めてのはずだ。

ビジョンに映し出された両チームのエンブレム

また、一日に有料試合が同一会場で続けて行われる、いわゆる「ダブルヘッダー」もプロ同士のサッカーの試合では相当珍しい(15年前に大塚FCが天皇杯4回戦でダブルヘッダーの試合に登場したのを観戦したことがあるが、その時は2試合ともJクラブ対旧JFLクラブという対戦カードだった)。

第一試合の終盤にアップする選手たち

第二試合の応援席は両チームともゴール裏。ニンジニアスタジアムは徳島からも鳥取からも遠いため、ともにサポーターの人数は多くない。とくに鳥取側は非常に少なく、見かねて愛媛のレプリカユニフォームを着たサポーターも応援に加わっていた。

ヴォルティスの応援席 鳥取の応援席

さて、第一試合が始まった頃は陽射しがあってかなり暖かかったのだが、第一試合の終盤からは太陽が陰り、徐々に気温も下がってきた。

第二試合の前には、4クラブのマスコットが今度はフェアプレーフラッグを持って登場。そしてそれをバックに両チームの選手たちが整列した。

フェアプレーフラッグを掲げるマスコットたち 両チームのスタメン

その後、第一試合を終えた愛媛と岡山の選手たちも加わり、全員で集合写真を撮影した。

4チームの選手で集合写真を撮影

鳥取のスタメンは以下の通り。
GKは小針。DFは右から尾崎、戸川、内間、丁東浩。MFは右から美尾、服部、実信、鶴見。FWは金善aと梅田。

対するヴォルティスのスタメンは以下の通り。
GKはオ・スンフン。DFは右から島村、エリゼウ、三木、西嶋。MFは右から島田、六車、ディビッドソン、柿谷。FWはトップ下に徳重、ワントップに佐藤。

両チームのスタメン

ヴォルティスの選手たちが新しいアウェイユニフォームを来て試合をしているのを初めて見たが、このユニフォームはヴォルティス史上、最も背番号の見やすいアウェイユニフォームだと思う。

前半は立ち上がりこそ鳥取が攻め込んだが、すぐにヴォルティスが反撃し、まずは6分、MF柿谷の左クロスにゴール正面でフリーのFW佐藤が頭で合わせ、GKに跳ね返されたこぼれ球をFW徳重が難なく押し込んで先制した。

先制ゴールを決めたFW徳重

鳥取も7分、正面左寄りでフリーでパスを受けたDF丁東浩がシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。ヴォルティスは11分、正面でフリーでパスを受けたMF六車がミドルシュートを放ったが、クロスバーを越えた。

ヴォルティスはさらに16分、ロングボールに裏へ抜け出した佐藤が、飛び出してきたGKとの一対一から無人のゴール目がけてループシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに跳ね返された。跳ね返りに詰めていなかったため、クリアされてしまったのはもったいなかった。

ヴォルティスはなおも16分、MF島田の左CKを起点として、島田の左クロスにDF島村が頭で合わせたが、これはGK小針にキャッチされた。23分には柿谷が左サイドから攻め込み、巧みなドリブルで相手をかわしてシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。

鳥取も27分、大きなサイドチェンジのパスを左サイドで受けた丁東浩が左クロスを送ると、ファーサイドのMF鶴見が頭で合わせたが、ポストの右へ外れた。鶴見は左SHでのスタートだったが、途中からFW金善aと入れ替わり、ヴォルティスゴールを脅かす。

ヴォルティスは31分、DF三木が腰を痛めて担架で運び出され、34分に平島と交代した。平島は右SBに入り、島村が三木の位置に回った。

すると37分、ヴォルティスは佐藤がペナルティエリア右角のすぐ右後ろで倒されてFKを獲得。これを38分に島田がゴール前へ蹴り込み、ファーサイドへと抜けて行ったボールを島村がゴールラインぎりぎりで拾ってクロスを送ると、逆サイドでフリーの佐藤が頭で折り返し、正面からDFエリゼウが豪快なボレーシュートを叩き込んだ。

劣勢の鳥取は38分、左SHに回っていた金善aを下げ、小井手を左SHに入れた。すると直後の40分、入ったばかりの小井手が正面左寄りでパスを受け、ドリブルでやや内側へ入り込むと、鮮やかなミドルシュートをゴール右隅へ叩き込んで1点を返した。

勢いづいた鳥取はさらに44分、左CKにファーサイドのDF戸川が頭で合わせたが、これはGKオ・スンフンがキャッチ。ヴォルティスもロスタイム2分、相手のパスミスを奪った徳重がドリブルでゴールに迫り、GKと一対一になったが、左から放ったシュートはGK小針に止められた。結局、ヴォルティスが2-1とリードして前半終了。

