今年もNFLのプレーオフがスタートした。
今シーズンは私の応援しているバッファロー・ビルズが終盤までプレーオフ進出に
望みをつないでいたので期待していたが、結局、クリーブランド・ブラウンズとの
大一番に敗れて可能性が消えた。気がつけば、ビルズはプレーオフから最も
遠ざかっているチームのひとつになってしまっている。
それでもやっぱり、プレーオフは一発勝負ならではの緊迫感があって見逃せない。
今シーズンも(TV観戦だが)全試合を見ていこうと思う。
今年のプレーオフ初戦は、先週末に行われたNFCのワイルドカードプレーオフ、
シアトル・シーホークス(NFC3位)対ワシントン・レッドスキンズ(同6位)だ。
過去の実績を見ても今シーズンの成績を見てもシーホークスの方が格上だが、
レッドスキンズには5勝7敗から4連勝でプレーオフに滑り込んだ勢いがあり、
しかもシーズン中にFSショーン・テイラーが殺害されたり、エースQBが
戦線離脱したりというさまざまな困難を乗り越えてのプレーオフ進出だけに
チームが一丸となっている。短期決戦ではこういう勢いは大事だ。
第1Q、残り3分にシーホークスがFBウィーバーの17ヤードTDランで先制。
勝負どころでFBのランという意表を突いた作戦が見事にはまった。
さらにシーホークスは第2Qの残り9分を切ってから、Kブラウンが50ヤードの
ロングFGを見事に決めて10-0とリードを広げた。
その後、レッドスキンズも守備陣が踏ん張って追加点を許さなかったが、
攻撃陣は一度ギャンブルを失敗したほかはすべてパントに追い込まれ、
全くいいところなく前半を終了した。
第3Qに入ってもレッドスキンズの攻撃は相変わらず機能しないまま。
シーホークスは残り4分半、33ヤードのFGを決めて13-0とリードを広げた。
ただ、ここでレッドスキンズ守備陣がTDを許さずFGに抑え込んだことで、
モメンタム(試合の流れ)はレッドスキンズに傾き始める。
直後のレッドスキンズの攻撃は、WRクーリーの活躍などでようやく進み始め、
4thダウンギャンブルのパスが相手のインターフェアを誘う幸運もあって
ついに第4QのファーストプレイでQBコリンズからWRランドルエルへ
7ヤードのTDパスが通った。これで点差は6点に。勝負は全く分からない。
モメンタムというのは実に恐ろしいもので、直後のシーホークスの攻撃で、
レッドスキンズはSSランドリーが見事にパスインターセプトを決めた。
そして残り12分半、レッドスキンズはQBコリンズからWRサンタナ・モスへ
30ヤードのTDパスが通り、PATキックも決まって14-13と逆転した。
なおもレッドスキンズの勢いは止まらず、直後のキックオフでカバーチームの
ミクスがボールを確保、何と敵陣14ヤードから攻撃を開始することになった。
ここでレッドスキンズが追加点を奪っていれば勝負は決まっていただろう。
しかしレッドスキンズはこの絶好のチャンスで1stダウンを更新できず、
さらにKスイシャムが30ヤードのFGをまさかの失敗。
これでモメンタムは再びシーホークスへと戻ってきた。
一度はランドリーにこの試合2つ目のインターセプトを食らったものの、
守備陣の踏ん張りでボールを奪い返すと、残り6分6秒にWRハケットへの
20ヤードTDパスが通り逆転。PATは2ポイントコンバージョンに挑戦し、
TEポラードへのパスが決まって21-14と7点をリードした。
その後、シーホークスはCBトルーファントとSバビノーが立て続けに
インターセプトリターンTDを決めて勝負あり。レッドスキンズのコリンズは
今シーズン一度もインターセプトを喫したことがなかったのだが、
その記録の終わりとともに、レッドスキンズのシーズンも終わりを迎えた。
最終スコアは35-14。実力通りの点差だったが、点差以上に面白い試合だった。
続いて行われたのはAFCのワイルドカードプレーオフ、ピッツバーグ・
スティーラーズ(AFC4位)対ジャクソンビル・ジャガーズ(同5位)。
シード順ではワイルドカード(地区2位)のジャガーズが下になっているが、
レギュラーシーズンの成績はスティーラーズが10勝6敗、ジャガーズが11勝5敗。
直接対決でもジャガーズが勝っており、好ゲームが期待される注目の一戦だ。
第1Q、まずはスティーラーズがQBロスリスバーガーからWRウォードへの
パスなどで前進し、最後はRBダベンポートの1ヤードTDランで先制した。
しかしジャガーズは直後のキックオフリターンでKRジョーンズ・ドリューが
96ヤードのビッグリターンを見せて敵陣1ヤードまで迫ると、次のプレーで
RBテイラーが1ヤードTDランをお返し。たちまち同点に追いついた。
その後は両チームの守備陣が踏ん張っていたが、第2Qの残り10分19秒、
ジャガーズはCBマシスが63ヤードのインターセプトリターンTDを決め、
14-7と逆転に成功した。さらにそれから1分も経たないうちにまたもやマシスが
相手のパスをインターセプト。そのビッグプレーから始まった攻撃で、
QBガラードからジョーンズ・ドリューへの43ヤードTDパスが決まって21-7。
その後もスティーラーズのロスリスバーガーはQBサックは食らうわ、
インターセプトは食らうわ、さんざんな内容で前半を終了した。
ところが、後半がスタートして1分も経たないうちに、今度はスティーラーズの
ファリアが敵陣でインターセプトをお返し。TDこそ逃したが、Kリードの
28ヤードFGで3点を返した。しかしジャガーズもジョーンズ・ドリューの
10ヤードTDランが決まって28-10と18点の大差を付けて第3Qを終えた。
プレーオフの歴史の中で、第4Qに18点差をひっくり返したチームはない。
しかしスティーラーズは第4Qのファーストプレイ、4thダウンギャンブルで
ロスリスバーガーからWRホームズへの37ヤードTDパスが決まって反撃開始。
残り10分25秒にはWRミラーへの14ヤードTDパスが決まり、23-28。
(PATは2ポイントコンバージョンを狙ったが、反則で罰退するなどして失敗。)
9分2秒には再びスティーラーズがインターセプトを奪い、何と敵陣16ヤードから
攻撃を開始した。そして6分21秒、ついに1ヤードのTDランで29-28と逆転。
しかしまたしても2ポイントコンバージョンに失敗し、点差を3点に広げられず。
それでも、第4Qに入ってわずか9分間で18点差をひっくり返したのは驚異的だ。
まさかの逆転を許したジャガーズは、残り2分38秒から最後の攻撃を開始、
しかしいきなりチャレンジ失敗で最後のタイムアウトを失い、窮地に立たされた。
それでも残り1分56秒の4thダウンギャンブルではガラードの鮮やかなQBドローで
一気に敵陣10ヤードまで前進するなどよく粘り、最後は37秒を残してKスコビーが
25ヤードの逆転FGを決めた。スコアは31-29。
スティーラーズはわずかな残り時間での再逆転を狙ったが、ロスリスバーガーが
いきなりファンブルロストを犯し、万事休す。ジャガーズが大激戦を2点差で制して
ディビジョナルプレーオフへ駒を進めた。
NFCの試合と同様、こちらも第4Qで展開が二転三転する非常に面白い試合だった。
各カンファレンスの残りもう1試合のワイルドカードプレーオフも楽しみだ。
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2008年01月11日
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