2011年05月20日

J1タイ記録の5戦連続引分

今日は大阪市のキンチョウスタジアムへJリーグ1部第12節のセレッソ大阪対川崎フロンターレを見に行った。昼間の大阪は暑かったが、ナイトゲームということでさすがに気温も下がってきて、やや肌寒く感じられる。

キンチョウスタジアムは正式名称を大阪市長居球技場といい、従来は人工芝の球技場だったが、昨シーズンから天然芝に張り替えられてセレッソが公式戦での使用を開始、それに合わせてネーミングライツが導入された。

すぐ隣は大阪市長居陸上競技場で、ちょうどメインスタンドが背中合わせになる位置に建っている。そのため、飲食売店などはキンチョウスタジアムの周辺だけでなく、陸上競技場の壁面に沿った場所にも設置されていた。

キンチョウスタジアムの正面 メインスタンドの外観

スタジアム正面の関係者入り口前には、大口スポンサーの日本ハムのマスコットキャラクター「ハムリンズ」のかきわりが立っていた。

ハムリンズのかきわり

メインスタンド側の入場口は2階コンコースになるが、コンコースへ向かう階段の下では「がんばろう!宮城」と書かれたTシャツやタオルなどが販売されていた。

メインスタンドのコンコース 「がんばろう!宮城」グッズ販売

正式名称が「長居球技場」であることからも分かるように、ここは球技専用スタジアムなのでスタンドからピッチまでが非常に近く、とても見やすい。また、メインスタンドの傾斜もかなりきつく、俯瞰する感じでピッチ全体を眺めることができる。

メインスタンド最前列からの眺め 最前列からメインスタンドを見上げる

ゴール裏は右がホーム側となっており、ホーム側はピッチに近く、階段状で傾斜もあるものの、アウェイ側はピッチからやや離れている上に傾斜が非常に緩い芝生エリアで、見づらそうだ。アウェイの洗礼とはよく聞くが、ここまで意図的に露骨な差をつけているスタジアムも珍しい。

アウェイゴール裏スタンド ホームゴール裏スタンド

バックスタンドはメインスタンドほど傾斜はきつくないが、やはりピッチに近いので見やすそうだ。とくに夕方の時間帯は西日を正面に受けるメインスタンドよりも見やすいという評判だ。ちなみに、バックスタンドの後ろにはJR阪和線が通っており、試合中も電車が走り抜ける。

メインスタンド上部からの眺め

ゴール裏とバックスタンドの間のコーナーにはスタンドはなく、仮設トイレや売店と思われるテントが設置されていた。

ゴール裏とバックスタンドの間

そんな見やすいスタジアムで、立地も大阪市街から近くて申し分ないのだが、平日のナイトゲームということもあってか、観客はあまり入っていない。ホームゴール裏こそ満員だが、その他はかなり空席が目立っている。おそらくセレッソの成績も影響しているのだろう。

ホームゴール裏は満員 アウェイゴール裏

セレッソは現在、J1では4試合連続引き分け中で、ここまで4分1敗の勝ち点4、14位と下位に沈んでいる。キンチョウスタジアムでは昨シーズンの開場以来6勝4分と負けがなく、不敗神話が続いているが、今のセレッソに必要なのは引き分けではなく白星。クルピ監督の手腕に期待がかかる。

ピッチ中央に掲げられたフラッグ ビジョンに映し出されたクルピ監督

対する川崎は現在、3勝3敗の勝ち点9で10位。4月23日のJリーグ再開後、4試合でわずか2ゴールと自慢の攻撃力が鳴りを潜めていたが、前節は鹿島アントラーズから3得点を奪い、復調の兆しを見せている。ちなみに川崎と言えば、今シーズンから徳島県出身のDF實藤が加入したが、前節までまだ一度も試合に出場していない。

ビジョンに表示された両チームのエンブレム フェアプレーフラッグと両チームのフラッグ

さて、今日は東住吉区民デーということで、試合前には両チームと審判団に記念品の贈呈が行われ、東住吉区のマスコットキャラクター「なっぴー」もピッチに姿を現した。

選手、審判へ記念品贈呈 東住吉区のマスコット「なっぴー」

セレッソのスタメンは以下の通り。
GKはキム・ジンヒョン。DFは右から高橋、茂庭、上本、丸橋。MFはボランチにマルチネスとキム・ボギョン、二列目に右から倉田、清武、乾。FWはピンパォンのワントップ。

セレッソのスタメン

対する川崎のスタメンは以下の通り。残念ながら實藤はベンチスタートだった。
GKは相澤。DFは右から田中、井川、菊地、小宮山。MFはボランチに柴崎と中村、右に山瀬、左に登里。FWはトップ下にジュニーニョ、ワントップに矢島。

川崎のスタメン 川崎のベンチ入りメンバー

前半はまず2分、セレッソが左サイドから攻め込み、DF丸橋の左スローインをバイタルエリア左寄りで受けたMFマルチネスが縦にドリブル突破して左クロスを上げると、ファーサイドからフリーのDF高橋がダイレクトでシュートを放ったが、クロスバーを越えた。