ピッチサイドに立つ美濃部監督

前半は地力に勝るヴォルティスが押し気味だったが、鳥取もしっかりとパスを回し、隙を見つけるや、すかさず裏へボールを入れてくる。スピードに乗った縦へのドリブルも脅威的で、なかなか魅力的な攻撃を仕掛けてくる。

ヴォルティスは後半の頭からオ・スンフンに代えて上野を投入した。後半は鳥取に決定的なチャンスこそ作らせないものの、自分たちもあまり有効な攻撃を仕掛けられない。14分には右クロスにニアサイドのFW徳重が頭で合わせたが、相手DFにクリアされた。直後の15分、徳重の右CKに島村が頭で合わせたが、ポストの左へ外れた。

選手交代を表示するビジョン

鳥取も22分、MF実信が正面左寄りからグラウンダーのミドルシュートを放ったが、GK上野にキャッチされた。ヴォルティスは24分には島田に代えて倉貫、27分には佐藤に代えて杉本を投入。すると28分、正面左寄りをドリブルで攻め上がった柿谷からパスを受けたDF西嶋がゴール前へクロスを送り、FW杉本が相手と競り合いながらヘディングシュートを放ったが、ポストの右へ外れた。

短い時間でアピールしたFW杉本

さらに34分には杉本が相手GKにプレスを変えてキックをチャージし、跳ね返りがGK小針に当たってCKを獲得。杉本の闘志あふれるプレーにスタンドから歓声が上がる。直後の34分、徳重の右CKにファーサイドの西嶋が頭で合わせたが、クロスバーを越えた。

何とか追いつきたい鳥取は35分、一気に3選手を入れ替え、FWをハメドと岡野のツートップにして反撃を試みる。対するヴォルティスも36分、ディビッドソンに代えて濱田をボランチに入れた。鳥取は42分、正面でクリアボールを拾った実信がフリーでミドルシュートを放ったが、GK上野がパンチングで弾き返した。

ピッチを駆ける鳥取FW岡野

結局、終盤は無理に攻めずに中盤でボールを回してしっかりと時間を食いつぶしたヴォルティスが、そのまま2-1で逃げ切り、先月のリーグ開幕戦に続いてまたも鳥取から勝利を収めた。

ゴール裏に挨拶して引き揚げる選手たち

試合後のヒーローインタビューには、2点目のゴールを決めたエリゼウが呼ばれた。ベガルタ仙台から移籍してきただけに、被災地への思いは強いはずだが、残念ながらインタビューの音声はスタジアムには流されなかった。

インタビューに応じるDFエリゼウ

ヴォルティス、慈善試合で鳥取に2−1
復興願い全力プレー

J's GOAL | ゲームサマリー(第一試合)
J's GOAL | ゲームサマリー(第二試合)

◎東日本大震災復興支援 中四国J2クラブ合同チャリティーマッチ 第一試合
 2011年4月2日12時キックオフ
 (ニンジニアスタジアム)観衆2,303人

愛媛FC  0(0−0)0  ファジアーノ岡山
       (0−0)

警告:岡=白谷(76分)、仙石(80分)

(愛媛FC)
GK 川北1
DF 関根13
   池田18
   高杉28
   三上14(→76分、前野7)
MF 渡邊4
   越智19
   石井11(→76分、小笠原23)
   杉浦10(→HT、東25)
FW ジョジマール9
   福田24(→62分、内田8)

(ファジアーノ岡山)
GK 真子21
DF 後藤3
   竹田18
   近藤4
MF 仙石28
   千明8
   澤口2
   岸田9
   白谷20
   小林14(→77分、臼井22)
FW 中野19

◎東日本大震災復興支援 中四国J2クラブ合同チャリティーマッチ 第二試合
 2011年4月2日14時30分キックオフ
 (ニンジニアスタジアム)観衆2,303人

ガイナーレ鳥取  1(1−2)2  徳島ヴォルティス
          (0−0)

得点:鳥=小井手(40分)
   徳=徳重(6分)、エリゼウ(38分)
警告:鳥=尾崎(74分)

(ガイナーレ鳥取)
GK 小針48
DF 尾崎2
   戸川4
   内間15
   丁東浩27
MF 美尾13(→80分、奥山25)
   服部6
   実信10
   鶴見17(→80分、岡野30)
FW 金善a16(→38分、小井手7)
   梅田8(→80分、ハメド9)

(徳島ヴォルティス)
GK オ・スンフン21(→HT、上野1)
DF 島村22
   エリゼウ4
   三木2(→34分、平島25)
   西嶋6
MF 六車15
   ディビッドソン純マーカス27(→80分、濱田14)
   島田10(→68分、倉貫8)
FW 柿谷13
   徳重7
   佐藤18(→72分、杉本19)
posted by ナカヲ at 23:45| 徳島 | Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2011-1/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/193895544
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。