NFCチャンピオンシップは、第2シードのグリーンベイ・パッカーズに
第5シードから勝ち上がってきたニューヨーク・ジャイアンツが挑む一戦。
レギュラーシーズンの両チームの直接対決はパッカーズが快勝しており、
しかもNFL史上、第5シードのチームがスーパーボウルに進んだことはない。
そしてパッカーズは今シーズン、ホームのランボーフィールドでは8勝1敗と
圧倒的な強さを誇る。どう考えてもパッカーズが有利と思われた。
ジャイアンツとしては、ワイルドカードから勝ち上がってきた勢い、
そしてアウェイで9連勝中(9勝1敗)というデータに期待するしかない。
第1Q、パッカーズの最初のドライブはパントに終わったが、ジャイアンツは
WRバレスの活躍などでドライブを進め、Kタインズの29ヤードFGで先制した。
その後、パッカーズは2度、ジャイアンツは1度のスリーアンドアウトがあり、
第2Qに入ってジャイアンツは、RBジェイコブズのランで1stダウンを更新。
両チームを通じて久々の1stダウン更新だった。そしてまたもバレスの
パスレシーブなどで前進し、タインズの37ヤードFGでリードを6点に広げた。
いいところのないパッカーズ攻撃陣は、直後のキックオフリターンに失敗し、
自陣10ヤードからの攻撃を強いられたが、何と1stプレイでQBファーブから
パスを受けたWRドライバーがエンドゾーンまで90ヤードを走りきってTD。
たった一度のビッグプレイで7-6と試合をひっくり返した。
その後、ジャイアンツは2度、パッカーズは一度パントに追い込まれた後、
パッカーズは自陣46ヤードの好位置から攻撃を開始し、Kクロスビーの
37ヤードFGで10-6とリードを広げた。
ジャイアンツは第2Qの残り1分半から攻撃を開始し、バレスへのパスなどで
敵陣へ攻め込んだが、決まっていれば少なくともFGは確実だったパスを
バレスが落とし、最後は5秒を残して4thダウンギャンブルにも失敗。
10-6のまま前半が終了した。
ここまではスリーアンドアウトの非常に多い守り合いの展開だったが、
第3Qからは一転して点の取り合いとなる。まずはジャイアンツのドライブ、
マニングからバレスへのパスをパッカーズのCBハリスがインターセプトしたが、
ハリスの反則があって無効に。さらに3rdダウンでマニングがパスを失敗し、
パントに追い込まれるはずが、相手のラフィンザパサーの反則で1stダウン。
生き返ったジャイアンツはバレスのパスレシーブとジェイコブズのランで
敵陣1ヤードまで攻め込んだ。ここでジェイコブズがファンブルを犯すが、
TEボスがリカバーして事なきを得、最後はジェイコブズが1/4ヤードを
押し込んでTD。ジャイアンツが13-10と逆転に成功した。
しかしパッカーズも直後のキックオフリターンでKRウィリアムズが激走、
敵陣39ヤードまでリターンして反撃に転じた。さらに、ジャイアンツ同様に
パッカーズも3rdダウンで1stダウン更新に失敗しながら相手の反則に助けられ、
5分ちょうどにファーブがTEリーへ12ヤードのTDパスを決めた。
逆転されたジャイアンツは、取られたら取り返せとばかりにすぐに反撃。
RBブラッドショーのランとWRトゥーマーへのパスでドライブを進め、
最後はブラッドショーが4ヤードのTDランを決めてまたまた逆転した。
第4Q、パッカーズはドライバーへのパスなどで前進しながら、
ジャイアンツCBマックォーターズに痛恨のインターセプトを食らってしまう。
ところがマックォーターズはファンブルを犯し、これをパッカーズが確保、
敵陣19ヤードから再び攻撃を開始した。流れから言えばTDを奪っても
おかしくなかったが、パッカーズはここで一度も1stダウンを更新できず、
37ヤードFGで同点に追いつくのがやっと。試合の流れはあっちへ行ったり
こっちへ行ったり、激しく揺れ動いている。
次のジャイアンツのドライブは、バレスへのパスなどで前進し、
4thダウンギャンブルも相手のパスインターフェアで乗り切った。
しかしTDまでには至らず、タインズの43ヤードFGもまさかの失敗。
ジャイアンツは絶好の勝ち越し機を逃してしまった。
これで試合の流れは完全にパッカーズへ傾くかと思われたが、
ジャイアンツ守備陣が踏ん張ってパッカーズを2シリーズ連続で
スリーアンドアウトに追い込み、有利なフィールドポジションを獲得する。
さらにパントリターンではPRマックォーターズがファンブルしたが、
これを味方のWRヒクソンがリカバーして敵陣48ヤードから攻撃開始。
このドライブではブラッドショーがいきなりTDランを見せたが反則で無効に。
しかしWRスミスへのパスやブラッドショーのランなどで敵陣深く攻め込み、
ラスト4秒で時計を止めてタインズが36ヤードのサヨナラFGを狙った。
ところが、何ということか、このイージーなFGは左へ外れてしまう。
気まぐれな勝利の女神のいたずらで、とうとう試合はオーバータイムへ。
コイントスに勝ったのはパッカーズだったが、何とわずか2プレイ目で
ジャイアンツのCBウェブスターがファーブからインターセプトを奪う。
もはやモメンタムも何もない。ジャイアンツは敵陣34ヤードから攻撃を開始、
1stダウンを更新できなかったが、タインズが47ヤードのFGを決めて
二転三転の大激闘に終止符を打った。
ランボーフィールドでのポストシーズンゲームで、アウェイのキッカーが
40ヤード以上のFGを決めたのはこれが初めてだったとのこと。
2度のキック失敗で戦犯になりかけたタインズは、一転してヒーローに。
目まぐるしく流れの変わる試合にふさわしい結末だったかもしれない。
これでジャイアンツは何とアウェイ10連勝。史上初めて第5シードから
スーパーボウルへの出場権を勝ち取った。対戦相手はペイトリオッツ。
パーフェクトシーズンを狙う王者に、ワイルドカードから勝ち上がってきた
シンデレラチームが挑むという、なかなか面白い構図となった。
ちなみに、この両チームはレギュラーシーズンの最終週に対戦しており、
このときは第4Qの逆転劇でパッツが勝っている。全米注目の一戦は、
日本時間の明朝キックオフだ。
2008年02月03日
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