2005年11月27日

決勝は3年連続延長戦

今日は、2005年の野球観戦納めとして、
大阪ドームへ社会人野球日本選手権大会の決勝を見に行った。

決勝の対戦カードは松下電器対NTT西日本。
大阪を本拠とするチーム同士の決勝だ。
この大会が大阪ドームで開催されるようになって今年で9年目だが、
昨年までの8年間に大阪勢はなんと6度も決勝に進んでいる
(日本生命、松下電器、大阪ガスがそれぞれ2回ずつ)。

しかし、大阪同士の決勝というのはさすがに大会史上初めて。
ちなみに、都市対抗では、1951年に全鐘紡対南海土建という
大阪市代表同士の決勝が行われたことがあるが50年以上前の話。

また、開催都道府県のチーム同士の決勝戦というのは、
トーナメント大会では一番盛り上がるパターンだと思うが、
なかなか簡単に実現するものではない。
少なくとも、社会人野球の二大大会では前例がないし、
兵庫県勢が2校出られる選抜高校野球大会でも過去に一度もない。

歴史的な開催地チーム同士の決勝戦は、松下電器・山本隆之、
NTT西日本・岸田の両エースの先発でスタート。

松下はこの大会、打線が好調で、なんとスタメン打者9人のうち、
九番打者を除く8人が打率3割以上をマークしていた。
一方のNTTは、松下とは対照的に、打線の調子が今ひとつ。
とくに先日のドラフト会議で指名を受けた3人の打者は、
それぞれ打率2割台、0割台、0割台という惨憺たる成績だった。

両チームのスタメン

松下の山本隆之投手は立ち上がりから好調で、時速140km台の速球と
キレのあるスライダーで三振の山を築く。7回まで被安打3、奪三振8、
三塁を踏ませない見事な投球を披露した。

松下電器の応援席

一方、NTTの先発・岸田は、2回に連打で一死二三塁のピンチを招くが
内野ゴロと三振で無失点に切り抜け、3回以降も安打を打たれながらも
要所を締めて松下打線に得点を許さない。

NTT西日本の応援席にはビッグフラッグも登場

緊迫した投手戦が動いたのは7回裏だった。松下は先頭の五番・吉田憲が
3打数3安打となる中前安打で出塁し、送りバントで二塁に進んだ後、
七番・平山の中前安打で先制のホームを踏んだ。松下はさらに、
続く八番・新田にも安打が出て、一死一三塁と追加点のチャンスを迎えたが、
ここは二番手として登板したベテランの徳留が連続三振で切り抜けた。

先制されたNTTは、直後の8回表にすぐ反撃に出る。
先頭の一色が中前安打で出塁し、送りバントで一死二塁として
打席には左打ちの一番・脇谷。ここで松下は無失点の山本隆之に代えて
左腕の田中稔をマウンドに送る。脇谷の打球は投手の田中稔を直撃したが、
遊撃手がよくカバーして打者走者を一塁で刺した(走者は三塁へ進塁)。
そして、次打者・宮崎へのカウント2-1からの4球目、田中稔の投じた
外角低めへのボールが、捕手のミットをすり抜けてバックネットへ。
暴投で三塁走者・一色が生還し、NTTが同点に追いついた。

追いつかれた松下は8回裏、NTTの徳留投手から2四球を選んで
一死一二塁のチャンスを迎え、さらに今日3安打の五番・吉田憲も、
代わった大西投手から4本目の安打を放った。これで一死満塁。
ここでNTTは、香川県出身の斉藤投手をマウンドへ送る。
1点取られれば敗色濃厚という厳しい場面だったが、見事に打者を
投手ゴロ併殺打に仕留めて、絶体絶命のピンチを切り抜けた。

9回は両チームともに得点なく、とうとう試合は延長戦へと突入した。
この大会の決勝戦は、昨年が延長15回、そして一昨年も延長11回の
延長戦にもつれこんでおり、なんと3年連続の延長戦になった。
昨年も一昨年も大阪ガスが敗れているので、大阪のチームが
3年連続で決勝戦延長負けを喫することが確定したわけだ。

延長10回は両チームとも先頭の一番打者が中前安打で出塁し、
二番打者の送りバントで二塁へ進んだが、三番、四番が倒れて無得点。
11回表のNTTは三者凡退。

そして迎えた11回裏、松下は大当たりの五番・吉田憲が
今日5本目の安打(5打数5安打)で出塁し、無死一塁。
送りバント失敗で一死となった後、平山のバントで二死二塁として、
打席には香川県出身の八番・新田が入る。
新田は同郷の斉藤投手が投じた初球を打ち返し、
打球はバックホームに備えて前進していたセンターの頭上を越えた。
吉田憲が今日二度目のホームを踏み、松下がサヨナラ優勝を決めた。

ファイナルスコア 北口監督の胴上げ

松下電器の日本選手権大会優勝は5年ぶり2度目。
前回は愛敬や大久保といった好投手を擁して守り勝った感じだが、
今回は松下らしからぬ(失礼)打撃の良さが印象に残った。

松下電器・北口監督の優勝インタビュー サヨナラ打を放った新田選手のヒーローインタビュー

松下は今年の都市対抗予選でNOMOクラブに敗れ、本大会出場を逃している。
その悔しさを今大会にぶつけ、日本一の栄冠をつかみ取ったと言えるだろう。

逆に言うと、NOMOクラブは公式戦で日本一のチームに勝ったのだから見事だ。
また、そのNOMOクラブに(練習試合とはいえ)勝ったインディゴソックスも
自信を持っていいかもしれない(?)

それにしても、今日の決勝は実にレベルの高い素晴らしい試合だった。
まさに日本選手権の名にふさわしい、そして1年を締めくくるにふさわしい
実力伯仲の接戦だった。両チームを通じて唯一記録されたエラーも、
センターのバックホーム(ストライク返球)が走者に当たったもの。
実質的には両チームの守備にミスプレーはなかった。

四国アイランドリーグでもこのくらいレベルの高い試合を見られる日が
来ることを願いたい。

表彰式で笑顔を見せる元バファローズ投手の丸尾コーチ 表彰式で優勝旗などを授与された松下電器の3選手

○2005年11月27日・社会人野球日本選手権大会・決勝
NTT西日本|00000001000|1
松 下 電 器 |00000010001|2(延長11回)


松下電器の先発・山本隆之投手はMVPにも輝いた NTT西日本の岸田投手も1失点と好投 NTT西日本の斉藤投手もよく投げたが、延長11回に力尽きた


posted by ナカヲ at 17:40| ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | Baseball 2004-2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2005-11-28 19:11

プロ指名組対元プロ
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Tracked: 2005-11-28 21:05
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