2011年05月22日

東海L無敗対決は岐阜快勝

今日は三重県の石垣池公園陸上競技場へ東海社会人リーグ1部の第3節、FC鈴鹿ランポーレ対FC岐阜SECONDを見に行った。あいにくの空模様で、試合前にはまとまった雨が降っていたが、次第に雨脚は弱まり、キックオフ後まもなくして完全に止んだ。気温も下がってきたので、涼しくて過ごしやすいが、ピッチはかなり水を含んでいるのではないかと思われる。

メインスタンド上段からの眺め

石垣池公園陸上競技場は鈴鹿サーキットからほど近い、伊勢鉄道玉垣駅のすぐそばという好立地に位置している。伊勢鉄道は四日市から鈴鹿を通って津に至る短いローカル線で、1両編成の車両がのんびりと走っている。ちなみに、陸上競技場からも車両が走る様子が見える。

伊勢鉄道の車両

石垣池公園は、陸上競技場と野球場とプールを備えた運動公園で、名前にちなんだものだろうか、入口には石垣が築かれ、陸上競技場の前にも堀と石垣がある。

石垣池公園の入口 陸上競技場の前の堀と石垣

この陸上競技場はメインスタンドとピッチが非常に近いうえ、メインスタンドには適切な高さと角度があって、とても見やすい。また、メインスタンドの真ん中には屋根もあり、雨や陽射しをしのいでくれる。席数は少ないが、なかなかの施設だ。

メインスタンド

メインスタンド以外には観覧席などはなく、周囲をフェンスに囲まれている。フェンスの向こうから観戦することもできなくはないが、ピッチレベルなので見づらい。理由は分からないが、今日の試合ではホームチームがメインスタンドから見て右側に陣取っていた。

ホームゴール裏からの眺め アウェイゴール裏

さて、ランポーレはもともと名張市のクラブで、2006年に名張市出身の小説家・江戸川乱歩にちなんでランポーレと名乗ったが、2009年からは本拠地を鈴鹿に移して活動している。ランポーレに名称変更した2006年に東海社会人トーナメントを制して東海リーグ2部昇格を決め、鈴鹿に移転した2009年には東海リーグ2部で優勝して1部へ昇格した。昨シーズンの東海リーグ1部では4位に入り、今シーズンは前節まで1勝1分の勝ち点4。首位と同勝ち点ながら得失点差で2位につけている。

対する岐阜SECONDはその名の通りFC岐阜のアマチュアチームで、来年開催されるぎふ清流国体の強化指定チームにもなっている。2008年に岐阜県リーグ2部、翌2009年には同1部をいずれも全勝で制覇し、昨シーズンは東海リーグ2部でも優勝して今シーズンから1部に昇格してきた。また、天皇杯にも岐阜県代表として2008年から3年連続で出場している。

昇格1年目となる今シーズンは開幕戦で元JFLのFC刈谷を破ると、前節は昨シーズンの覇者・shizuoka.藤枝MYFCと引き分け、ここまで1勝1分の勝ち点4。首位と同勝ち点で並び、得失点差で3位につけている。

メインスタンド裏のコンコースにはグッズ売り場が設置され、鈴鹿のチームグッズや東海リーグのパンフレットなどが販売されていた。

コンコースのグッズ売り場

試合前にはピッチ内でキッズサッカーが行われる予定だったが、天候不良のために中止となり、参加予定だった子どもたちはスタンドから試合を観戦。スタンド最前列に置かれた、ペットボトルのマラカスを手に盛り上がっていた。

ペットボトルのマラカス

バック側に掲げられたスポンサー幕には「Jのつく場所」「Jリーグ」などの文字が並んでいる。近い将来、三重県にJリーグクラブが誕生する日が来るのだろうか。それは鈴鹿の頑張り次第だ。

バック側に掲げられたスポンサー幕

鈴鹿のスタメンは以下の通り。
GKは水谷。DFは右から村田、蒲原、原、木下。MFはボランチに榊、その前に曽根と矢野。FWは右から中川、中村、伊藤駿。
GKの水谷はかつてFC岐阜に所属し、徳島ヴォルティスとの試合にも出場したことがある。そのため、スタメン発表時には岐阜のサポーターからも拍手が贈られていた。

