甲子園で開催中の全国高校野球選手権大会は今日、決勝戦が行われ、
佐賀北高が広陵高(広島)を5-4で破って初優勝を決めた。
広陵は2回表に先頭打者からの3連打などで2点を先制し、7回にも2点を追加、
投げてもエースの野村投手が佐賀北打線を7回までわずか安打1本に抑え、
10個の三振を奪う素晴らしい投球を見せていた。しかし8回裏、佐賀北は
この試合初めての連打などで一死満塁のチャンスを作ると、押し出し四球と
三番・副島の満塁本塁打で一挙に5点を挙げて逆転、そのまま逃げ切った。
副島は開幕戦で今大会第1号本塁打を放っていたが、優勝を決める最後の
本塁打も放ち、文字通り大会の最初と最後を飾った(今大会合計3本塁打)。
また、佐賀北は今大会7試合すべてで(さらに言えば佐賀大会でも
初戦を除く4試合すべてで)、馬場から久保への継投策を採ったが、
どの試合でもこれが見事にはまり、久保は佐賀大会から10試合連続で
無失点を続けた。今日の決勝で7回についに失点し、不敗神話も終わるかと
思われたが、打線の粘りに救われ、見事に日本一を勝ち取った。
公立高校の選手権優勝は1996年の松山商業高(愛媛)以来。
というか、決勝進出自体が1996年の松山商と熊本工業高以来だった。
あまりこういう区分けはしたくないが、普通科のある公立高校としては
1984年の取手第二高(茨城)以来23年ぶりの優勝で、「ふつうの公立高」が
甲子園で優勝するという高野連やマスコミの大好きな美談ができ上がった。
(とくに今年は特待生問題で揺れただけに、高野連は大喜びだろう。)
今大会、私は甲子園で佐賀北の試合を見ることはできなかったが、
佐賀大会でこのチームを見ている。アウェイの鳥栖戦が行われた7月21日、
佐賀県立森林公園野球場で準々決勝の佐賀西高戦を観戦した。
途中で会場を後にしたので久保投手を見ることができなかったとはいえ、
正直に言えばこのチームが全国制覇するなどとは少しも思わなかった。
勢いに乗ったら止まらない、それが高校野球の魅力なのだろう。
一方、敗れた広陵高は13安打(うち5本が長打)を放って2回以降は毎回、
得点圏に走者を進めながら、拙攻の連続でわずか4得点にとどまり、
7回まで被安打1とピンチらしいピンチもなかった野村投手を援護できず、
8回の大逆転劇を招いてしまった。本当に野球は怖い。
佐賀北の皆さん、優勝おめでとう! 7試合73イニング、輝いていました。
少しだけですが、佐賀で試合を観戦できた偶然をうれしく思います。
そして広陵の皆さんも、悔しいでしょうが、いい経験をしたと思います。
この経験をこれからの人生に生かし、さらに活躍してください。
2007年08月22日
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