2011年05月03日

讃岐、JFLホーム初戦飾る

今日は香川県営サッカー・ラグビー場へ日本フットボールリーグ(JFL)のカマタマーレ讃岐対横河武蔵野FCの試合を見に行った。今シーズンからJFLに昇格した讃岐にとって、今日の試合が記念すべきホームデビュー戦ということになる。高松市役所にはカマタマーレのJFL昇格を祝う懸垂幕が掲げられていた。

カマタマーレ讃岐の昇格を祝う懸垂幕

四国でのJFL開催は、愛媛FCがJFLに所属していた2005年以来6年ぶり。ちなみに、カマタマーレ讃岐の公式サイトのトップには「香川県で初めて開催されるJFL公式戦」と書いてあったが、それは真っ赤な嘘。初めてどころか、1999年にスタートした日本フットボールリーグの初年度開幕戦が行われた会場のひとつが、今日の試合会場である香川県営サッカー・ラグビー場だったのだから。

今日の高松は朝からどんよりとした曇り空で、気温もこの時期にしてはさほど高くない。試合前には薄日が射す時間帯もあったが、後半の序盤と試合後には多少、雨粒も落ちてきた。

会場に近づくと、大きな通りからサッカー・ラグビー場へ向かう狭い道路の入り口に進入禁止の立て看板が設置されていた。観客の少ない地域リーグでは問題にならなかったのだろうが、全国リーグともなると近隣住民への影響が大きいようだ。

進入禁止の立て看板

そしてサッカー・ラグビー場を囲む金網には「立ち見禁止」の貼り紙も貼られていた。ここは金網の外からピッチが丸見えなので、有料試合なのにお金を払わずに観戦できてしまうのだ。数年前にMIOびわこ草津がJFLに昇格して最初のホームゲームを見たことがあるが、その時も似たような感じのスタジアムで試合が行われた。ただ、その試合では一応、目隠し幕を設置するなどの努力は見えたのだが、讃岐はそうした努力もせず、貼り紙だけで済ませるつもりらしい。

立ち見禁止の貼り紙

スタジアムの正面から隣の香川県営野球場(レクザムスタジアム)にかけての道沿いには飲食ブースが並び、さまざまなご当地グルメが売られていた。

多度津名物「鍋ホルうどん」のブース 坂出名物「ぴっぴ飯」のブース

とくに讃岐うどんの人気店「もり家」や、讃岐B級グルメグランプリを獲得した「かっしゃ焼き」のブースには、開門後には行列ができていた。私はもり家には行ったことがあるので、食べたことがないかっしゃ焼きの方を食べてみた。一見、たこ焼きのように見えるが、中にはカレーソースと親鶏が入っていて、クセになりそうな味だ。

「もり家」のブース かっしゃ焼き

また、第二サッカー・ラグビー場の前の芝生広場には、キックターゲットや、「ガイナーズボールパーク」と名づけられたストラックアウトのようなアトラクションも用意されていた。今日はJFLの試合が終わった後の15時半から隣のレクザムスタジアムで四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズの試合も行われるため、共同のイベント企画なのだろう。

キックターゲット ガイナーズボールパーク レクザムスタジアムのスコアボード裏

グッズ売り場では昇格記念Tシャツや、JFL公式プログラムに讃岐のタオルマフラーとフラッグ、色紙をつけた「開幕記念セット」などが売られていた。JFL公式プログラムは1部1,000円だが、開幕記念セットも1,000円(昇格記念Tシャツつきは3,000円)。これはお買い得だ。

グッズ売り場 開幕記念セットTシャツ付き 開幕記念セットTシャツなし

記念すべきJFL昇格初年度のホーム開幕戦ということで、会場には大勢の来場者が詰めかけ、地元TV局も取材に訪れていた。

サポーターにインタビューするNHK高松局

入場口では讃岐のジュニアユースの選手と思われる子どもたちが募金箱を持って待ちかまえ、来場者に東日本大震災の復興支援のための義援金募金を呼び掛けていた。

義援金募金を呼びかける子どもたち

このスタジアムはメイン側の中央部に二階建てのスタンドがあり(二階は屋根つき)、ベンチシートが設置されているのだが、JFLの試合ではスタンド部分が後援会メンバーやスポンサーのためのエリアとなっており、一般の観客はそれ以外のエリア(すべて芝生エリア)にしか入れない。今までにJFLの試合は何度も見ているが、芝生エリア以外の席のチケットが(1試合分としては)一切売られていないスタジアムというのは初めて見た。