その後は川崎が前線から積極的にプレスをかけて主導権を握る。10分にはFWジュニーニョのスルーパスをMF山瀬が右寄りで受け、ドリブルでペナルティエリアまで入ってグラウンダーのシュートを放ったが、GKキム・ジンヒョンが弾いてDF茂庭がクリア。セレッソも16分、MF倉田が左寄りをドリブルで攻め上がり、正面でパスを受けたMF乾がシュートを狙ったが、DF井川にブロックされた。

逆に川崎は17分、DF小宮山のパスを左サイドで受けたMF登里がドリブルでペナルティエリアまでボールを運び、マイナスのパスを受けたFW矢島がドリブルから再び登里へパスを返すと、ペナルティエリアの左から登里がクロスを上げた。これにニアサイドでフリーの山瀬が頭で合わせ、GKキム・ジンヒョンが足元でキャッチしようとしたものの、ファンブルしてそのままゴールラインを越え、川崎の先制ゴールが決まった。

さらに川崎は29分、自陣で相手ボールを奪ったMF柴崎からMF中村、山瀬と縦に素早くパスをつなぎ、山瀬が落としたボールをハーフウェイ付近で受けたジュニーニョがドリブルから左寄りでフリーの矢島へパス。すると矢島は正面やや左寄りの山瀬とお互いにフリーでワンツーパスを交換し、ワントラップして左の角度のない位置からニアサイドを抜くシュートを決めた。セレッソの守備を完璧に崩したゴールだった。

対するセレッソも半ば頃から少しずつ攻め込む場面を作り始めたが、シュートを打つ前に潰されてしまう。逆に川崎は34分、DF田中の右クロスにファーサイドでフリーの柴崎が合わせたが、惜しくもミートせずGKキム・ジンヒョンにキャッチされた。川崎は41分にもハーフウェイ付近でジュニーニョのパスを受けた柴崎がドリブルで正面やや左寄りを攻め上がり、そのままペナルティエリアまで入ってシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。

42分には右サイドで中村のパスを受けた登里がドリブルから浮き球のパスを正面の裏のスペースへ送り、そこへジュニーニョが走り込んだが、飛び出してきたGKキム・ジンヒョンの頭上を越すループシュートはキム・ジンヒョンの足をかすめてポストの左へ外れた。その後も川崎の攻勢が続いたが、セレッソは何とかしのぎ、0-2でハーフタイムを迎えた。ほぼ川崎のワンサイドゲームと言ってもいい前半だった。

シューッと! ひと吹き キンチョール

しかし後半に入るとセレッソも反撃に転じ、まずは3分、右サイドの高橋が中央でフリーの乾へパスを送ると、乾がヒールで左へ落とし、そこへフリーで走り込んだマルチネスが強烈なミドルシュートを放ったが、GK相澤にセーブされた。対する川崎も3分、矢島のパスに左寄りへ抜け出した登里がフリーで左クロスを上げると、正面へ走り込んだ山瀬が頭で合わせたが、クロスバーを越えた。

セレッソはさらに6分、丸橋のパスを正面やや左寄りで受けたマルチネスがミドルシュートを放ったが、GK相澤がわずかに触ってポストの右へ外れた。しかし直後の7分、MFキム・ボギョンの右CKに正面でMF清武が頭で合わせて1点を返した。

勢いに乗るセレッソは9分、最終ラインにプレスをかけると倉田が正面やや右寄りで井川からボールを奪い、ドリブルからグラウンダーのシュートを放ったが、GK相澤の正面を突いた。同じく9分、今度はルーズボールを拾ったキム・ボギョンのパスを右サイドで清武が受け、右アーリークロスを上げると、正面へフリーで走り込んだFWピンパォンがダイレクトで合わせてあっという間に同点に追いついた。さすがはキンチョウスタジアムで不敗神話を誇るセレッソだ。

一気に逆転を狙うセレッソは11分、清武が中央から大きく左へ展開し、丸橋のグラウンダーの左アーリークロスにニアサイドへ走り込んだピンパォンが合わせたが、GK相澤が飛び出してきたこともあって、わずかにポストの左へ外れた。

その後は再び川崎が押し気味に試合を進め、12分には中村の右CKに正面やや右寄りで矢島が頭で合わせたが、ワンバウンドのシュートはGKキム・ジンヒョンがキャッチ。17分には左サイドのDF菊地から正面左寄りでパスを受けた登里がドリブルからミドルシュートを放ったが、ポストの右へ外れた。

セレッソも19分、キム・ボギョンの右CKからクリアボールを左サイドで拾ったキム・ボギョンがグラウンダーのミドルシュートを放ったが、左へ外れてGK相澤が弾き出した。その後は一進一退の攻防が続き、川崎は26分、途中出場のMF楠神のドリブルからパスを受けた中村が左寄りでグラウンダーの縦パスを送ると、これを山瀬がワントラップでうまく裏へ落として左からグラウンダーのシュートを放ったが、ポストの右へ外れた。