鈴鹿のスタメン

対する岐阜のスタメンは以下の通り。
GKは本田。DFは右から安田、金誠吉、吉崎、吉岡。MFはボランチに村松、二列目に右から松井、酒井、瀬古。FWは細野と松江。

両チームのスタメン

雨上がりということでピッチは非常にスリッピーで、グラウンダーのパスがよく走る。前半はまず鈴鹿が攻め込み、2分にDF木下の左アーリークロスを起点にゴール前の混戦からこぼれ球を拾ったMF矢野がシュートを放ったが、GK本田にセーブされた。さらに9分にはDF村田の右クロスをニアサイドのFW伊藤駿が胸トラップし、反転してシュートを放ったが、これも跳ね返された。

対する岐阜は、鈴鹿にボールを支配される時間が長いものの、しっかりと跳ね返してボールを奪うと、時折、鋭い攻めを見せる。14分にはMF酒井が中央で相手のファウルを受けながら左へ展開すると、これを受けたMF瀬古が左サイドをドリブル突破してクロスを送り、正面でフリーのFW松江が合わせたが、ゴールライン寸前で鈴鹿の選手に跳ね返された。しかし岐阜はこぼれ球を拾ってさらに攻め続け、再び左サイドを攻め上がった瀬古の左クロスに正面でFW松江が合わせて左隅へ先制ゴールを決めた。

先制ゴールを決めた岐阜FW松江(右)

その後は1点を追う鈴鹿がボールを支配して攻め込み、15分にはMF曽根の左CKに正面でDF原が頭で合わせたが、クロスバーを越えた。25分には矢野が右寄りからシュートを放ったが、GK本田に押さえられた。29分には正面のやや距離のある位置でFKを得ると、木下がグラウンダーのキックで直接右隅を狙ったが、GK本田がセーブ。

岐阜も32分、MF松井のスルーパスに反応したFW細野が左寄りへ抜け出してシュートを放ったが、ポストの左へ外れた。逆に鈴鹿は34分、MF榊が正面からミドルシュートを放ったがGK本田にキャッチされ、同じく34分、今度はFW中村が正面からボレーシュートを放ったがクロスバーを越えた。

なおも攻める鈴鹿は39分、村田の右クロスが直接ゴールを襲ったが、クロスバーギリギリのところでGK本田が跳ね返した。さらにそのこぼれ球を拾った木下が左からシュートを放ったが、これもGK本田がキャッチ。

すると岐阜は43分、カウンター攻撃でDF安田から左寄りでパスを受けた細野がフリーでシュートを放ったが、これは左ポストを叩き、跳ね返りを拾った岐阜のシュートもGK水谷がセーブ。さらにそのこぼれ球を細野と水谷が競り合ったが、これも水谷が何とか押さえた。

前線で体を張った岐阜FW細野

ボールの支配率では鈴鹿が上回っているが、決定機はむしろ岐阜の方が多いという印象だ。しかし岐阜は前半ロスタイム2分、酒井がこの試合2枚目の警告を受けて退場となり、そのまま前半を終えたものの、後半は数的不利の中で戦うことになってしまった。

後半は追いかける鈴鹿が数的優位もあって攻め続けたが、岐阜は前線に細野一人を残してしっかりとブロックを作り、相手に決定機を作らせない。岐阜は4分、細野が右寄りへ抜け出し、ドリブルからシュートを放ったが、GK水谷がキャッチ。さらに14分にも相手のクリアボールを正面で拾った瀬古がボレーシュートを放ったが、これもGK水谷が正面でキャッチ。

元FC岐阜の鈴鹿GK水谷

一方、ボールを支配しながら攻めあぐねていた鈴鹿は15分、途中出場のFW伊藤竜の左クロスをファーサイドで受けた伊藤駿がシュートを狙ったが、岐阜のDF吉岡がよくブロックした。さらに18分には木下の左クロスをニアサイドで伊藤駿が落とし、正面でフリーの中村がシュートを放ったが、クロスバーを越えた。