メインスタンド下段からの眺め

ホームゴール裏とメイン側ホーム寄りの芝生エリアの前にはずらりと讃岐のチームや選手の横断幕が掲げられていた。

メイン側ホーム寄りの横断幕 ホームゴール裏の横断幕

また、ホームゴール裏の芝生エリアとスタジアム外を隔てる金網には北野監督を応援する「讃岐鬼誠会」の幟が立てられていた。監督を応援する幟がこれだけ目立つように掲げられているのも珍しい。

讃岐鬼誠会の幟

試合前には香川県知事や高松市長が挨拶し、引き続き、子どもたちによるチアリーディングショーも行われた。

挨拶を終えた高松市長 子どもたちのチアダンス

アウェイゴール裏には横河武蔵野FCの横断幕が掲げられ、声出しサポーターが3人ほど集まって、トランペットに合わせて応援していた。

横河武蔵野FCのサポーター

対する讃岐の声出しサポーターはバックスタンドのホーム寄りに陣取り、選手入場時には恒例の「瀬戸の花嫁」を歌って出迎えた。振られている旗の中には岡本秀雄と書かれたものも見られる。

岡本秀雄のフラッグも見られる 瀬戸の花嫁を歌う讃岐のサポーター

そしていよいよ両チームの選手が入場。ホームの讃岐がアウェイ側、アウェイの横河がホーム側から出てきたのはどういう演出だったのだろうか?

両チームの選手入場

引き続き、両チームの選手が一緒になってメインスタンドに向かって「がんばろうニッポン!」の横断幕を掲げ、集合写真を撮影した。

横断幕を掲げて集合写真撮影

そしてキックオフ前には両チームの選手たちがセンターサークルに並び、会場全体で東日本大震災の犠牲者に対して黙祷を捧げた。黙祷が終わった後、両チームのサポーターから「がんばろうニッポン!」コールと「ソニー仙台」コールが送られた。

センターサークルに並んで黙祷

讃岐は開幕週が休みだったのでまだ1試合しか消化しておらず、現在1敗の16位。まだ勝利も勝ち点も得点も挙げたことがなく、今日のJFLホーム初戦で初得点、初勝利を挙げたいところだ。対する横河は現在1勝1敗の11位。開幕戦で優勝候補の一角、町田ゼルビアを破っており、なかなか手ごわいチームだ。

讃岐のスタメンは以下の通り。
GKは瀬口。DFは右から天羽、鈴木、神崎、下松。MFはボランチに中島と綱田、二列目に右から岡本、吉澤、飯塚。FWは西野のワントップ。

天羽良輔、岡本秀雄と元徳島ヴォルティスの2人がスタメンに名を連ねたほか、リザーブには元徳島ヴォルティス・セカンドのDF野口遼太とMF坂井優介も入っており、ヴォルティスサポーターとしては楽しみが膨らむ。

対する横河のスタメンは以下の通り。
GKは飯塚。DFは右から鹿野、瀬田、金守、小山。MFは右から都丸、平岩、岩田、高松。FWは小林と関野。

前半は立ち上がりから讃岐が主導権を握り、ワントップのFW西野にロングボールを当てたり、最終ラインの裏へパスを出して二列目の選手を走らせたりしてチャンスを作る。まずは2分、裏へのパスにMF飯塚が抜け出し、GKと一対一になったが、シュートは左ポストをかすめて左へ外れた。

横河も12分、FW小林が正面からミドルシュートを放ったが、これはGK瀬口がキャッチ。讃岐は14分、縦パスを受けた西野がトラップで右へ流れて正面右寄りからシュートを放ったが、GK飯塚がキャッチ。さらに17分にはカウンターで縦パスを受けたMF吉澤がつなぎ、正面左寄りでパスを受けた飯塚がシュートを放ったが、GK飯塚の正面へ。

その後も讃岐が押し気味に試合を進め、MF岡本が右サイドでロングボールにいち早く追いついてクロスを上げたり、ドリブル突破で相手を置き去りにしたりと、自慢のスピードを遺憾なく発揮するが、なかなかゴールには結びつかない。37分には正面左寄りでパスを受けた岡本がボレーシュートを放ったが、GK飯塚の正面を突いた。

俊足でチャンスを演出した讃岐MF岡本

讃岐は38分に負傷したMF中島に代えて坂井をトップ下に投入し、吉澤がボランチに回った。劣勢だった横河も40分頃から反撃に転じるが、決定機は作れないまま、スコアレスで前半を折り返した。

横河MF高松と讃岐MF中島の駆け引き 前半途中で投入された讃岐MF坂井

ハーフタイムには、15時半からレクザムスタジアムで試合を行う香川オリーブガイナーズの選手2名がピッチに登場し、ハシゴ観戦を呼び掛けた。前川勝彦投手はかつてNPBバファローズでエースとして活躍した選手で、昨シーズンはノーヒットノーランも達成している。

