2011年05月21日

反田率いるルネス、痛い連敗

今日は大阪府の万博記念公園総合スポーツ広場サッカー場(万博・大阪サッカーグラウンド)へ関西社会人リーグ2部の第6節を見に行った。今日の大阪は晴れたり曇ったりの天気で、気温がかなり高く、風が止むととても暑い。

万博記念公園内にはJ1のガンバ大阪が試合を行う万博記念競技場の他にもたくさんのサッカーのグラウンドがあるが、ここは万博記念公園の一番南に位置する総合スポーツ広場のサッカー場で、大阪府サッカー協会が整備した人工芝のグラウンドだ。

スタンドなどはなく、ピッチを囲うフェンスの外から試合を観戦することになるが、フェンスの前にバナーが張られていたり、ミニゴールが並べられていたりするので見づらいことこの上ない。しかも、フェンスの網目が細かいので写真も撮りづらい。

総合スポーツ広場のフェンス サッカー場の周りを囲うフェンス

ゴール裏やバックスタンドにあたる側のフェンス際からも観戦できればまた違うのかもしれないが、メインスタンドにあたる側にしか入れない構造になっているので、観客はメイン側のフェンスの前に置かれた障害物と障害物の間からピッチを覗くような格好になる。当然、手前側のコーナー付近のプレーは全く見えない。

中には迷惑を顧みずにフェンス中央の選手・関係者出入口のドアを開け放ち、そこに立って観戦している観客もいたが、そうでもしないと見づらくて仕方がない。もともと観戦を想定した施設ではないとはいえ、もう少し何とかならないものだろうか。

メイン側中央の選手入場口からの眺め

第一試合は京都紫光クラブ対神戸FC1970代表。紫光は1922年に京都府師範学校のOBチームとして誕生し、1993年の京都パープルサンガや教育研究社FCへの分裂を経て、今年で創設90周年を迎える名門クラブだ。

関西リーグが2部制となった2005年以降はほぼ毎年2部リーグに所属しており、今シーズンは6年ぶりの1部昇格を狙っている。現在は2勝3分の勝ち点9と、2部リーグ唯一の無敗チームだが、引き分けの多さが響いて3位にとどまっている。

対する神戸FCは1970年に創設された、日本で初めての法人格を持つサッカークラブで、多くの年代別チームや女子チームを抱えており、そのトップに位置するのが「神戸FC1970代表」だ(昨シーズンまでは「シニアA」と呼ばれていた)。

2005年には関西リーグ1部で2位に入るなど、長年、関西の社会人サッカー界を代表する強豪クラブとして活躍してきたが、一昨年ついに2部に降格し、今シーズンはここまで1分4敗とまだ白星がない。今日こそ初勝利を挙げて最下位脱出への足がかりをつかみたいところだ。

京都のスタメンは以下の通り。
GKは中路。DFは右から岡本、渡部肇、渡部聡、細田。MFはボランチに阿部とキム・テハ、二列目に右から種子田、日和、北風。FWは茶木のワントップ。

対する神戸のスタメンは以下の通り。
GKは浜畑。DFは右から生友、平松、大村、碓井。MFは右から山崎、佐々木、石田、松沢。FWは江川と和田。

前半の立ち上がりは互角だったが、徐々に神戸が優位に立ち、まずは11分、DF碓井の左クロスにニアサイドのFW和田がダイレクトで合わせたが、クロスバーを越えた。神戸は13分にもMF石田のパスを受けたMF松沢の左クロスに、相手と競り合いながらFW江川がニアサイドへ飛び込んだが、このシュートもクロスバーを越えた。

神戸FCのボランチを務めたMF石田

さらに攻勢を強める神戸は14分、和田が右寄りからグラウンダーのシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。18分には右サイドから攻め込んだMF山崎がそのままシュートを放ったが、GK中路に跳ね返された。

20分過ぎからはようやく京都も落ちつきを取り戻し、中盤で一進一退の攻防が続く。神戸は34分、和田が正面右寄りからドリブルで攻め込み、そのままシュートを放ったが、GK中路がキャッチ。京都も40分、MF阿部が正面からミドルシュートを放ったが、GK浜畑がしっかり押さえた。

結局、神戸が押し気味とはいえ、両チームともに決定機を作れないまま、スコアレスで前半を折り返した。前節まで無敗の京都と未勝利の神戸の対戦だが、それが逆ではないのかと思えるような内容の前半だった。

後半に入っても立ち上がりから神戸が攻め込み、3分には左CKに正面の和田が頭で合わせたが、ポストの右へ外れた。劣勢を打開すべく、京都は11分にMFキム・テハに代えてMF石塚を、さらに13分にはMF北風に代えてMF山田を投入した。

するとこれがピタリと当たり、16分には山田のドリブル突破が相手のファウルを誘って好位置でFKを獲得。このチャンスは決められなかったものの、18分には山田のパスを左サイドで受けた石塚がドリブルで中へ入り込み、FW茶木とのワンツーから豪快なシュートを叩き込んで先制した。

