2007年02月06日

雨のマイアミ

NFLの頂上決戦、スーパーボウルは、日本時間の昨朝、
強い雨の降るマイアミのドルフィン・スタジアムで行われ、
第3シードからAFCを制したインディアナポリス・コルツと
NFC王者のシカゴ・ベアーズが激突した。

試合はまさかのビッグプレーで幕を開ける。
なんと、ベアーズのルーキーKRへスターが、
いきなり92ヤードのキックオフリターンTDを決めたのだ。
オープニング・リターンでのTDはスーパーボウル史上初の快挙。
開始14秒での先制点もおそらくスーパーボウル史上最速だろう。

これで勢いに乗ったベアーズは、さらにSSハリスが
コルツのQBマニングからインターセプトを奪ったが、
QBグロスマン率いる攻撃陣はほとんど進めず、パント止まり。
逆にコルツは、マニングの短いパスでコツコツと進んだ後、
WRウェインへの53ヤードのロングパスが決まってTD。
同点かと思われたが、PATキックはホールドミスで失敗し、6-7。

ここから試合が荒れ始める。
試合再開のキックオフでコルツはへスターを避けて短いキックを蹴り、
ベアーズはTEリードがリターンしたが、ファンブルでターンオーバー。
しかし次のプレーで今度はコルツのマニングもファンブルし、
またもターンオーバー。ボールは再びベアーズのものとなる。
強い雨が降っているとはいえ、頂点を争う戦いでミスの応酬は
見たくないものだ。

さて、ベアーズはこのチャンスにRBジョーンズが52ヤードのランで
一気に敵陣5ヤードまで前進、最後はグロスマンからWRムハンマドへの
TDパスが決まって、14-6とリードを広げた。
その後、コルツはパス、ランともに不発でパントを繰り返し、
ベアーズもファンブルを犯すなどしてドライブできず、第1Qを終了。

第2Qに入ると、コルツはアダイ、ローズのRBコンビが走り始め、
マニングからWRハリソンやTEクラークへのパスも通り出す。
こうなればコルツのペース。まずはKビナティエリのFGで3点、
さらにローズのTDランで7点を加え、16-14と逆転に成功した。
また、守備陣もきっちり守ってベアーズに1stダウンすら与えない。

コルツは前半残り4分のドライブで敵陣へと攻め込んだが、
ここでまたレシーバーのフレッチャーが痛恨のファンブルを犯し、
ベアーズのボールに。ところがベアーズもグロスマンがファンブル。
たった1プレーで再びコルツに攻撃権が戻ってきた。
このチャンスにビナティエリがFGを狙ったが、彼にしては珍しく
36ヤードというさほど難しくないキックを左に外してしまう。
内容的にはコルツが圧倒しながら、わずか2点差でハーフタイムへ。

後半に入るとコルツはアダイのランやレシーブを軸にコツコツと進み、
7分半をかけたドライブをビナティエリのFGに結びつける。19-14。
一方のベアーズはグロスマンがサックを受けるなど全く進めず、
あっさりとパントに追い込まれる。コルツは次のドライブを
今度はローズのランで進め、再びFG。これで22-14の8点差に。

昨年までのコルツはパス一辺倒の攻撃で短時間で得点する代わり、
守備陣の疲労を回復させる時間がないため、失点も多かった。
しかし今年のプレーオフでは、パス一辺倒にならずにじっくりと
ランで時間を使ってみたり、ドライブごとにRBを代えて
フレッシュな状態で起用したりと、全体のバランスが非常にいい。

しかしベアーズも、コルツのペナルティに乗じて敵陣に侵入すると、
Kグールドが44ヤードのFGを決めて17-22と再び5点差に詰め寄る。
そのまま第3Qが終了。まだまだ勝負の行方は分からない。

第4Qに入り、コルツのドライブをパントに抑え込んだベアーズは、
グロスマンが逆転を目指してのドライブを開始。
しかし残り12分、グロスマンからムハンマドへのパスを
コルツCBヘイデンがインターセプトし、そのまま56ヤードを
走りきってリターンTD! これで29-17。

さらに次のドライブでも、グロスマンからWRベリアンのパスを
今度はSサンダースがインターセプト! これでほぼ勝負あり。
最後の望みを賭けたベアーズの攻撃はギャンブル失敗で万事休す。

インディアナポリス・コルツが、ボルティモア・コルツだった
1970年以来、36年ぶり2度目のスーパーボウル制覇を果たした。
36年ぶりの復活は史上最長期間だ。ダンジーはHC11年目、
マニングはプロ9年目で、ようやく念願の頂点にたどり着いた。

終わってみれば、対戦カードが決まった時点で予想した通り、
内容的にはコルツがベアーズを圧倒した。スペシャルチーム
(はっきり言えばへスター)のおかげで内容の割には競った
点差のゲームになったが、獲得ヤードはラン、パスともに
コルツが80ヤード以上も上回り、ボール保持時間は2倍近く、
1stダウン獲得数は2倍以上だった。

残念だったのは、(悪天候のせいもあったとは思うが)
ターンオーバーをベアーズがなんと5つ、コルツも3つ犯し、
2プレイ連続ファンブルという珍事も2度あったこと。
頂点を争う戦いでお笑いプレーを何度も見せられたくはない。

さて、これで今シーズンのNFLも終わった。
(プロボウルが残っているが、あれはお祭りなので・・・)
来シーズンはどんなドラマが待っているのか、今から楽しみだ。
願わくはバッファロー・ビルズの8年ぶりのプレーオフ進出、
そして悲願のスーパーボウル制覇を見たいものだ。


posted by ナカヲ at 17:42| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | American Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。