2011年04月22日

被災地のためにできることを

3月6日の開幕戦から数えて48日。ついに明日、Jリーグが再開される。再開初戦の相手は水戸ホーリーホック。言うまでもなく東日本大震災の影響を大きく受けたクラブのひとつだ。

震災発生後、水戸は先月27日まで練習を中止。また、明日の試合会場であるホームスタジアムのケーズデンキスタジアム水戸はメインスタンドが著しく損傷して使用できない状況となっている。そしてホームタウンのある茨城県も地震、津波、さらには原発事故による農産物、海産物の出荷制限と風評被害による売上不振など、様々な形で大きな被害を受けた。

明日の試合は、震災後初めて被災地で開催されるプロサッカーの公式戦。この状況に水戸の選手たちが燃えないはずがない。被災地に勇気と元気を与えるため、いつも以上に気持ちを込めて、全力でこの一戦に臨んでくるはずだ。

そんな水戸とアウェイゲームを戦うヴォルティス。被災地の苦しみもよく分かるだけにチームとしてもサポーターとしても気持ちの持っていき方が難しいが、そうは言ってもできることは限られており、できることを気持ちを込めて全力でやるしかない。

選手たちには水戸の気迫に負けず、むしろそれを跳ね返すくらいの強い気持ちを見せることで、被災地に元気を与える熱い試合を演出してほしいし、サポーターもそんな選手たちを全力で後押しすることで試合を盛り上げたい。

水戸の選手たちの気持ちに押されて力を出せないようでは、水戸に対して、そして被災地のすべてのサッカーファンに対して失礼であり、また、被災された水戸の方々も、その程度の相手に勝ったところで震災に立ち向かうためのエネルギーを得ることはできないだろう。勝敗やスコアは別として、そんな試合だけは絶対にしてほしくない(その心配は不要とは思うが)。

そして、サポーターには試合中の応援以外にもできることがある。ヴォルティスのサポーターはヴォルティスをサポートする人であると同時に、Jリーグをサポートする人でもあるはずだ(Jリーグが開催されなければヴォルティスの試合も見られないのだから)。同じJリーグの仲間が苦しんでいる今、ヴォルティスだけでなくその対戦相手(とそのホームタウン)をもサポートする、それがサポーターのあるべき姿だろう。

試合中はもちろんヴォルティスの勝利のみを願って声援を送るが、試合前や試合後には、支援物資を届けたり、義援金を贈ったり、茨城県産の農産物を購入したりと、さまざまな形で被災地をサポートしたい。

さて、そろそろサッカーの話に入ろう。昨シーズンの水戸との対戦成績は2戦2勝。ホームでもアウェイでも2点差をつけて勝ったが、シーズンを通して一度も水戸に負けなかったのは、Jリーグ参入6年目にして初めてのことだった。

Jリーグでの通算対戦成績は5勝4分11敗(アウェイでは3勝2分6敗)と大きく負け越しており、相性が悪いというイメージが定着しているが、一昨年の10月に3-0で勝って以降は3連勝中であり、以前のような苦手意識は払しょくされつつある。

今シーズンの水戸は、かつて日本代表でも活躍した柱谷哲二氏を監督に、そして元徳島ヴォルティスの秋葉忠宏氏をヘッドコーチに迎え、開幕戦ではJ1からの降格組である京都サンガFCに2-1で競り勝った。

その後、震災の影響でチームとしての活動を休止していた時期もあったが、先月28日に活動を再開すると、今月3日の水戸商業高戦を皮切りに練習試合で5連勝。ジェフユナイテッド千葉に3-2、栃木SCに4-0と、J2で上位を狙う有力クラブからも勝利を収めており、被災地のクラブだからとなめてかかれば痛い目に遭うのは間違いない。

攻守の切り替えが早く、しっかりとブロックを作って相手の攻撃を跳ね返すと、鋭いカウンター攻撃で一気に攻め込んでくるなかなか厄介なチームだ。徳島県出身で国士館大から加入したルーキーDF塩谷も、さっそく守備の要として活躍しているようで、明日は故郷のチーム相手にいいところを見せようといっそう気合いを入れてくるだろう。

対するヴォルティスも、開幕戦ではJリーグ新加入のガイナーレ鳥取を1-0で下し、白星スタートを切った。その後の練習試合やチャリティーマッチでは、ファジアーノ岡山、愛媛FC、鳥取を破るなど6連勝をマークしたが、9日のセレッソ大阪戦では0-5の大敗を喫した。

開幕戦を故障のために欠場していた新加入のDFエリゼウが復帰したのは好材料であり、中断期間中にはFWキム・ジョンミンやGK長谷川などの新戦力も獲得した。この1ヶ月半で選手同士の連係も深まっているはずで、結果として今回の中断はチームにとってプラスに働いていると思われる。

セレッソ戦の大敗は確かに気になるが、むしろ再開の2週間前に課題が見つかったことは良かったのではないだろうか。この2週間できっちりと修正し、明日の試合では安定した守備を見せてくれることを期待したい。

天気予報によると、明日の水戸は生憎の空模様となるようで、また震度4以上の緊急地震速報が発令された場合は即、試合が中断されるとの決定も伝えられている。ハプニングや集中を削がれる事態の発生も十分に予想できるが、そうした外的要因に負けず、両チームの選手たちには被災地に元気を与える最高のプレーをお願いしたい。
J「震度4以上」緊急地震速報で即中断

そしてサポーターも、一人ひとりができる範囲で、応援するチームを、被災した仲間を、被災地を、そして日本を、全力でサポートしたい。チカラを一つに、前へ進もう、日本!

23日、水戸戦リーグ再開

【J2:第8節 水戸 vs 徳島】徳島側プレビュー:新たな使命を持ってリーグ再開。徳島は想いの全てを賭けてぶつかってくる水戸と激突する!
【J2:第8節 水戸 vs 徳島】水戸側プレビュー:茨城復興への第一歩。熱く、激しく、魂を揺さぶる一戦を。


posted by ナカヲ at 18:54| 徳島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2011-1/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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