すると21分、岐阜は松井が高い位置で鈴鹿にプレスをかけ、曽根からボールを奪ってそのままペナルティエリアへ侵入、追いかけてきた曽根に後ろから倒されてPKを獲得した。これを23分に松江がきっちりとゴール左隅へ決め、岐阜が貴重な追加点を挙げた。

PKを獲得するなど活躍した岐阜MF松井

苦しくなった鈴鹿は25分、スルーパスに右寄りへ抜け出した伊藤駿からのマイナスのパスを矢野が受け、右寄りからシュートを放ったが、クロスバーを越えた。しっかり守ってカウンター狙いの岐阜も28分、相手のクリアボールを拾ったMF村松が右寄りの松江へパスを送ると、松江がグラウンダーのシュートを放ったが、GK水谷にキャッチされた。

結局、鈴鹿は最後まで岐阜の守備を崩せず、2-0のまま試合終了。鈴鹿は数的優位に立ちながらも決定機をほとんど作れず、完封負けで今シーズン初黒星を喫してしまった。堅い守備と素早いカウンターを武器とする岐阜の強さが際立った試合だった。

◎東海社会人リーグ1部第3節 2011年5月22日14時キックオフ
 (石垣池公園陸上競技場)

FC鈴鹿ランポーレ  0(0−1)2  FC岐阜SECOND
            (0−1)

得点:岐=松江(14分、68分)
警告:鈴=原(43分)、伊藤竜(47分)
   岐=酒井(38分、45+2分)、吉崎(73分)、瀬古(82分)
退場:岐=酒井(45+2分=警告2枚)

(FC鈴鹿ランポーレ)
GK 水谷21
DF 村田3
   原4
   蒲原6
   木下13
MF 曽根10
   榊5
   矢野8(→75分、大久保15)
FW 中川28(→HT、伊藤竜22 →81分、内田16)
   中村9
   伊藤駿11

(FC岐阜SECOND)
GK 本田21
DF 吉岡5
   金誠吉6
   安田16
   吉崎23
MF 松井8
   酒井7
   瀬古14(→90+1分、安西18)
   村松17
FW 松江9
   細野29(→80分、遠藤11 →88分、北川22)


※警告は、見落としている可能性もあり、記載したものがすべてとは限らない。


posted by ナカヲ at 16:52| 徳島 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | Soccer 2011-1/2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2005年7月17日といいますと、ナカヲさんは、Jリーグ昇格初年度、天童へ遠征なさった翌日ということになりますが、Jリーグへの道を歩み始めたFC岐阜は東海2部の試合を石垣池で戦った日であります。このころ応援の最前線に立っていた仲間の多くは、現在は第一線から退き、セカンドや「元FC岐阜」の選手が活躍する他チームに目を向けています。この日もかつてのFC岐阜を懐かしむかのように訪れていた岐阜サポーターを数人見掛けたと思います。元々、FC岐阜は、国体のために2002年に作られたので、セカンドのほうが寧ろ本家ということが言えると思います。ランポーレも2006年東海社会人トーナメントのために橋本圭一郎と高木成太(監督兼FW)を岐阜から獲得し、東海2部へ昇格。少しずつ増えてきた岐阜サポーターも応援しました。私も行きました。GK水谷は、元Jリーガー!(というても岐阜ですが)今年行われた練習試合で記念撮影したもんです。
長良川との掛け持ちは無理と判断して、こちらは諦めたんですが、やはり、行けば良かった....
ご観戦厚くお礼申し上げます!
Posted by 元野球応援団 at 2011年05月24日 00:11
>元野球応援団さん
天童の翌日は山形県野球場で高校野球を見ていました。結構前のことになりますね。

水谷は確か、数年前に鳴門で野田が退場した後に出場しましたよね。
うちはセカンドをやめてしまいましたし、岐阜も国体が終わった後は
どうするんだろう?という疑問がありますが、とりあえず今年ですね。
東海リーグを制して地域決勝へ勝ち進んでくるのを楽しみにしています。
Posted by ナカヲ at 2011年05月25日 19:19
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