香川オリーブガイナーズの選手たち

後半は両チームが交互にチャンスを作るスリリングな展開が続く。まずは2分、横河はポストプレーからのマイナスのパスに正面へフリーで走り込んだMF都丸がミドルシュートを放ったが、ポストの右へ外れた。讃岐も5分、飯塚のパスを受けた岡本がマイナスのパスを送ると、吉澤が正面からミドルシュートを放ったが、こちらもポストの右へ外れた。

横河は14分、右クロスにファーサイドのMF高松が合わせたが、シュートはGK瀬口がキャッチ。讃岐もすぐにカウンターで反撃し、西野の右クロスに正面へ岡本が飛び込んだが、わずかに合わず。逆に横河は15分、MF岩田が正面左寄りでパスを受けてシュートを放ったが、GK瀬口がキャッチ。

讃岐は19分に中盤の競り合いの中で相手ボールを奪った岡本が倒れながらも前線へ縦パスを送り、これを受けた飯塚の左クロスに正面で吉澤が合わせたが、惜しくもクロスバーを越えた。

交互にチャンスが訪れ、どちらが先制してもおかしくない状況が続く中、讃岐は24分、正面左寄りでの岡本のポストプレーを起点に、西野が正面からシュートを放ったが、GK飯塚にキャッチされた。

しかし直後の24分、讃岐は左サイドでパスを受けた岡本がドリブルで攻め上がり、左クロスを送ると、西野が吉澤とワンツーパスを交換して正面からシュート。これが鮮やかに決まって待望の先制点を挙げた。讃岐の記念すべきJFL初得点ということになる。

記念すべき初ゴールを挙げた讃岐FW西野

讃岐はさらに41分、ロングボールに裏へ抜け出した途中出場のFW福嶋がペナルティエリア侵入直前で横河のDF瀬田に倒され、瀬田は決定機の阻止ということで一発退場に。これで数的優位に立った讃岐は、攻めるしかないため守備が薄くなった横河を相手に、何度も決定的なチャンスを作る。

ロスタイム3分には西野に代わって野口がピッチに登場。直後のロスタイム3分にはカウンターで縦パスに相手とうまく入れ替わって抜け出した飯塚が、ゴールめがけてドリブルで独走したが、GKとの一対一はGK飯塚にセーブされてしまった。飯塚が決定機を逃したのは今日二度目だ。さらにロスタイム5分にも飯塚の右クロスに正面へFW野口が飛び込むなど、讃岐の惜しいチャンスが続いたが、追加点は奪えないまま、1-0で試合終了。

ファイナルスコア

スコア以上に差のある内容で、讃岐がホーム開幕戦を勝利で飾った。2月に西日本社会人大会で見た時にはまだまだという印象を受けたが、今日の試合を見た限りではJFLでも上位を狙えそうだ。もう少し決定力を上げれば楽な戦いができるはずだが、それは今後の課題だろう。

バックスタンドに向かって挨拶する選手たち

試合後、メインスタンド前では北野監督と決勝ゴールを決めた西野のインタビューが行われ、出口では選手たちが観客をお見送りするファンサービスも行われた。かつてヴォルティスのユニフォームを着てプレーしていた4人すべてからサインをもらい、話をすることもできて、私としては大満足の企画だった。

ヒーローインタビューを受けるFW西野 ファンにサインするDF天羽

カマタマJFL初勝利/ホーム開幕2529人歓喜
カマタマ初勝利、頼みの西野決勝弾/JFL
これを弾みにJ入りだ/サポーター歓喜の初勝利

◎日本フットボールリーグ前期第9節 2011年5月3日13時キックオフ
 (香川県営サッカー・ラグビー場)観衆2,529人

カマタマーレ讃岐 1(0−0)0 横河武蔵野FC
          (1−0)

得点:讃=西野(69分)
警告:讃=西野(55分)、下松(64分)
   横=金守(6分)、関野(43分)
退場:横=瀬田(86分)

(カマタマーレ讃岐)
GK 瀬口24
DF 天羽2
   下松8
   鈴木20
   神崎22
MF 飯塚7
   吉澤10
   中島14(→37分、坂井13)
   綱田15
FW 西野11(→90+3分、野口17)
   岡本21(→84分、福嶋27)

(横河武蔵野FC)
GK 飯塚1
DF 小山2
   瀬田4
   鹿野5
   金守28
MF 高松10(→78分、加藤14)
   都丸20(→71分、永露22)
   平岩25(→78分、常盤13)
   岩田26
FW 小林9
   関野11


posted by ナカヲ at 22:56| 徳島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2011-1/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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