その後も京都が試合の主導権を握り、ボールを回して時間を使いながら、チャンスと見るや攻め立てる。29分には左サイドで得たFKをDF細田がゴール前へ蹴り込み、ファーサイドへ茶木が飛び込んだが、合わせられず。

30分には正面へ走り込んでこぼれ球を拾った石塚がグラウンダーのミドルシュートをを放ち、これがゴール右隅を襲ったが、GK浜畑がセーブ。35分にはカウンターからMF種子田が左サイドをドリブル突破し、そのまま中へ入ってシュートを放ったが、左ポストに弾かれた。

さらに39分には神戸の碓井が2枚目の警告を受けて退場し、京都の優位はますます顕著になる。40分には石塚のスルーパスに茶木が左寄りへ抜け出してシュートを放ったが、GK浜畑がよく跳ね返した。42分にも縦パスを受けた茶木が正面からシュートを放ったが、ポストの右へ外れた。

そして44分、山田が右寄りから放ったシュートはクロスバーを叩いたものの、跳ね返りをつないで山田の浮き球のパスを受けた種子田が正面からダメ押しのゴールを決めた。京都はロスタイム3分にも途中出場のMF藤田のパスを右サイドで受けたDF岡本が右からシュートを放ったが、これはGK浜畑がキャッチ。

ダメ押し点を決めた京都MF種子田

結局、選手交代で息を吹き返した京都がそのまま2-0で勝利を収め、これで開幕から6試合負けなしを継続するとともに、この後試合を控える上位の2チームにプレッシャーをかけた。神戸は後半開始早々までは優位に試合を進めていたが、1点が遠く、またしても初勝利はならなかった。

第二試合はOKFC対ルネス学園甲賀SC。OKFCはOsaka Korean Football Clubの略で、その名の通り大阪で活動する在日朝鮮人のクラブチームだ。昨シーズンは大阪社会人リーグ1部で2位に入って関西府県リーグ決勝大会に出場し、そこでも2位に入って入れ替え戦へ進出。そして入れ替え戦で三菱重工神戸を下して見事、関西リーグ入りを決めた。

関西リーグ初参戦となった今シーズンはここまで1勝1分3敗の勝ち点4で、8チーム中の7位と苦しんでいるが、前節、神戸FCを下して初勝利を挙げた勢いを今日の試合にも持ち込み、初の連勝を飾りたい。

対するルネスは甲賀健康医療専門学校のクラブチームで、2009年には徳島ヴォルティスユース出身で現在はJFLのSAGAWA SHIGA FCで活躍するMF濱田雄太の驚異的な活躍もあって関西リーグ2部で2位に入り、初の1部昇格を果たした。しかし昨シーズンはわずか1勝の最下位に終わり、わずか一年で2部へ戻ってきてしまった。

今シーズンは徳島ヴォルティスユースや徳島ヴォルティス・セカンドでも活躍したMF反田和宏選手がキャプテンを務め、前節が始まる前までは3勝1分で首位に立っていたが、前節はディアブロッサ高田FCに0-6という屈辱的大敗を喫し、高田に得失点差で抜かれて2位に後退した。

キャプテンの反田はヴォルティスでは守備的MFを任されることが多かったが、ルネスでは攻撃的MFやFWも務めているようで、昨シーズンは年間3得点、そして今年は5試合で早くも3得点を挙げている。また、ヴォルティスユース出身者では1年生のGK津司啓太選手も前節まで3試合連続でベンチ入りを果たしており、公式戦デビューが待ち望まれる。

OKFCのスタメンは以下の通り。
GKは金景大。DFは右から金泰弘、池端、中谷、朴帝宣。MFはボランチに趙栄基と和田、二列目に右から姜慶太、趙龍浩、大原。FWは安泰成のワントップ。
ちなみにワントップの安泰成はDF登録だが、高さと運動量を買われてFWで起用されていた。

ルネスのスタメンは以下の通り。
GKは鳥家。DFは右から畠田、佐藤、山口、中野。MFはボランチに松本と岡田、二列目に右から梶原、月城、反田。FWは上原のワントップ。
残念ながら津司は4試合ぶりにベンチから外れ、スタメンの集合写真を撮影したり、ピッチの外から声援を送ったりしていた。

ルネスのスタメン

前半は半ば頃までOKFCがやや押し気味に試合を進め、裏へ放り込んではFW安泰成を走らせてくるが、ルネスもきっちりと対応して決定機を作らせない。OKFCは7分、ペナルティエリアの右後ろで得たFKをDF朴帝宣がゴール前へ蹴り込み、ファーサイドのDF池端が合わせたが、ポストの左へ外れた。22分には左クロスに正面へ飛び込んだ安泰成が合わせたが、ポストの右へ外れた。