しかし川崎は直後の27分、味方のクリアボールを自陣の右寄りで途中出場のFW小林が落とし、これを受けた楠神のダイレクトの縦パスを今度は矢島が落とすと、小林がダイレクトで右寄りの裏のスペースへスルーパスを送った。そこへ走り込んだ矢島からすぐ左でパスを受けた楠神がドリブルでペナルティエリアへ侵入し、正面でフリーの小林へ横パスを送ると、小林がGKとの一対一からゴール左隅へシュートを流し込んで勝ち越しに成功した。これもカウンターからテンポの速いパス回しでセレッソの守備を完璧に崩したゴールだった。

さらに川崎は29分、センターサークルの左で中村の縦パスを受けた小林が右寄りでフリーの山瀬へパスを送り、山瀬がドリブルで正面へ入り込んでシュートを放ったが、クロスバーを越えた。逆にセレッソも30分、マルチネスのサイドチェンジのパスをペナルティエリアの右で受けた高橋が右からクロス気味のシュートを放ったが、GK相澤がセーブ。

一気に突き放して試合を決めたい川崎は33分、左寄りでマルチネスのトラップミスを奪った山瀬がドリブルから縦パスを送り、これに反応した楠神がドリブルで対面したDF上本をかわして左からシュートを放ったが、わずかにポストの右へ外れた。

34分には中村のパスを左寄りで受けた小林がドリブルから縦パスを送り、ペナルティアーク付近で山瀬がつないだボールを矢島が正面からシュートしたが、上本の足に当たってGKキム・ジンヒョンのセーブに阻まれた。

それでもあきらめないセレッソは36分、またもキム・ボギョンが右CKをゴール前へ蹴り込むと、今度はニアサイドの競り合いの中でマルチネスに覆い被さった川崎の田中の頭に当たったボールがゴールに飛び込み、オウンゴールで再び同点に追いついた。川崎にとっては何ともアンラッキーな失点だった。

その後はまた川崎が攻め込むが、セレッソはしっかり守って逆に縦に速い攻めでチャンスを作る。39分にはGKキム・ジンヒョンからのロングフィードが流れ、ワンバウンドしたボールを正面で清武が頭で落とすと、これを倉田が左寄りからダイレクトボレーでシュートしたが、クロスバーを越えた。

セレッソは44分にも左サイドの丸橋からパスを受けたキム・ボギョンがドリブルで粘ってつなぎ、正面から清武がふわりと浮かせた縦パスを裏へ送ると、正面やや左寄りへ倉田が走り込んで胸トラップからシュートを放ったが、GK相澤の飛び出しもあってクロスバーを越えた。

その後も両チームが激しく攻め合ったが、お互いに厳しい守備で決定機を作らせない。結局、どちらも4点目のゴールは奪えず、そのまま3-3で試合終了。

ファイナルスコア

第三者としてはとても面白い点の取り合いだった。前半の一方的な展開を考えればセレッソは2点差をよく追いついたと思うが、今シーズンまだJ1では未勝利ということもあり、スタンドからは大きなブーイングの声が飛んでいた。

これでセレッソは開幕戦に敗れた後、5試合連続の引き分けとなり、2009年にアルビレックス新潟が作ったJ1最多記録に並んだ(J2では2004年に水戸ホーリーホックが8試合連続引き分けを記録しており、これがJリーグ最多記録となる)。

それでもホームゴール裏には「ダービー=絶対勝利」という横断幕が登場し、来週、万博記念競技場で行われるガンバ大阪とのAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16へ向けて気持ちを切り替えていた。

「ダービー=絶対勝利」の横断幕

川崎では徳島県出身のDF實藤は残念ながら今回も出番はなく、Jリーグデビューはお預けとなった。一方、同じ四国の香川西高出身のMF登里は後半18分まででベンチに退いたが、ドリブルやクロスで多くの見せ場を作り、非常に良かったと思う。私がJFAプリンスリーグU-18四国を見始めた頃、香川西でプレーしていた選手だが、これほどの選手に成長するとは思ってもみなかった。川崎のスカウトの慧眼には感心させられる。

J's GOAL | ゲームサマリー

◎Jリーグ1部第12節 2011年5月20日19時キックオフ
 (キンチョウスタジアム)観衆7,712人

セレッソ大阪  3(0−2)3  川崎フロンターレ
         (3−1)

得点:大=清武(52分)、ピンパォン(54分)、OG(81分)
   川=山瀬(17分)、矢島(29分)、小林(72分)
警告:大=ピンパォン(8分)、乾(33分)、上本(65分)、中後(90分)、
     高橋(90+4分)、マルチネス(90+5分)

(セレッソ大阪)
GK キム・ジンヒョン21
DF 高橋20
   茂庭3
   上本22
   丸橋14
MF マルチネス10
   キム・ボギョン16
   乾7(→77分、小松15)
   清武13
   倉田23
FW ピンパォン9(→83分、中後5)

(川崎フロンターレ)
GK 相澤1
DF 田中3
   井川4
   菊地17
   小宮山8
MF 中村14
   柴崎19
   登里23(→63分、楠神16)
   山瀬13(→89分、久木野29)
FW 矢島9
   ジュニーニョ10(→HT、小林11)


posted by ナカヲ at 23:53| 徳島 | Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2011-1/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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