一方のルネスは半ば頃まで全くチャンスを作れず、遠目からシュートを放つのみだったが、次第に反撃に転じると、35分には正面右寄りでMF月城のパスを受けたFW上原がシュートを放ち、さらにこぼれ球を拾った月城が惜しいシュートを放ったが、クロスバーに跳ね返された。ルネスは41分にもMF反田が正面右寄りへ流れ、パス交換からシュートを放ったが、GK金景大に跳ね返された。結局、スコアレスのまま前半終了。

ルネスのキャプテンMF反田 トップ下を務めたOKFCのMF趙龍浩

後半に入ってもルネスのペースは続き、7分にはMF畠田のスルーパスに右寄りへ抜け出したMF梶原が右からシュートを放ったが、OKFCのDFがゴールラインぎりぎりでクリアして失点を免れた。

しかし10分、ルネスにアクシデントが発生する。ロングボールをキャッチしようとしたルネスのGK鳥家にOKFCの安泰成が猛然と突っ込み、激突して鳥家が負傷。安泰成には警告が与えられたが、鳥家はピッチに戻れず、5分間の中断の後、泊に交代した。前節までは津司がリザーブに入っていたのだが、今日はベンチから外れており、惜しくもリーグ初出場を逃すことになった。

この交代でルネスに動揺が走り、再びOKFCがリズムを取り戻す。16分にはMF趙栄基が正面からグラウンダーのミドルシュートを放ったが、これはGK泊がキャッチ。しかし19分、GK金景大のロングフィードに抜け出した安泰成がGKとの一対一をきっちりと決め、OKFCが先制した。

先制点を決めたOKFCのFW安泰成

OKFCは23分にも左クロスにファーサイドで途中出場のMF趙尚熙が合わせたが、右サイドネットへ。ルネスも30分、月城のスルーパスに梶原が裏へ抜け出したが、戻ってきたOKFCの選手に囲まれ、シュートはポストの左へ外れた。

逆にOKFCは35分、安泰成のパスをフリーで受けた趙尚熙が右から鮮やかなミドルシュートを決めて貴重な2点目を奪う。さらに37分にも朴帝宣の左クロスに途中出場のMF金元気が飛び込んだが、これはルネスの選手がブロック。

ルネスは40分、ドリブルで攻め上がった月城が右寄りからミドルシュートを放ったが、GK金景大にキャッチされた。OKFCも40分、金元気が裏へ抜け出してGKと一対一になったが、シュートはGK泊がセーブ。44分にはMF和田が右寄りをドリブル突破してシュートを放ったが、これもGK泊がセーブした。

結局、そのまま2-0で試合終了。フィジカルと運動量で上回るOKFCが、ルネスに自分たちのサッカーをさせず、完封で連勝を飾った。ルネスはたびたび相手に最終ラインの裏を取られ、攻撃面でもほとんど決定機を作れなかった。開幕から4試合負けなしと好スタートを切ったものの、ここへ来て壁にぶつかったという印象だ。反田キャプテンの下、チーム一丸となってこの試練を乗り越え、目標の1部復帰を果たしてほしい。

◎関西社会人リーグ2部第6節 2011年5月21日12時キックオフ
 (万博記念公園総合スポーツ広場サッカー場(万博・大阪サッカーグラウンド))
 観衆35人

京都紫光クラブ  2(0−0)0  神戸FC1970代表
          (2−0)

得点:京=石塚(63分)、種子田(88分)
警告:京=日和(33分)
   神=碓井(42分、84分)
退場:神=碓井(84分=警告2枚)

(京都紫光クラブ)
GK 中路51
DF 岡本46
   渡部肇3
   渡部聡26
   細田14
MF キム・テハ6(→57分、石塚8)
   阿部42
   種子田10(→88分、藤田9)
   北風23(→58分、山田22)
FW 茶木11
   日和7

(神戸FC1970代表)
GK 浜畑1
DF 大村4
MF 石田6(→75分、大野7)
   生友13
   松沢14
   碓井17
   平松18
   佐々木20
FW 山崎9(→43分、木谷23)
   和田19
   江川27(→60分、吉田5)

◎関西社会人リーグ2部第6節 2011年5月21日14時30分キックオフ
 (万博記念公園総合スポーツ広場サッカー場(万博・大阪サッカーグラウンド))
 観衆60人

OKFC  2(0−0)0  ルネス学園甲賀SC
       (2−0)

得点:O=安泰成(64分)、趙尚熙(80分)
警告:O=安泰成(60分)、金永天(90+5分)

(OKFC)
GK 金景大13
DF 池端3
   中谷18
   金泰弘6
   朴帝宣23
MF 趙栄基8
   和田15
   趙龍浩9
   大原28(→57分、金元気7)
   姜慶太19(→36分、趙尚熙10)
FW 安泰成24(→88分、金永天29)

(ルネス学園甲賀SC)
GK 鳥家17(→60分、泊1)
DF 山口2
   中野4
   佐藤5
   松本6
MF 月城9
   反田10
   梶原11
   岡田22
   畠田24
FW 上原25(→71分、村井14)


posted by ナカヲ at 18:43| 徳島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Soccer 2011-1/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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